2016年9月30日金曜日

ボツワナ独立

 五年前のボツワナ旅行では廉価なパッケージツアーに入ったので、オカヴァンゴを楽しむ方法は丸木カヌーとキャンピングでした。この方法だとツアー会社が集まるマウンという町からさほど湿地の深部には行けません。カヌーだからです。
 
一方で予算があるツアーを選んだ場合はマウンから5席のプロペラ機で飛んで湿地の中のほうに立つ高額キャンプに乗りつけて、滞在中はリッチな暮らしができるはずです。雨季と乾季、予算の有無によってできる体験がよほど違ってくるのがオカヴァンゴの怖さであり面白さなのだと思います。

2016年9月29日木曜日

ボツワナ50歳

独立から数えて明日はボツワナが五十年目となる日だそうです。政治的に安定していることが担保となり、自然保護についても長期的な欧米風の政策をしっかり実施できているように見受けます。半面、ふらっと遊びに行くには何でも高すぎますが。。
 
国の半分以上がカラハリなどの砂漠で占められていますが地面からダイヤが出たり牛肉を輸出したりして頑張っているようです。住んでいる人からしたら不満はあるのかもしれませんが、ここケニアから眺めている限りではラッキーな国だと思います。

2016年9月26日月曜日

アフリカゾウ減少

南アで開かれているワシントン条約に関する会議では日本のウナギも議題に上ったそうですが、過去十年で10万頭が殺されたというゾウの密猟はもちろん一大トピックになっているようです。
 
ンゴロンゴロのクレーターの底では大きなオスを見かけることが多いです。この状況に対しては、生え変わることのないゾウの臼歯は60年の寿命を終えるまですり減り続けるので晩年を迎えた個体は年中柔らかい草が豊富なクレーターに下りてくるから、という説明が与えられています。一方すり鉢上の火口の中には宿は無く、閉園も18時なので密猟者は仕事をしづらいはずです。

2016年9月24日土曜日

エチオピア危険レベル2

市街地で起きるデモや弾圧に巻き込まれる危険性を外務省は自国民のために心配しているようですね。4年前はこんなに平穏だったのですが。
 
エチオピアで見られるこの問題は政府と少数派民族との間の対立なので、方向性によってはシリアほどではないですがトルコかチベットみたいになるかもしれません。危険度下げます、と宣言できるような状況が訪れるのは政府が完璧に不満を抑えつけたケースか、または被抑圧側が納得できる合意がなされるかのどちらかでしょうけど、どっちも難しそうです。ケニアのスラムに発出されている危険の種類は一般犯罪の多さと貧困ですから政策によっては解消できる可能性がより高くエチオピアよりましだと思います。

2016年9月23日金曜日

エチオピア危険

先日、日本の外務省から出された「ゴンダールやラリベラには用事がない限り行かないで下さい」というコメントには驚かされました。旅行の取りやめまたは取扱いの中止が予想されます。
 
そういえばオリンピックの男子マラソンで銀メダルを獲得したリレサ選手が手錠をかけられたポーズで抗議しながらゴールするという事件がありましたが、ここにつながっていたんですね。統計の取り方にもよりますが90人から400人が政府によって抗議活動中に殺されたらしいです。ナイロビのスラム街とこの美しい城跡が残るゴンダールが同程度に危険(どちらも危険レベル2)だとは信じがたいです。

2016年9月18日日曜日

弱肉強食エアポート

ナイロビ到着時に陥りやすい詐欺の事例をひとつ紹介しておきます。

到着ターミナルはプレハブ造りになっていまして、税関を通過して建物二階部分の扉を出ますとちょっとしたスペースがあります。しかしそこは待合いエリアのように見えてその実異なりますから一目散に左折してスロープに沿って屋外に進んでください。そこに待合人がたむろしています。もし下りる前のスペースに留まって困惑するような雰囲気を出すと複数の職員または兵士が近づいてきて電話を貸すのでガイドにかけろ、終わったら二十ドルよこせ、と言ってきます。これは監視カメラの届かないエリアで常に行われます。手つかずの大自然で日々繰り広げられている弱肉強食の世界を休暇の一部として見に来たのに自分が餌食になることは避けたいですよね。

