2014年9月11日木曜日

ハカランダ

旅行のキャンセルが続くケニアですが、道端のジャカランダは例年どおりに咲き始めました。写真はワイヤキ・ウェイ、主だった幹線道路のひとつです。写っている左のエリアはオッケー、右はナイロビの東側にあたるのでNGだそうです。
 
オッケーなエリアに建つホテルは値段の順からセレナ、トライブ、サンカラ、クラウンプラザ、ジャカランダ、サファリパーク、パナフリック、シルバースプリングス、ヘロン等々いっぱいあります。もちろんアンボセリやマサイマラなどの国立公園は人口密度が少ないので旅行を控えませんか?ってエリアからは外れています。

2014年9月10日水曜日

在ケニHPへGO!

ミーティング中に発表されたプレゼンではより具体的な説明がなされました。在ケニア日本大使館のHPにもすでに転載されていますが、その中で「国際空港、国内線空港、主要道路の一部区間が(指定エリアに)含まれているが利用を控える等の制限はなし」とあります。

サファリ目的で訪れる一般の観光客はまさに上記にあてはまると思います。ふらふらナイロビ市内を歩くチャンスは端から与えられていないのですから。

※写真の道路の右は行っちゃダメ、左はいいらしいです。何か違いを感じますか?

スラムダンク

土曜日に大使館で開かれたミーティングに出席してきました。
 
危険度アップの最大の要因は昨年来ちっとも成果を見せないケニア政府のテロ組織やギャング団などの一般犯罪に対する取り組みのダメさ加減である、とのこと。具体的なテロ計画を日本だけが察知した、というわけではないと聞いてがっかりしました。つまりは危険情報のレベル2はすぐには解除されないってことなので。
 
名指しされた犯罪グループの巣窟は写真にあるキベラに加えマダレ、イシリー、カワンガレ、カンゲミ。そんな地区にサファリ客は近づくわけないんですけど。。

2014年9月2日火曜日

危険かケニア


今日の午前中、外務省よりケニアの危険度に関する情報がアップデートされてナイロビ全体が危ないってことになりました。住んでいる私としれは前触れもなく変な感じがしますが。
 
観光旅行を決めていた人は急いで旅行会社に詳細を聞いたほうがいいです。なぜかというと危ないとされた地域に国際空港とその周囲のエリアがすっぽり入っているからです。まさかヘリコプターで空港からマサイマラに飛ぶわけにもいかないんで。

2014年8月29日金曜日

行っタラいいのに

玄関口のアルーシャからセレンゲティまでは335キロの一本道なので、道すがらにあるマニャラ湖国立公園はそのおこぼれにあずかっているのでしょう、訪問者は12万人を数えます。
 
驚くのは横道にそれないと立ち寄れないタランギレで、10万人が行っているそうです。バオバブ、ゾウの大群、敷地内を流れる川が魅力の美しい公園ですから日本でもっと人気が出てもいいはずなんですけどね。

2014年8月28日木曜日

外せない

同じ統計によればタンザニアの国立公園で最も人気があるのは予想通り(ンゴロンゴロは別組織の管理下)セレンゲティで、訪問者数は18万人だそうです。疑う余地の無い正真正銘の動物天国ではありますが、政府主導の横断道路建設の噂が絶えないので自然保護活動家の気の休まることはありません。

2014年8月27日水曜日

ワンミリオン

年度が6月で変わるタンザニア。統計では昨年度の外国からの訪問者数は109万人に達したそうです。ケニアと異なり安全な休暇先というイメージができあがりつつあります。
 
先日、吉田選手が所属するプレミアリーグのサンダーランド戦をテレビで観ていたらピッチサイドの広告に「タンザニアへ行こう!」とありました。このような政府観光局による地道な活動も好ましいですね。

2014年8月19日火曜日

危機こそ嬉々として

エボラによる風評被害(といってもWHOがケニアをハイリスク国として指定しちゃったのですが)のおかげでしばらく暇になりそうなので、ここは逆転の発想によってあちこち見て回って来ようかと思っています。
 
