2013年1月31日木曜日

猟友会ケニア支部


埃まみれの必死な動物探しの間にちょっとこんなホテルで休憩してみると明日からの活力がまた生まれてくるってわけで。

こちらのマウントケニアサファリクラブはナンユキの町から15キロ、スイートウォーターズからは25キロ離れた赤道直下に建つリゾートです。標高2,135mを吹き抜ける風はあくまでも優しくさわやか。いつもはシャイなケニア山がその雄大な姿を見せたならば一生忘れられない思い出になるはず。昼前にチェックインしてからその心地よさをたっぷりかつゆっくり全身で感じるように心がけてください。一方で私はいつか雀卓とGPS機器を持ち込み正真正銘の南北でマージャンを打ちたいと思っているんですが。

2013年1月29日火曜日

サイ間の差異

シロサイの北部亜種はコンゴやウガンダなどが本来の生息域でしたが、密猟や内戦による混乱で自然界では絶滅に瀕しているそうです。南アやナクル湖に再導入された南部亜種とは別種として考える研究者もいるそうですが、その前に保護が確立されないといけません。その一助となるのがみなさんによるオル・ペジェタ保護区への訪問とスイートウォーターセレナでの宿泊なのです。

2013年1月27日日曜日

北のライノ

SWは88頭のクロサイを有していて、その数は東アフリカで最大だそうです。だから無人偵察機を導入する価値があるみたいです。

しかしもっと貴重なのは柵の中で特別に保護している4頭の北部亜種のシロサイだそうです。彼らはチェコの動物園から数年前に引き取られました。野生ではほぼ絶滅したと考えられているそうです。それとは気づかずにさらっと通過してしまった自分が情けないです。

2013年1月26日土曜日

出た!プレデター

ケニア山麓にある私営保護区、オル・ペジェタはチンパンジーの保護で有名ですが、このたび世界から集まった寄付金300万円を使って無人偵察機を購入することにしました。米軍がパキスタンやアフガンで使って物議をかもしたアレです。観光客はこれから写真を撮るときは背景に注意する必要が出てきそうですね。あんな異様な物体が写りこんだら台無しですから。

2013年1月25日金曜日

麒麟の災難

先日、検問の突破を試みたマタトゥ(14人乗りバス)が検挙されまして、積荷を調べたところキリンを中心にブッシュミート(密猟による野生動物の肉)が1,000キロ単位で押収されました。

逮捕者の証言によれば、肉の出所はマサイマラ付近で、行き先はナイロビだったそうです。ちなみに罪状は(1)不衛生な状態で、(2)無許可でブッシュミートを運んでいたことだそうです。逆に言えばその条件を満たせばキリン様を食卓に乗せても良いってこと!?

2013年1月23日水曜日

アートコーフィ

こないだエアケニャの待合室に併設されたカフェでカプチーノを頼んだら。。

とうとうこの国にも到来したようです、カップアートが!嬉しくてチップを多めにおいときました。次回までにライオンを練習しとくよう指導したのはいうまでもありませんね。

2013年1月21日月曜日

逃げるぞぅ

結局、ケニアで昨年殺されたゾウの数は360頭を超えるそうです。先週もモンバサの港で過去最大規模の象牙が押収されたばかり。野生動物局は2億円の予算をもらって密輸シンジケートに対抗する考えを表明しました。象牙の不法所持の罰金が2万円程度という軽い扱いなのも今後改正して行きたい、とのことです。

2013年1月19日土曜日

ブブゼラって何?

明日からヨハネスブルグでアフリカ選手権が始まります。またかって突っ込みたくなる気持ちも分かりますが、アフリカの選手は成長や入れ替わりが激しいから4年じゃなくて2年に一度やりたいそうです。本来はリビアでやるはずだったんですが国がしっちゃかめっちゃかなので南アが急遽引き受けたみたいです。

※写真はクルーガーNPの展望台にて

2013年1月15日火曜日

ナクル湖は死なず

観光客は減りましたが、ナクル湖の状況は逆のようで。。

日刊紙に載っていたナクルのレンジャーの話によりますと、3週間前は500羽くらいだったフラミンゴの数が、今では1,500を超えるそうです。今までどこへ出かけていたのか今度会ったら聞いてみたいと思います。