※写真は皮肉なのか空港に設置された百獣の王ライオンのオブジェ

2016年9月17日土曜日

キリンパラダイス

ケニアに住む者から言わせると、今回の研究の結果、ケニアがキリン天国であることが公的に証明されたようなもんです。
 
なぜなら現存する4種のキリンのうちナイロビとマサイマラ、サンブルを訪れればそのうちの3つを見られるからです。隣のタンザニアではどこをどう探してもマサイキリンしか見つけられないことを考えるとその凄さが引き立ちますね。誰か「キリン3種スタンプラリー8日間」と銘打ったツアーを造成してくれませんかね。

2016年9月16日金曜日

ミナミキリン

最後となる4つ目のキリン種はSouthernジラフ。ミナミキリンと訳せるでしょうか。南アやナミブ砂漠に棲んでいる模様の薄い個体群がそれに該当するそうです。
 
今回の最新の研究成果を実際のキリンの保護活動にどうやって活用するかは悩ましいところだとネイチャー誌にありました。例えば模様がちょっと違っても同種ならば南スーダンの地域変異が皆殺しにあったとしてもケニア個体群がいる限りはダメージとはならない、と考えることもできるからです。

2016年9月15日木曜日

ロスチャイルドキリン

キリン学者の新説によると三番目の種はNorthernジラフ、直訳するとキタキリン。なんだかモックンの義母のような名前になりますがスーダンやウガンダに棲んでいる個体群がまとめてここに入れられるそうです。
 
形態的特長はもちろんホワイトソックスというあだ名がつくほど目立つ膝(本当はカカトですけど)から下の白くて美しい部分ですね。ケニアでは野生で見るのは困難になってきて、保護下でしたらジラフセンターとナクル湖で出会うことができます。

2016年9月13日火曜日

アミメキリン

キリンの新分類の話を続けます。大学一年でモンコー、モクカ、ゾクシュという系統学上のレベル分けを覚えたのが今になって役立っています。
 
ケニアとエチオピアに生息するアミメキリンも独立した種として認定される予定です。オレンジ色で規則正しい模様から最も美しいキリンとされることが多いです。ケニアでは北半球に位置するメルーやサンブルといった国立公園で容易に出会うことができ、ちなみにソマリアにもいるそうですがそこを訪れることが困難なので気にかける必要はないでしょう。

2016年9月12日月曜日

マサイキリン

DNA情報を用いた最新の研究結果によると、アフリカのキリンは長らく交流の絶えた4つのグループに分けられるらしく、それぞれ別種として扱うのが妥当だそうです。今まで「キリンは一種、その中で生息域により9つの亜種に分けられる」としてきた私の説明も改めたほうがよさそうです。
 
アンボセリやマサイマラで出会える我らのマサイキリンは今回はっきりと他のキリン達と区別されて単一種としての地位を与えられるそうです。外見的特徴はブドウの葉っぱのような不規則な模様と、それが足先まで続いている点だそうです。

2016年9月8日木曜日

マガディ湖

ナイロビから3時間、標高660メートルの場所に塩湖が横たわっています。常設の宿がないマサイの土地なので人気はありませんがシャイなフラミンゴが集まっているという噂をもとに出かけてきました。
 
大地溝帯の底に位置し温泉さえ湧出するほどですから乾季にも関わらず蒸し暑かったです。12月に行ったら死ぬかもしれません。流入する河川がないことから湖水は淀んでいて、フラミンゴの好物である植物プランクトンがいっぱい含まれているような感じでした。ティラピラ様の小魚さえ群れていたのには驚きました。

2016年9月5日月曜日

ゲイツ氏も

fbの創始者がナイロビの食堂でティラピアの素揚げを手づかみで食する様子が世間を騒がせたのも束の間、今度はビルゲイツ氏がやってきます。アフリカ緑化計画の会議だとか。ポジティブなケニアの露出が続くことは喜ばしいですね。
 
※写真はテリヤキJAPANの新商品フライドフィッシュ

2016年9月1日木曜日

金環日食見えず

ナイロビの空は朝から全く陽の光が差さない状態だったので、日食の神秘に触れることはできませんでした。空を見上げている人もいませんでした。モーリシャスやタンザニア南部のカタヴィ国立公園などがベストポイントだったみたいですが、同じアフリカなので少しは見られるかと期待した自分が間違っていました。