ずっと気になっていて、かつすぐ行けそうなのはボゴリア湖とアンボセリのタウィロッジ。後者は宿泊地記載的原理主義である日本の旅行会社向けではありませんが、ゆったりした時間を求める個人旅行者にお勧めできそうなのであえて鉄人が連泊した上で評価したいと思っています。

2014年8月18日月曜日

グッバイ、プリミティブ

大韓航空がケニアに飛んでくるのは明日が最後。2年前の就航時の広告で「ようこそ、原始的な世界へ」とやってしまってケニア人に叩かれたのもいい思い出です。
 
行きはよいよい、帰りはKEが飛ばない、というケースが明日以降に考えられますが、代案のひとつにナイロビ-ドバイ間はKQ、ドバイからソウルはエミレーツのA380っていうのもあるみたいです。世界最大の旅客機に乗れるチャンスとポジティブに考えるのも手です。

※写真はCDGで見かけた380

2014年8月16日土曜日

DNT GO WST②

完全な国営でないKQは売上げの4割を占める西アフリカへのフライトを止めることは死活問題でした。昨日行った運行継続の発表はブラフに過ぎず、今日はほっとしていることでしょう。
 
一般市民の生活を脅かして取引条件に使うやり方はケニアではあらゆる社会階層で見られます。国立病院の医師と看護婦の賃上げ要求は入院患者や急患の措置を放置しながら数日続き、毎回数人が亡くなります。
 
教師のストは生徒の学習機会を人質に取り、毎年数回行われます。KQも自身の判断は避け、国民の命を人質に取ることで政府の介入を迫ったに違いありません。これで晴れて経営の赤字は政府のせいにできるのですから。

DN’T GO WEST

(ほぼ)国営航空会社であるケニア航空は一転、エボラ発生国への乗り入れを火曜からストップすることを発表しました。これでケニアでの急激な蔓延は防げるでしょう。ちなみに死亡者が3人だけのナイジェリアへは継続するそうです。
 
この一日遅れの決断の背後には典型的なケニア人の振る舞いが見てとれます。つまり責任転嫁、そして人質を取っての脅迫という二点です。

奪われた夏

病気がケニアに到達していない段階で、また家族を中心に夏休みの只中のタイミングでの運行中止は非常に残念です。地下鉄やフェリーで事故が続いた影響もあるのでしょうか?
 
具体的には8月20日以降は飛ばさないそうです。WHOによると半年で事態は落ち着くという見通しが発表されていますから年末には再就航を決めて欲しいものです。チケットをお持ちの方は急いで購入元へ相談してください。提示される代替ルートとしてはKEでソウル/ドバイ、その後同じスカイチームのKQでナイロビINというのが多いようで、例外としては北周りでソウル/AMS、そこからKQでAMS/NBOというのもあるようです。

2014年8月15日金曜日

キムチ悪い

私の願いは届かず、ケニア航空は西アフリカ諸国への乗り入れを当面続けるそうです。その発着回数の合計は週76便に達するそうで、国会では中止に向けての議論が始まっています。
 
ケニアの瀬戸際作戦は失敗すると決めてかかったのか分かりませんが、大韓航空は昨日いち早くナイロビ線の運行停止を発表しました。CAの労組が病気を気持ち悪がったのかもしれません。

2014年8月14日木曜日

EKとBAに続け

おととい西アフリカのどっかからキガリに到着したドイツ人が体調を崩したので隔離後に検査を行っていたのですが、今日のニュースでは陰性だったとの発表がありました。エボラはまだ東アフリカには到達していない模様です。
 
ケニアの今日の世論では急にケニア航空が「金の亡者」として攻撃されるようになりました。西アフリカへの便をストップしない点がソーシャルメディアで攻撃されているみたいです。KQの態度も軟化したようで今日中に会見を開くそうです。恐らく運行ストップを発表するのでしょう。英国航空が運航を止めたので乗っかるのかもしれません。
 
テロ続きで観光客が激減する中、もし患者が出たならばケニアの観光業は数年は復活できなくなるでしょう。西アフリカに向かう医療関係者やNGOにとってはますます移動ルートが減ってしまい悪い気がするのですが、私個人としてはKQに英断して欲しいと思っています。

