2014年12月31日水曜日

さよなら最低イヤー

ケニアの観光業に携わる誰もが口にするのが「今年は2008年の暴動後よりもひどかった」ってこと。
 
エボラの風評被害はタンザニアどころか南アやモロッコまで及びました。ルフィジ川の夕焼けでも見ながら来年は持ち直すよう祈る、それしかできません。今年も日本はもとよりロシア、ドイツ、米国、ソマリアなどからご愛読ありがとうございました。

2014年12月25日木曜日

赤道聖夜

ケニアでもほとんどのホテルやロッジならクリスマスの飾りつけをします。玄関口などが多いですね。
 
今週フラミンゴの数を数えにボゴリア湖へ行った帰り道、湖から5分の場所にあるホテルをのぞいて来ましたがやはりこんな感じでした。赤道にほど近いんですが定番から外れないからこそ共通文化と呼べるのでしょうね。

2014年12月24日水曜日

多雨クリスマス

ナイロビは4日連続で雨が降っています。
 
エルニーニョ現象と関係があるのかないのか、12月としては珍しいです。明日から全国的にクリスマス休暇に入りますから地方への足に影響が出そうです(道路の水没、運賃値上げ、事故の増加etc)。ウィルソン空港でコーヒーを飲んでいたらカレン方面から恐ろしいほどの黒雲が迫って来ました。

2014年12月23日火曜日

フラ再び

ナクル湖にフラミンゴは多少戻っていました。昨日の時点で湖畔に一列並ぶくらいはいました。コフラミンゴに加えてパステルピンクのクチバシが美しいオオフラミンゴも数十羽いました。日中は避けて早朝か夕暮れ直前に行くと浅瀬に集まっているのでコンパクトカメラでも記録しやすいでしょう。

2014年12月16日火曜日

ビスクイット

先日市内のスタンレーホテルにあるカフェでマンUの試合を90分観戦していましたが、隣のロビーでは一度もチェックインの客が来ませんでした。ケニアの観光業は危機的状況を実感しました。
 
さて、ウェイトレスのひとりが話しかけてくるけど意味不明なので3度ほど聞き直したら「デ・ギアの調子は上向きだね」みたいなことなんです。恐らくマンUのキーパーであるスペイン人のデ・ヘアのことを言っていたのでしょう。彼らの共通語スワヒリ語は日本語と同じく表音文字なので見たままで発音して何の疑問も持ちません。レストランにいけばオレンジ「ジュイス」やチョコチップ「ビスクイット」を頼まないと食事にありつけません。

2014年12月14日日曜日

IUCNグリーンリスト②

ただしケニアも手放しでは喜べない事情があります。選ばれた2つの保護区とはスイートウォーターズ・チンパンジー園を擁するオル・ペジェタと、もうひとつはケニア山の麓のレワで、どちらも白人が主導する私営保護区だからです。深読みするならケニアの国や自治体が管理している公園に対して通信簿で1をもらい、逆に白人の運営方法に花丸をもらったようなもんですから。
 
実際にマサイマラなどはここ数年で新規の宿が雨後の筍のように増えましたし、サファリ中には気持ち悪いくらい多くの車を園内で見かけます。眼前の豊かな自然が10年後もそこにあるかどうかの保証ができない点がケニアについて最も私が心配する部分です。地方分権が幅を利かせている最近のケニアですが、自然保護くらいは中央政府がトップダウンで長期的な視点から行わないとめちゃくちゃになると思うんです。

2014年12月13日土曜日

theホリデイ

自宅から乗合いバスに75円払うとジラフセンターにほど近い大型ショッピングモールに連れてってくれます。
 
ケンチキを含めていろんな店が入っており駐在員の味蕾を楽しましてくれるんですが、私の中でのナンバーワンは生ビールを飲ませてくれるSirvilleというお店。アルコール度6.2のアンボセリという銘柄は飲み干した後のげっぷまで(失礼!)良い香りがしますよ。

赤ならず緑

人間以外の動物に少しでも興味がある人なら所謂レッドリストについては知っているでしょう。日本からはトキやセマルハコガメが絶滅の恐れあり、としてエントリーしちゃっているあれです。
 
先月シドニーで開かれた国際会議では上記の団体が新コンセプトとしてグリーンリストというのを発表しました。レッドリストが動物種に注目しているのに対してグリーンのほうは世界に散らばる国立公園や保護区の中でも特に頑張っているところを表彰しよう、という気持ちから始めたのだそうです。ケニアからは堂々の2ヶ所が選ばれていますので、世界遺産をいくつ訪れたかで競っている日本人の好奇心をくすぐるには十分なネタだと思うんですけどね。