2013年1月14日月曜日

曇りのち雨

ハイエナを嫌いな人もいるんで閑話休題。

昨年のケニア国外からの渡航者数は13%もダウンしたそうです。国内の治安悪化が主な原因とされていますが、ロンドンオリンピックと不透明な欧州経済も影響しているでしょう。バージン航空はナイロビ線をすでに廃止しましたし、ケニア航空のインド線も機材をB737に縮小するそうです。3月の総選挙も不安定要因ですのでしばらくは観光業は低調のままでしょう。

2013年1月12日土曜日

おいしい牛乳

ちょっとスケジューリングをミスりました。

骨、つまりカルシウムを地球上の動物の中で最高レベルで活用しているハイエナですから、ミルクの出もすごいそうです。例えば犬の仲間だったら赤ちゃんの授乳期間は2ヶ月程度ですが、ハイエナは10ヶ月、稀に1年を超えるそうです。赤ちゃんは生まれた瞬間から目が見えて乳歯も生えているそうです。

自然、彼らのフンもカルシウムをいっぱい含んでいるわけで、写真の子が立ち去った後を見てみれば細長くて白っぽいそれが残されているってわけです。

2013年1月11日金曜日

骨まで愛して

ハイエナのアゴの強さは有名ですね。他の肉食動物は文字通りお肉の部分しか食べませんから、例えばシマウマ一頭の総重量の6割くらいしか活用できないそうです。一方、ハイエナは皮、骨、タテガミなどほぼ全てを噛み砕いて胃に送り込むそうですから利用率はほぼ100%。なんともエコな生き物ですね。消化できなかった角とか蹄とかは後日、イエネコが吐き出すような毛玉みたいなボールになってやっぱり吐き出すそうです。

彼らもコタツで

驚く人は多いですが、東アフリカのサバンナでハイエナはライオンに次いで体重が重い、すなわちパワフルなんです。ヒョウより強いです。また雌のほうが体が大きい哺乳類って他にいないみたいです。ライオンを除いた猫の仲間はみな雄も雌も同じ形、大きさ、単独行動と相場が決まっているので彼らは特殊です。ただ眠る姿勢はイエネコと同じように丸くなります。

2013年1月10日木曜日

ハイエナかっ!

隠れファンの方が複数いたみたいなので始めましょうか。

分類するならもちろん肉(と骨)をいっぱい食べるので食肉目。見かけは犬っぽいですが犬とも猫とも異なる独自のハイエナ科に属します。現生4種のうちで昼間のサファリで見かけるのはブチハイエナだけです(写真)。丸い耳が特徴的ですね。体色は年齢とともに薄灰色になって自慢の斑は薄れていくようですが鼻の周りとしっぽの先端だけは黒いままだそうです。

2013年1月9日水曜日

まるでハイエナだね、あの人わ!

ハイエナについてのエトセトラを聞きたい人っていますか?誤解されている部分も多々あるから汚名返上の機会を与えてあげたいとは思っていたんですが。ナイロビに着いた人に「何を一番見たいですか」ってたまに聞きますが「ブチハイエナ」って即答ぶった人いませんし、今までに。

2013年1月7日月曜日

ンドゥトゥ③

私がンドゥトゥを訪れたのは12月だったので、写真のように白髭ヌーが列をなして様々な方角から終結している状況でした。昨年の6月頃に命を宿してから旅を続け、気が休まる日はなく、とうとうこの地に集結しての集団出産はアフリカを代表するドラマに違いありません。

2013年1月6日日曜日

ンドゥトゥ②

このロッジは湖に面していて、私が訪れたときには少数ですがフラミンゴもいました。たまにヌーもこの湖を泳いで大移動を完遂するそうです。岩合さんの写真集にも何点かここで撮ったらしき写真が入っています。ここに泊まる人は髪を洗うためではなく(シャンプーがない点についてしつこい!?)、暑いなか終日サファリをしてくたびれたけど暖炉の周囲に集まって歓談したり撮った写真を自慢し合ったり、が目的なんです。

