2016年5月2日月曜日

ケニアで象牙焼却処分

先週末はケニアでゾウの保護に関して史上最大のイベントがありました。最初はケニア山の麓に広がるライキピア県にアフリカ4か国の首脳が集まって密猟反対の姿勢を改めて発表しました。このライキピアは白人が主導する保護活動が盛んな地域なので従来のように国が絡むよりも効果が期待できます。スターベッドもスイートウォーターズもこのライキピアに属します。
 
土曜にはみんながナイロビに戻ってきて、100トン以上の象牙を焼却処分しました。密猟を許さないという決意を示す目的で度々燃やされてきましたが、今回は最大規模だったそうです。ケニアの現政権の本気度は疑わしくもありますが、資源としての象牙を活用したいと考える南部アフリカ諸国とタンザニアは参加さえしてないですから期待しつつ見守っていきましょう。

2016年4月24日日曜日

4スターテントキャンプ③

ケニア各地に展開しているサロヴァグループがマサイマラに所有するテントキャンプも4つ星として認められました。数年前からレストランなどを改装してきたのできっと喜んでいるでしょう。
 
東マサイマラの草原の中という立地は追随を許しません。宿に入ってしまうと藪が多く眺望などはありません。できる限りたくさんのテントを詰め込んだ印象があります。追加料金は発生しますがクラブテントというカテゴリーなら私も泊まってみたい気がします。入口にはドアと鍵がついていて室内は広く、バスルームもダブルシンクです。大勢でわいわい楽しく美味しいバイキングを食べて過ごす休日ならぴったりの場所です。

2016年4月22日金曜日

公認4つ星テント②

マサイマラの最深部にあるアシュニルも4つ星をもらいました。ここはWow!っていう驚きが今ひとつ足りないからファイブスターに届かないのだと思います。景色もないし。
 
でもバスルームはすりガラスで仕切られていてナイロビにある豪華ホテルのようですから綺麗好きの日本人には受けるはずです。寝室はキャンバス地のテント風ですが広くてコンセントもたくさんあります。ベランダも標準より随分大きいですからイスを持ち出したりいろんなことができます。7月にはヌーの群れが近くを通過することもあるそうです。

2016年4月18日月曜日

政府公認4星テント①

コテージと比べて数多くのテントキャンプが4つ星を与えられたので、不思議ですが、順に検証していきます。
 
まずはイル・モラン。プールもスパも無いにも関わらずむやみに広い室内、猫足のバスタブ、川沿いのテーブルで提供されるコースディナーが役人に評価されたのでしょうか。他にバスタブがあって4つ星になったのはマラ・エクスプローラー。バスタブさえ無くて値段設定も低めだけど同じ系列のイントレピッズも共に4スターを与えられたのは何故でしょうか。現大統領が経営に絡んでいるからとうがった見方をされても文句は言えないはずです。

公認4つ星ロッジ発表

時間が空きましたが引き続きケニア政府が先日発表した4つ星ホテルについて、コテージタイプの施設に絞って見ていきましょう。
 
日本でも知られているものから優先するとマラソパに加えて写真のキーコロックも公認されました。私はペンキ塗りたてみたいな安っぽい窓と扉だけを見ても賛成しかねますけどね。室内は古いままですが星獲得のために急いでドライヤーや冷蔵庫を設置した印象を受けます。
 
もし滞在したらワァ、すごいって思えるのは広い芝生の庭、柵がない開放感と、あとは隣接する池にゾウやカバが遊びにくるのでそこに作られた木道を歩いた時の驚きくらい。つまり居室以外のモノゴトに限定されそうです。

2016年4月17日日曜日

大分の医療法人

大分市にある諏訪の杜病院が数年前からケニアにとって良いことをしようと努力しているとは聞いていましたが、とうとうナイロビ市内の病院内にCTスキャンを備えた検査室を先日開設したそうです。民間のルートで出来ることとしては最高レベルにあると思います。
 