2014年8月13日水曜日

運用スタート

着工から2年以上かかっているナイロビ空港の新ターミナルですが、朝6~8時の便に限った試験的運用が昨日スタートしました。

今日通りかかった際にも工事は継続中でした。ケニアから南アやルワンダなどアフリカ内へ出張へ行くような人でない限り、当面はこの建物を使うチャンスは訪れないでしょう。将来的にはスカイチーム並びにKQとコードシェアを飛ばすエティハド航空などの便がこちらに引っ越してくるそうです。

ライオンの日

日本でありがちな語呂合わせは無いようですが、8月10日は世界ライオンデイだったそうです。歯磨き粉が大特価で売り出されたりしたのでしょうか。
 
関連性はないと思いますが、ケニアからルワンダにライオン8頭を輸出する計画が漏れて新聞で叩かれていました。ケニアで余っているわけでもないのに気前が良すぎるじゃないか?って主張です。中国のパンダ外交を真似するつもりなんでしょうか。

2014年8月12日火曜日

エボラにNO

発生以来、西アフリカ4ヶ国の合計で1000人以上の死者を出しているエボラ。コートディボアールが該当国への飛行機の乗り入れをストップすると発表後、批判されています。
 
一方ケニア航空は当面運行を続けると宣言。出発地側では搭乗前に体温チェックを行い、CAには対処方法を教育し、ナイロビ到着時には乗客を隔離しスクリーニングした上で入国または乗り継ぎを認める、という方針を打ち出しました。そのおかげか現在のところ国内で感染者は見つかっていません。

2014年8月2日土曜日

アイスキャップマウンテン

朝刊を読んでいたらナイロビにコールド・ストン・クリーマリーが9月にオープン予定という記事に目が留まり、とうとうケニア人もグローバル企業に「消費者」として捉えられるまでに成長したか、と感慨深くなりました。
 
エスキモーもレディボーデンもサーティーワンも知らなかったくせに何段飛びですか!?だいたいマックもスタバもラーメン二郎も来てないんだから順番がちがくないですか。
 
※写真はすごい勢いで消失中のキリマンジャロの万年雪

2014年8月1日金曜日

番付会議

話が出ては毎回立ち消えになっていたケニアにおけるホテル・ロッジの格付け作業ですが、ウガンダとルワンダを巻き込んで共通のデッドラインを設定しました。なんとそれが2016年の6月だって言うからびっくり。大の大人が集まってやるのに何でこれから2年もかかるの?理解不能です。
 
ナイロビのケンピンスキーは間違いなく5つ星をゲットするでしょう。建設中のラディソンも同様。キガリのマリオットも最高レベルのはず。逆に星を剥奪されそうなホテルはここでは名前を出せませんが気が気じゃあないはずです。

2014年7月31日木曜日

元ケニア人

この前レソトにさえ負けたケニア代表に人気があるはずもありません。埋め合わせとして男性一般に人気のあるのが英プレミアリーグで、今週ナイロビを沸かせた最大のニュースは若干19歳のケニア系ベルギー人であるオリジのリバプールへの移籍でした。
 
ケニア人じゃないのに新聞でも異常に取り上げられています。初のビッグ4入りというのが誇らしいみたいです。昨年から吉田と一緒のチームでプレイしているケニア人がいますがこっちは忘れ去られています。インターミランにも一人いるんですが伊リーグの放映が無いためやはり話題になりません。

2014年7月30日水曜日

8月に全員集合

なんかアメリカが中国の真似をしてアフリカ諸国を呼びつけて会議を開くそうです。8月4日に。54カ国あるんで各国の首脳が30分ずつオバマさんへのアピールタイムが与えられると仮定するとすごい計算になりますね。聖徳太子の協力が必要だな。その前にエボラを運んで来て欲しくないんですけどね。

2014年7月29日火曜日

たけし軍団じゃないほう

ウガンダの航空当局が安全性に関する一斉取締りを行い、不合格となったウガンダエアーが現在運行停止になっています。ナイロビとの間にも3便飛ばしたり勢いがあったのですが。。
 