2014年12月12日金曜日

ケニア51歳

今日はケニアの独立記念日。国立競技場ではいろんな政治家が持論を展開してお祭りは終了しました。
 
政府役人の上のほうと教育関係は今日から長期休みを取る向きが多く、戻ってくるのは新年2日以降です。一年で最大のホリデーシーズンというのもうなずけます。お金がある家族はモンバサ辺りに出かけてビーチではしゃぐのが定番になっています。観光客業の落ち込みで悲鳴を上げ続けてきたビーチ沿いのホテルもクリスマスと新年だけはケニア人で部屋が埋るので一息つける、と新聞にありましたがそのとおりでしょう。

新ホテル②

来年3月にはナイロビにも大型ホテルが誕生予定です。それはラディソンBLUでまだ工事が続いています。クラウンプラザの斜向かいですから彼らにとっては面白くないでしょうね、きっと。
 
在住者の我々にとってはどんなレストランが入ってくれるのか、そこが興味を引かれるところです。美味しい中華か日本食が入ってくれるといいんですけどね。

2014年12月11日木曜日

新ホテル

今週ナクル湖の公園の中にロッジが新規オープンしました。ケニア全土に広がるソパグループの新顔です。
 
場所は湖の南、滑走路の近くです。ソパ系列の例にもれずたぶん静かで奥まった立地にあるのでしょう。今度見て来ようと思います。エボラで客足が途絶えている中での勇断ですから応援してあげようと思います。

2014年12月9日火曜日

風に立つ獅子⑥

「瞳の美しさ」はそこらじゅうで目にしますから撮影に苦労はしないでしょう。
 
小説を読んでないのですがウガンダとの国境の医療施設が舞台になっているようで、一方ロケではナイロビから一時間くらいのマチャコスという町にある病院を使ったみたいです。わざわざウガンダまで行っていたら大変なので。

2014年12月8日月曜日

風に立つ⑤

「草原のゾウのシルエット」はアンボセリ周辺で撮影できるはず。乾季なら埃が舞って逆光がより映えるんですが、今は小雨季ど真ん中なのでどうなるでしょう。緑の絨毯と朝日というのもそれはそれで美しいんですけども。

2014年12月6日土曜日

さだまさし④

「白い雪」については2度歌われていますね。
 
タンザニアからセスナを飛ばして山頂の上空を周回すると氷河がわずかしか残っていないことが分かります。前の晩に雨が降れば雪となって地表だけは白く覆われますから、撮影隊はてるてる坊主を逆さに吊るして祈っているかもしれません。今は小雨季で結構雨が全土で降っているのでチャンスではあります。

2014年12月5日金曜日

風に立つ③

「キリマンジャロの白い雪」は当時はいっぱいあったのでしょうが30年経った今ではほとんどの万年雪は流れ出してしまい残っていません。
 
白い様を見たいなら雨季の4、5月に来てください。前夜の降雪がしばらくは残っているので雪化粧が見られます。主人公はケニアを拠点にしていたようなので山を見たというなら恐らくこんな感じのアンボセリからの眺めだったでしょう。

2014年12月3日水曜日

歌詞まさし②

「百万羽のフラミンゴが一斉に飛び立つとき暗くなる空」を監督は映像化したいでしょうね。
 
ナクルではなくボゴリア湖で待機してカメラを空に向けながら群れが飛び立つまで何時間も我慢するのか、あるいは時間がないなら石を湖に投げ込むか、あるいは野良犬を群れに放つのか。最後はCGでコピペするかもしれませんね。それほど今ケニアで大群を見るのは難しくなっています。

2014年12月2日火曜日

歌詞まさし

さだまさしさんの「風に立つライオン」の歌詞について特にケニアのどこを想定しているのかに注意して研究してみました。
 
「ビクトリア湖の朝焼け」に触れていますね。歌のモデルになった青年はケニアに赴任していたそうですから湖畔の町の中では最も都会のキスムを訪れた際に日の出を目にしたと想像します。でもキスムは日本で言えば東京湾みたいに引っ込んだ位置にあって広々とした水平線は見えません。タンザニアのムワンザのほうが広大さで優りますがロケには行かないでしょう。

2014年12月1日月曜日

ワンミリオンクラブ

今年は120万人を超えると強気だったタンザニアの観光客数の予想ですが、エボラのせいで届かないかもしれませんね。ここナイロビでも欧米人は見かけますが日本人は全く来なくなりました。
 
新聞の論調ではエジプトなんか遺跡だけで数百万人も集めるんだからタンザニアは自然もあるしもっとできるはずだ、って感じでしたけどちょっと乱暴な比較かなぁと。。
 
ちなみにサファリ主体で年間100万人以上の観光客を集めている国は(というか遺跡や見るべき文化遺産が無いか保存されていない国)はケニタンに加えて南ア、ザンビア、ボツワナ、ナミビア、ジンバブエだそうです。