くしくもウガンダで唯一の放射線治療機器が修理不可能なくらい壊れたというニュースも入ってくる中、意義がさらに増すことでしょう。

2016年4月15日金曜日

ハリウッドA級スター

今回で何度目になるのか覚えていませんが、今月末にケニアの公園管理局が倉庫にある象牙を焼却処分します。その量は100トンを超える点でも珍しいですが、もっとすごいのが列席すると噂されている面々です。
 
なんとディカプリオ、ニコール・キッドマン、エルトン・ジョンです。実際に来てくれたら日本でも報道されるんですけどね。

2016年4月13日水曜日

一泊無料CPN

ちょうどケンピンスキからお得なキャンペーンが届きました。
 
マサイマラの宿を3泊予約すると、ナイロビにあるケンピンスキを一泊無料でつけてくれるそうです。あと中日にマサイマラまで遠出をする際に発生する入園料80ドルも負担してくれるそうです。総額ひとり440ドルが浮く計算になりますね。7月15日以降のハイシーズン限定のオファーなので夏休みの贅沢旅行にいかがでしょうか。マサイマラ滞在中はお酒も飲み放題です。

答え2:ケンピンスキです

ケニア政府に5つ星と認められたもう一軒はケンピンスキーでした。マサイマラ保護区とは南で接するけど別の私有地にあります。ヌーの大群はやってきませんが私有地ならではのゆったりとしたサファリが楽しめますし、別途80ドルを払って弁当持参でマサイマラまで出かければヌーにも出会えます。ハネムーン向けの特別テントが一棟だけあってプライベートプールつきなのでいつか泊まってみたいと私は思っています。ナイロビにも姉妹ホテルがあるので審査が進んだ際にはやはりファイヴスターの称号が与えられるはずです。

2016年4月4日月曜日

答え:マラセレナです

マラセレナはもともと小高い丘からの眺めがどことも比較にならないくらい良かったのですが、数年前から取り組んでいたロビーの改装が終わってからは車止めに下りてからレセプションに向かう過程で広大な地平線が目に入るよう劇的な効果が加わったと私は考えています。さらに同じ建物にスパとジムが追加されたので、これはもう今回のレーティングを狙った計画的なリノベーションのはずです。どうやら新しくて設備が整っていると数多くの星をもらえるみたいなので。
 
ちなみに部屋数は74と多いですからパーソナルなおもてなしとかびっくりするほど美味しい食事を求める人々には向いていません。8月は中国からのお客でごったがえす点も覚えておいたほうがいいです。ちなみにもう一軒はどこかお分かりでしょうか?ヒントはドイツ系で自称世界最古のホテル業者です。

2016年4月3日日曜日

政府公認五つ星ホテル発表

二年前に実施を決めたものの予算がないだとか言い訳ばかり繰り返していたケニア政府によるホテルのランクづけ。タンザニアやウガンダを含む東アフリカ地域で共通の物差しを導入することで利用者の利便性を図ることをミッションに掲げているので崇高な作業ではあるのですが。。

昨年は当たり障りのない地方都市をカバーし終わって、とうとうサファリ好きには肝となるマサイマラに取りかかったのは昨年の終わり頃だったでしょうか。その重大結果が政府官報で告知されたのは3月18日のことです。注目の内容ですがマサイマラ近辺の5つ星認定ホテルは2つだけでした。ひとつは写真の宿ですがどこだか分かりますか?

2016年3月31日木曜日

ケニア人ライオンを襲う

エイプリルフールだったら良かったのに、という悲しい事件が起きました。
 
ナイロビ国立公園の南西に位置する地方都市Isinyaに雄ライオンが一頭出現して、400人くらいの地元民がよってたかって石や弓矢で襲い、最後はいつものように遅れて到着した公園管理官が弱ったライオンの体にG3ライフルの銃弾を9発打ち込んで絶命させたのです。なぜ殺す必要があったのかを当局は説明せずに終わらせるつもりのようです。ウェブ上でも悲惨な光景が出回っていますが私は見る気が起きません。日本から40万円も払って彼らの元気な姿を見に来る人が毎年数千人もいる事実をケニア国民全員に分からせるまで何年かかるのでしょうか。