バカでかい大陸にモザイク状に陸続きで隣り合う54カ国のそれぞれが自前の航空会社を持つこと自体に無理があるのでしょうか。IATAの見通しではアフリカの空の交通量は今後も半端なく増加するそうですけど。

2014年7月28日月曜日

ちょっと休ませて

先週マサイマラに6泊したお客様によるとヌーの群れはもはや川沿いにはおらず内陸のほうで熱心に食事中だそうです。
 
マサイマラの北に位置する私営保護区に建つポリーニキャンプからのレポートでも大群が到達していて浅い「川」を渡っているとか。
 
ヌーは餌のある場所へ合理的に移動しているだけなのに我々人間は彼らの追っかけとなり一喜一憂する、そんな様子を宇宙人が太陽系の外から観察していたとしたら私はどういう説明をしたらいいんでしょうか。

2014年7月25日金曜日

ポレポレエアー

タンザニアで最大の航空会社であるプリシジョンエアーですが、お金がやばいらしく大株主のケニア航空から10億円出してもらったそうです。原因のひとつにはダルエスを基点とする格安航空会社ファーストジェットの存在があるかもしれません。
 
そもそもあんな無愛想で直前のフラキャンも意に介さない会社がフルサービスキャリアとしてこれまで生き残ってきただけでも奇跡ですよ。アフリカの空も徐々に競争が激しくなっているようです。

2014年7月24日木曜日

ペイント犬②


日本での通名リカオンは学名の前半部分Lycaonのカタカナ読みです。英語ではワイルドドッグ、ハンティングドッグあるいは三色のペンキをぶっかけたみたいなのでペインティッドドッグと呼ばれます。見通しの悪い茂みの中でお互いを識別するためなのかその体側の模様はひとりひとり異なるそうです。尾の先端だけ真っ白なのも恐らく陣形を組んでインパラを追うときに目印になるのでしょう。
 
この魅力溢れるワンちゃんはエチオピアンウルフ、チーターと並んでアフリカで最も危機に瀕している哺乳類の一種なのです。

2014年7月23日水曜日

ペイント犬

知り合いのドライバーからの報告によると西ツァヴォのキラグニ付近でなんとリカオンの群れに遭遇したそうです。7月17日のことで、お客様はやっぱり超リピのSさんでした。この犬に会うのは相当の運が必要です。猫みたいにだらっと寝ていたりせずひたすら移動しているのですから。7回も来るとサファリの神が微笑むんですかね?
 
※写真はクルーガーNPにて。私もケニアで見たことないんで!

2014年7月21日月曜日

クロッスィング

先月末からヌーは飽くことなくマラ川を挟んで行き来しています。ケニア7回目で私の友人でもあるスーパーリピーターSさんもムパタに泊まりつつ7月14日に浅瀬ではありましたが川渡りを観察できました。例年より一ヶ月ほど早く始まったこのイベント。終わりも一ヶ月早かったら困る人達が出てくるでしょう。
 
※写真は昨年、マラセレナ側より撮影

2014年7月18日金曜日

中国のお仕事

運用開始が近づき先週大統領を招いて内覧会まで行ったナイロビ空港の新ターミナルですが、今日の時点でも工事中でした。ガラス素材に金色の屋根。チープ感が漂います。
 
もともとあった建物群を含めて名称だけは変更済みです。一般の観光客は名前に基づいて行先を探すことはないのであまり重要ではないですが、エミレーツとカタールの乗客がチェックイン手続きをしていた建物は旧)ユニット1→新)ターミナル1Bに変更されています。

2014年7月10日木曜日

真のおもてなし

エミレーツが誇る機内エンタテインメントシステム「ice」はパーソナルディスプレイと共にドバイ-ナイロビ間にも導入されていることから、私のような日本語吹替えの映画に飢えている乗客にとっては天国のようです。そこがぽっと出のカタールやエティハドとの大きな違いです。
 
行きと帰りで結構な本数を観ましたが、印象に残ったのはベン・アフレックのARGOです。イラン革命の只中に身を置いてしまった不幸なアメリカ人の話ですが、発展途上国の政府に監視、嫌がらせをされるシーンなどはケニアに暮らす私には容易に想像できる状況なので手に汗握る100分となりました。

