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2019年12月19日木曜日

ジリスとヤマアラシ

年男、年女に来年なる方々がサファリに来られた場合、一番見やすいネズミの仲間はジリスとなります。木にあまり登らず地面をはいつくばっているリスという意味らしいです。背格好は我々の想像するリスとほとんど同じです。
 
他には意外なネズミの仲間としてヤマアラシがいます。あんなにでかいし俊敏さは失っていますがすごい武器がありますね。完全に夜型なのでサファリ中に見かけることはまずありませんが、私はタンザニアのマニャラ湖で行ったナイトサファリの最中に出会ったことがあります。写真は撮れませんでした。ちなみにナイトサファリの雰囲気は左の写真みたいな感じで、これはツァボという別の土地でセレナホテルにやってもらった時のものです。

2016年12月2日金曜日

ツァボ砂かぶり席

赤ゾウがツァヴォとの間を行き来するに任せている民間による保護区、タイタヒルズ。ここにある印象的なロッジに泊まってきました。特定の動物橦、特にキーストーンスピーシーズと呼ばれることの多い、まあその生態系の健全度を測る上で欠かせないゴリラとかライオンとかを指すことが多いですが、そいつらを守りたい時には特にサンクチュアリと呼ばれるみたいですね。ここは絶対お勧めですね~。ナイロビから四百キロという遠さだけがボトルネックです。

2015年12月29日火曜日

申年INツァヴォ

ケニアで出会えるバブーンには地域変異があり、アンボセリやこのツァヴォで見かけるのは毛色が黄味がかっていてスレンダーなイエローバブーンと呼ばれる仲間です。
 
研究者によってもっと体の大きいオリーブバブーンと別種にしたり亜種として扱ったりしているようですが、このイエローバブーンが分類上の基本になることは変わらないでしょう。学名が「犬の顔」を意味するラテン語に由来するらしく、そういう話を聞いてしまったが最後、彼らの顔が犬にしか見えてこなくなるのが不思議です。

2015年2月5日木曜日

象牙の輝き

コートディヴォアールのスタメンは目がくらむほどです。普通の人間では打てないようなロケットシュートを昨晩決めたヤヤ・トゥーレは成金クラブ、マンチェスターシティのスターですし、初戦で相手を平手打ちしたジウヴィーニョはアーセナルからローマへ移り、もう一人のFWボニーも英国リーグで得点を量産しています。昨年の日本戦の雰囲気を途中出場にも関わらずガラっと変えたドログバも代表から引退こそしましたがチェルシーで重要な位置を占めています。アジア杯にもし出ていたら余裕で優勝だったでしょう。

2014年7月23日水曜日

ペイント犬

知り合いのドライバーからの報告によると西ツァヴォのキラグニ付近でなんとリカオンの群れに遭遇したそうです。7月17日のことで、お客様はやっぱり超リピのSさんでした。この犬に会うのは相当の運が必要です。猫みたいにだらっと寝ていたりせずひたすら移動しているのですから。7回も来るとサファリの神が微笑むんですかね?
 
※写真はクルーガーNPにて。私もケニアで見たことないんで!

2014年4月19日土曜日

若者の全て

群れの中に若いオス、所謂ブラックバックが一頭か二頭いるかもしれません。彼らはシルバーバックの許可を得て大きくなっても群れに留まってはいますが、早晩自発的に出て行くかあるいはボスに追い出される運命にあります。
 
その他の子供のゴリラ達は8歳以下ですからまだ母親と一緒に過ごしています。親が子の毛づくろいをするシーンも見られるかもしれません。親子は大変に形態的特徴が似るようで、研究者は鼻や指の形から親子関係を見破ることができるそうです。

2014年1月16日木曜日

10ドル値上げ済み

またもや利用者無視の対応がケニアで始まりました。国立公園の入園料が昨日から最大15ドルの値上げとなりました。特にメディアで報道された形跡はありませんでした。
 
国の方針ですから払わないことはないのですが、可愛そうなのは外国人観光客です。知らないままゲートに着いたら自分のドライバーからあと10ドル払え、さもないとサファリができない、急に決まったので誰も悪くない、などとすごまれるのですから。

2013年11月12日火曜日

馬年ただし縞あり

来年の干支は馬だそうですね。アフリカで暮らす彼らにも注目が集まるのか、またはそうでないのか。見届けたいと思います。

2013年10月5日土曜日

がんばろうケニア

ケニアのGDPは日本の1/145に過ぎず、東南アジアでケニアより貧しい国はラオスとカンボジアだけです。
 
仮に2名ずつ10件のツアーがキャンセルになったとすると、仕事をもらえる予定だった10人のドライバーが直ちに職を失い、ホテルはのべ平均で50部屋分の予約を失います。公園保護費は一泊80ドルなので公園に4泊するツアーの場合は合計で6400ドルの収入減となります。
 
左のゾウさんもいつまでこのツァヴォで暮らしていけるのでしょうか。

K.Y.