2013年1月5日土曜日

ンドゥトゥサファリロッジ


毎年2月をピークに34室は全てテレビクルー、写真家、研究者によって占領されてしまうこのロッジは、魅力的な立地と恐らくは女将さんのキャラのおかげで固定客の心をつかんで離しません。
場所はセレンゲティに接するンゴロンゴロ保護区側なので自由に獲物探しができます。部屋にはシャンプーさえ置いてないですがサファリ原理主義者ならそんなことで文句は言いません。

 
昨年ある旅行会社が興味を持ってくれて、5月に無理やり空いている日を見つけてすぐに金を払って6部屋押さえました。そのツアーが晴れて月末に出発することとなりました!一年も前に予約しないと泊まれない宿がタンザニアにもあったのです。

チョコ像

再びブリュッセルに戻りますが、広場の一角にゾウさんがいたのを思い出しました。国内では有名なチョコレート会社のマスコットキャラクターのようでした。ゴディバを始めチョコの中に詰め物を入れるのが得意なベルギー。彼のお腹には何が入っているのでしょうね。

2013年1月4日金曜日

石ゾウ

ベルギーの数ある博物館の中でも私が一番興味を持ったのがこの「植民地博物館」。当時コンゴをなんと個人的に所有していたレオポルド2世、彼がアフリカから集めた品々を収めるためだけに建てられたそうです。あいにく月曜は休館日で内部は見られなかったので再訪を誓いました。

駐車場にあったのがゾウのモニュメント。背中に槍をかついだ3人のアフリカ人らしき姿が見えます。1960年のコンゴ独立よりは前に制作されたようでした。

2013年1月3日木曜日

石像サファリ③

ベルギーからオランダに新幹線で戻った後、アムスの夕暮れの中を散歩しているとやはり見つけました。アムス発祥の地と言われるダム広場で石灰岩なのか安っぽい素材で作られたホワイトライオンが空に向かって咆哮しておりました。そのデザインにはゴッホやレンブラントの影響は見られませんでした。

石像サファリ②

こちらは王宮に隣接した公園の入口にお座りになっていたライオン君。顔が日本の獅子舞みたいに誇張されていて本物のライオンに見慣れている私からするとちょっと違和感が。。今度帰国したら日本橋のライオンもコレクションに加えようと思っています。

2013年1月2日水曜日

石像サファリ

ある資料によりますと、フランス南部の洞窟内に描かれたライオンの群れの壁画、その古さは約3万年前だとか。原生ライオンよりも大型でタテガミのないライオン類は確かにヨーロッパ人とある時代は共生していたのでしょう。それが理由ではないでしょうが、ヨーロッパの大都市ではいたるところでライオン像を目にします。

先月訪れたブリュッセルの町も個性的なライオン達であふれており、そこは鉄人ですから被写体ブレの全く無いサファリを楽しんできました。

上はさすがルーベンスを生んだ国だけに筋骨隆々、バロック調のライオン君。たくましいですがちょっとわざとらしいかな。立派なお屋敷の門の上でにらみを効かしていました。下は王宮の庭園、頭に重いものを乗せられて思わずベロを出してぜいぜい言っているようなライオンちゃんです。カワイイですね。

2013年1月1日火曜日

イヤーオブスネイク

今年は巳年ですか?残念ながらサファリ中に車で疾走しながらヘビ類に出会うのはかなり稀です。自分の足でアフリカの大地を歩く場面、例えばアンボセリのオブザベーションヒルなどでは、インパラを飲んでいるパイソンが目撃されたことがありますが。この前12月にアンボセリに行ったときは自分はそんな場面に出会いませんでした。山はご覧のとおりに姿を見せてくれたんですけどね。

あけまして肉食獣

ここケニアでも平穏に年が明けました。みなさまの一年が良きものになるよう願っております。
さて、ガイドブックによく載っているカーニバルレストランは一年365日のうちで元旦だけ閉店します。この日だけはライバル店のパンパグリルは大混雑。お客があちらから流れて来るからです。でも店頭のツリーは小ぶりでした。