2014年6月27日金曜日

本物のラグジャリー

空港内設備の充実度を自慢にしているドバイ。3つあるコンコースのそれぞれに各航空会社をごっちゃに混ぜたビジネスラウンジがあり、さらにはエミレーツ航空の利用者にはもっと格好いい別のラウンジがあります。こちらには私のようなカードホルダーに過ぎない「外様」の客は入れてもらえません。きっとこちらにはシャワーもありシャンペンも冷えているんでしょうね。

2014年6月25日水曜日

やや優先席

今回から私の旅行のお供に加わったのがこの黒いカード、プライオリティパス。数百ドルの年会費さえ払えばあなたをビジネスクラスの専用ラウンジに入れてあげるし費用も立て替えてあげますよって触れ込みだったので試しに加入してみたのですが。。
 
結局ナイロビのラウンジは閉鎖中だったし、復路で利用した羽田国際ターミナルのラウンジにも拒否されるわで、いまいち活躍してくれませんでした。発展途上国への出張が多い人は元が取れない恐れがありますね。

2014年6月5日木曜日

ケニアに777

今、日本へ出張中ですが、手段はドバイ経由のエミレーツにしました。ドバイで進行中の空港工事の影響だと思われますが、ナイロビからの便はダブルデイリーから1本に減っていて、その分機材は777-300と大型になっています。搭乗日は満席でした。
 
昨年8月に起きた火事以来、目立った補修も建築も見られないナイロビ空港。かつてエミレーツやカタールが使っていたビジネスラウンジは入口が板張りで塞がれたまま。恥ずかしくないのでしょうか?エミレーツだけは保安チェック後の待合室の中に屋台を出して軽食とドリンクを提供していました。エコノミーの私がちょっと分けて欲しいと近寄りましたが追っ払われました。そういうところだけちゃんとしているんですね。

2014年5月21日水曜日

セギンいわく

 テロとの戦いに負け続けているケニアですが、世界銀行によると経済成長率は持ち直して5.7パーセントを記録しそうだとか。主に一次産業の近代化が後押ししているようです。定期預金でまとまった金額を預けると7%の利子は簡単にもらえます。
 
郊外にある国連の諸機関も膨張中で、今後は世界中の国から代表を駐在させるとか。それに伴う住居、お手伝いさん、運転手、週末に浪費する酒やグルメへの支払いを考慮すると、ケニアもどんどん発展しそうです。おこぼれに預かりたいものです。

2014年5月20日火曜日

古着市場

先週金曜の午後、ナイロビ東方にある古着が並ぶ青空市場が爆弾テロに合いました。流れを考えるとソマリアに巣食うイスラム過激派の犯行が疑われています。
 
四日後にあたる本日、日本の外務省が出したコメントは現場が観光客のめったに行かない場所だけにトーンを押さえた内容に留まっていました。旅行を控えている方々は最新情報の取得に努めながらもサファリ中心の日程である限りは危険に遭遇することは考えにくいですからそれほど不安に感じないで欲しいですね。

2014年5月9日金曜日

ミツバチさえ

ナショジオのオンライン版によると、ヨーロッパやアメリカで大打撃を受けている養蜂業を尻目にケニアのミツバチは病気にもならず元気だそうです。ナイロビのスーパーの棚にも各種のハチミツが並びます。
 
欧米のミツバチは可愛そうなことに過剰労働、環境からのストレスなどの複合要因によって大量死の憂き目に遭っています。
 
サンブルやツァボなどの乾燥地では四角い巣箱が枝からぶらさがっているのをよく見かけます。自由きままに時間や達成目標にしばられず暮らしているケニアのミツバチはいまや世界ブランドになりつつあるようです。

2014年5月8日木曜日

金沢のアフリ感

この前、日本帰りの友人にもらったお土産はタイミング良くゴリラ絡みでした。
 
本物と先月出会ってきた私が言うのだから信じて欲しいですが、この絵柄はかなりリアルで上手です。頭頂部のでっぱりがすごいのでマウンテンじゃなくてローランドゴリラっぽいですね。今度帰京したらお店で食べてみたいと思います。