現地では欧米人も含めて旅行のキャンセルが続いており、GDPの11%を占める観光業への大打撃となっています。
 
日本へ発信されている情報は現地に住む者からすると表面的で偏っているように映ります。その場の雰囲気に流されてせっかく興味を持ったアフリカ行きを断念するのは、逆に空気を読んでいない行動と言えないでしょうか。

観光収入が減るとゾウやサイに対する密猟が増えるのは2008年の例を引くまでもなく周知の事実です。ここは動物保護のためにも勇気を持ってケニアに遊びに来て頂きたいと強く思うのです。

2013年10月3日木曜日

逃亡説

毎日テレビと新聞をチェックしていますが当局はテロの背景どころか実行犯の死体さえ見つけられないようです。噂では10メートルの地下通路を通って逃げたとか。
 
市内は全く普通ですね。特に警備が厳重になった場所もありません。昔どおりです。言って見ればテロですから守るポイントは絞れないのでしょう。
 
ケニア人はたくましいですね。ニュース映像や写真を勝手に編集した海賊DVDが町中で飛ぶように売れているそうです。1枚120円くらいですって。
 
サファリツアーは普通にやっています。もとから動物達はテロのこと知らないし、そこにいます。治安の悪そうな下町や外国人が多く集まる場所などにはテロのずっと前から私は近づかないようにしていますし、もちろん観光客もそういう場所に行くチャンスは与えられていません。なんというか今回のテロは私が生活する世界の外で起きたような感覚がありますし、これからもそういうリスクは自分から遠ざけておく自信はあります。目に見えない放射線のほうが私にはよっぽど怖いです。

2013年1月21日月曜日

逃げるぞぅ

結局、ケニアで昨年殺されたゾウの数は360頭を超えるそうです。先週もモンバサの港で過去最大規模の象牙が押収されたばかり。野生動物局は2億円の予算をもらって密輸シンジケートに対抗する考えを表明しました。象牙の不法所持の罰金が2万円程度という軽い扱いなのも今後改正して行きたい、とのことです。

2012年12月5日水曜日

50000本

NG誌の10月号を買いました。昨年(ほぼ象牙目的で)殺されたゾウは世界で2万5千頭を超えるそうです。象牙で換算すれば5万本。まあショッキングですよね。

2012年11月20日火曜日

あ”つ”い

アフリカに暮らす猿のうちで特に草原に進出して繁栄している(ように人間に見える)のはバブーンです。学名を「犬みたいな顔」というラテン語にした学者はきっと日本のことわざについては無知だったのでしょう。
アフリカの動物にしては珍しく完全な昼行性で、夜は崖か樹上に避難して休みます。雑食性で水分も食べ物から取れるので必ずしも水を毎日探す責務は負ってないそうです。ただ暑い日中は餌探しは中断してこんな風に日陰で休憩することもあるそうです。

2012年11月16日金曜日

象より団子

もう私なんかアバーデアよりツァボのほうが断然好きですね。藪が深くてサファリはつまらない可能性もありますが、旅の最初のほうにもってくればごまかせますし、水飲み場に一日いればかなりの動物が見られます。ゲームドライブで必死になって騒音立てて路面を傷めて二酸化炭素を排出するよりよっぽどエコかなぁって思ったりします。もう4時くらいからジントニック飲んじゃったり、7時にサファリから戻ってきた宿泊客に「さっきまでヒョウがいたのにいいところ見逃したね」とか言ってみたり。

2012年11月15日木曜日

マウェンジ峰

セレナの宿泊棟はレストランや水のみ場を中心にすると、全て左のほうへ伸びています。6時頃起きてベランダに出るとまずこんな景色を目にします。贅沢ですね。

アンボセリから見るのと比べると方角の関係でしょうか、側峰(といっても立派に5,000m級ですが)のマウェンジピークが左にしゃしゃり出ていてあまり美しくはありません。山肌に映る色合いが時刻とともに変化していく様を堪能しながら、ナイロビとは異なる蒸し暑く湿った朝の外気を思い切り吸い込んでみたのでした。

2012年11月14日水曜日

夜のセレナ池

この日の夕刻ドライブは目立った成果もなく(あちらで日々懸命に生きてらっしゃる方々には大変失礼な物言いですが)、暗くなりかけた頃ロッジに戻るとレストランの前の水のみ場にゾウさんがいるわいるわ。左前方にうっすらと見えるキリマンジャロの山陰と相まってそりゃあ興奮しますよね。

2012年11月10日土曜日

ぱらっと

どんどん行きましょう。お次は若いインパラ。

アンテロープの仲間には一応入っていますがどれにも似ていない孤高の存在。地面の草から木々の葉っぱまで何でも食べます。水は毎日飲む必要はないようですがこの日は池に姿を現しました。角はオスだけが持ちますが、生後8ヶ月くらいで群れから追い出されるようなので、この個体もきっとそういう状況なのだろうと推察しました。

2012年11月9日金曜日

ブンバ♪

そうこうするうちにイボちゃんもやってきました。彼らは完全な昼行性らしく、日没後は巣穴で寝ているそうです。水も毎日飲まないといけないそうですから昼間の居ながらサファリにはぴったりの役者となります。劇団四季とディズニーだけでも忙しいはずなのにセレナのレストラン前にも顔を出すまめな彼らをほめてあげてください。
ちなみにケニア人ドライバーからはソーセージとか(ライオンに食われるから)信じられない馬鹿とか(捕食者から逃げる途中で立ち止まって物思いにふけるらしい)ひどい扱いを受けていることをここに報告いたします。

2012年11月8日木曜日

水生アンテロープ

名前のとおり水の近くにいないと生きられないのがウォーターバックです。この日はシマウマの後から子連れで水場にやってきました。昼、夜どっちも元気なのでサファリ中に見かけやすい動物です。

姿が最も鹿に似ているのはこいつらだと私は思います。角はオスだけが持ちます。暮らしの単位は他のアンテロープと同じで一頭の雄と複数の雌からなる小グループです。母親は出産時は群れからひとり離れ、赤ちゃんを藪の中に数週間も隠し続けるそうです。