2014年5月7日水曜日

ニッポン一番

今週9日から中国の首相がケニアを訪れるとあって紙面では全ての問題は解決される、みたいなお祭りムードです。空き時間には近場のナイロビ国立公園でサファリをして朝食を楽しむかもしれません。
 
現大統領も就任後の最初の訪問先は中国でした。持って帰ってきたのは何十億ドルという未来の世代へ残る借金と、水増しされた疑いのある鉄道敷設工事の大型契約でした。後者は現在も国会で議論中です。
 
落ち着いて数字を見れば、国として単一で最大の援助額をケニアに与えているのは実はわが国日本なのですが、そういう事実はまず出てきません。費用対効果だけ考えると残念なことです。

2014年5月6日火曜日

雨季だか何だか

ケニア北部で干ばつ被害の恐れが高まっている、という投稿をしようと思った矢先にナイロビで大雨が降りました。オフィスの外もこんな空模様。マサイマラでも数週間降ってないそうで、このまま本格的な雨季に是非とも突入して頂きたいものです。じゃないと社会の不安定化につながってしまうので。。

米国民

一連の爆破事件を受けて、アメリカは自国民に対して沿岸の町、モンバサへの旅行は控えるようアドバイスしたようです。随分前からオーストラリアはモンバサに加えてナイロビにも余り近づかないようアナウンスしていました。
 
日本の外務省はウェブサイトにて注意を発出しましたが、日本人観光客の旅行内容を考慮した結果なのか(モンバサや市街地の観光は含まれていないってこと)、それ以上の動きはなさそうです。サファリ目的で国立公園に出かけて終わったらすぐ帰国するのが主なツアーの行程ですから、私の8年住んでいる目から見ても直接、不意の危険が日本人観光客に及ぶ状況は考えにくいです。

2014年5月4日日曜日

バス爆発

昨日と今日、ケニアの二大都市であるモンバサとナイロビで一般人を狙ったテロが起きました。どちらもイスラム過激派の犯行が疑われています。
 
先月から人権無視とも呼べるくらい徹底した家宅捜索や不法滞在者の検挙がケニア警察によって実施されている中での乗合いバスやバーへの連続攻撃をどう解釈すべきか、明日以降の報道に注目したいと思います。ちなみに通常の観光客はバスにも乗らないし地元のバーにも足を向けませんから心配不要です。

2014年5月2日金曜日

ルワンダホテル

女性と子供を含む80万人が社会から暴力的に一気に排除され、国内インフラが完全に麻痺した20年前。そこからツチ族の大統領が主導した復活の物語はアフリカの奇跡とも呼ばれます。
 
現在ではアフリカで最も起業しやすい国のひとつに数えられるルワンダ。外資系ホテルも押し寄せていて、現在建設中のホテルは国内で4軒、ベッド数は819に上るとか。この数は東アフリカ地域で堂々のトップです。今回お世話になった有名ホテルのミル・コリン(写真)も6月以降にはケンピンスキーとして模様替えが始まるそうですから映画ファンは早めに泊まりに行ってください。

2014年5月1日木曜日

20年という時間

今年は様々な歴史的イベントにおいてちょうど20年目にあたるようで、マンデラ大統領誕生とかアイルトン・セナ事故死などを振り返るニュースをよく目にします。
 
東アフリカで忘れてはいけないのがルワンダで起きたツチ族に対する大量虐殺。先日訪れたキガリではあちこちに「20年前を忘れない」というポスターや広告がありました。全国で政府主導の様々な記念行事が計画され、不安視する向きもありましたが、全て無事に終了したようです。経済成長の優等生という面目は見事に保たれたのです。
 

2014年4月21日月曜日

空気読みすぎ

ある研究によればゴリラが発する音、音声の9割はオトナ雄によるものだそうです。つまり群れのメンバーは子供も含めて常にシルバーバックの動向を視覚的または彼がかもし出す空気を読んで行動し、めったに声を出さないってことです。ずっと図書館に住んでいるようなものでしょうか。彼が動けばついて行き、彼が横になればやはりこちらも寝床の準備を始めます。
 
ゴリラ観察中の一時間はつまり我々もそのルールに従うことになるのです。カワイーとか黄色い声を出そうものなら参加者のみならずゴリラからも白い目で見られるでしょうね。

2014年4月20日日曜日

ベッドメイク

ゴリラは毎晩新しい寝床を樹上、または地面に作って眠るそうです。場所を決めたら手近の木々を集めてものの5分で完成させるそうです。私よりキレイ好きです。
 
日の出から一時間の内に起き出して、一日のうち3割ほどの時間を食事にあてるそうです。僕ら人間が山の麓からえっちらおっちら歩いてきて、ちょうど彼らの朝食時にタイミングが合えば活動的な姿を観察できるでしょう。もし食事の合間の休憩時にぶつかったならばアクティブではないかもしれませんが彼らとの対面時間はきっかり一時間ですから諦めるほかありません。

2014年4月19日土曜日

森の人

雨中の二時間の藪こぎの後、開けた斜面にいましたねぇ、ゴリラさんが。二頭のシルバーバックを中心とする大きい群れでした。一番小さいのは4歳の子供で、全般的に子供は好奇心があるらしく、よくカメラ目線を我々にくれたのです。

お気づきかも

そうなんです、実は今ルワンダに来ております。ゴリラに会うために!だから先週から予習も兼ねてお猿ネタを繰り返していたんです。

若者の全て

群れの中に若いオス、所謂ブラックバックが一頭か二頭いるかもしれません。彼らはシルバーバックの許可を得て大きくなっても群れに留まってはいますが、早晩自発的に出て行くかあるいはボスに追い出される運命にあります。
 
その他の子供のゴリラ達は8歳以下ですからまだ母親と一緒に過ごしています。親が子の毛づくろいをするシーンも見られるかもしれません。親子は大変に形態的特徴が似るようで、研究者は鼻や指の形から親子関係を見破ることができるそうです。

2014年4月18日金曜日

ポジティブな家出

次にボスゴリラの周りにいるオトナ雌に目を移してみましょう。
 
彼女達も8歳くらいのときに両親のもとを飛び出して以来、いくつもの群れに混ぜてもらいながら自分探しをしてきたのです。この行動は近親交配を防ぐ役割があると考えられています。
 
ボスを慕うメス達は寵愛を得る為に競うようにボスの毛づくろいをするそうです。つまりあなたはオトナ雌同士の毛づくろいを目にすることはないでしょう。メス同士でも緩やかな格付けがありますが、それは単に群れに合流した時期の早さで決まるそうです。つまり仲が良さそうに見えるオトナ雌のグループも実は血縁関係の無い赤の他人の寄り合いなのです。

2014年4月17日木曜日

俺の群れ②

もしシルバーバックが出てきてくれたのならじっくり観察させてもらいましょう。噛む力を増強するために成獣の頭頂部は筋肉に覆われていて尖ってさえいます。眠そうな様子ならばあくびをする瞬間を待ってその長い牙を目に焼き付けましょう。これもオスだけが持つ特徴です。
 
たぶん彼は11歳の時に自発的に両親のもとを飛び出し、4年間は食料のありかや世の中の仕組みについての知見を得る努力を払い、ようやく2年前にこれまた本来自分の属する群れから出るチャンスをうかがっていた一頭のメスをナンパ、説得することに成功して新たな家庭を築いた、そういう自分史を持っているはずなのです。そういう想像を働かせれば彼の表情も一味違って見えてくるでしょう。

俺の群れ

じゃあ仮にあなたが今日ルワンダの火山国立公園へ足を踏み入れたとして何を目にするのかシミュレーションしてみましょうか?
 
群れで生活するゴリラですから生い茂った生姜やセロリの下草の合間に黒々とした彼らの姿を複数見つけるでしょう。群れのシステムは絶対的な力を持つただ一頭のオスを中心とするいわゆるハーレム。その位置は年齢を重ねないと得られないので自然、背中は経年と共に増える白髪に覆われているはず。このシルバーバックの姿をすぐに群れの中に見つけられないかもしれませんが焦らず周囲を探しましょう。食事をする、昼寝をする、移動する等の全ての行動はシルバーバックによって決められるゴリラの生活から考えればボスはそう遠くないところに必ずいて群れを見守っているはずなのです。