2016年3月30日水曜日

ライオンマーキング③

イエネコなら前肢でやりますが、ライオンはおしっこした近辺を後ろ足で引っかきます。掘り起こされた地面は長い間ライバルや仲間へ向けたメッセージとして残りますし、足にこすりつけた臭いは移動中もしばらく残るのでテリトリーの広さを示す情報としてもライオン様の間で利用されているようです。うわっ、汚いって決して思わないでくださいね。

2016年3月29日火曜日

ライオンマーキング②

ターゲットを選んだ後は後ろ向きになってからそこをめがけて尿を噴射します。犬のように片足を上げたりはしません。適度な高さがメッセージの受け取り手に対して必要みたいで、ンゴロンゴロではサファリカーの後部に取り付けられたスペアタイヤにひっかけた場面を見た事があります。

2016年3月28日月曜日

ライオンのマーキング

あってはいけないことですが、先日柵があるはずのナイロビ国立公園の北側から雄ライオンが脱走して通行人に怪我をさせたそうです。
 
体重が180キロを超えるという点以外はイエネコと姿形は似通っているアフリカライオンですが、マーキングはかなり激しくやります。特に雄が頻繁に行うようで、儀式の最初はここと決めた場所の匂いをかぎつつ頭をこすりつけることから始めます。ちょうど写真みたいな感じで。

ウサギと卵

ここケニャではイースターを本気で祝います。

この四日間のフェスティヴシーズンではウサギがフィーチャーされますが、実際にはサヴァンナで彼らを見かけるチャンスは稀です。夜行性で日中は穴に隠れているからで、恐竜に怯えていた先祖を持つ我々哺乳類としては至って普通のライフスタイルですから咎めることは無益です。

ナイトサファリをやらせてくれるライキピア、エレメンタイタ、やマニャラ湖などでは彼らに出会えます。カンガルーのように後肢で跳ねる仲間もいます。

2016年3月26日土曜日

ケニアのモトカノ

王位継承権第二位のウィリアム王子が家族を放ってケニアに来ているそうです。イースター中に昔つき合っていたとされる女性の結婚式が北部のレワ私営保護区で行われるみたいなんです。
 
レワはいろいろ問題の多いケニア政府から距離を置いた自然保護を自力で進めているライキピア・グループの中でも中心メンバーであり、またケニア山に併合する形で世界遺産にも登録されています。宿は少なく高級路線しかなく、毎日私財を投じてもいいから保護活動に参加したいと考える人々がアメリカやイギリスから泊まりに来ています。

2016年3月23日水曜日

タンザニアでシマウマ死ぬ

日本で一頭のシマウマが命を落としたんですか?BBCのトップニュースにしばらく露出されていた理由は単に笑えるニュースとして扱われたなのか、あるいは日本での動物の扱い方の稚拙さを指摘したかったからなのかは不明です。
 
タンザニアの草原では複数のシマウマが毎日死んでいます。私が目撃したケースは1月29日に子馬が雌ライオンによって仕留められたものでした。いつもは騒がしい欧米人の観光客もこのときばかりは複雑な表情を示していました。

好きベルギー

危機が去った暁にはぜひベルギーに遊びに行ってください。
 
私も絶対にもう一度、月曜日を避けて行こうと思っています。レオポルド時代にコンゴから運び出した民芸品の数々が郊外にあるアフリカ博物館に所蔵されているらしいのですが、前回行ったら休館日でした。すごい仮面とか剥製とかがあるはずなのです。余談ですが両親がケニア人のオリジ選手はベルギー代表でプレーすることを当然選び、毎週末はリバプールで活躍しています。

2016年3月22日火曜日

R.I.P.

イースター休暇を迎えるヨーロッパでまたテロが起きました。30余名の我々と同じく何の罪も無い人々のご冥福を祈るばかりです。
 
ブリュッセルの空港は閉鎖中ですが、ケニアには就航していなかったのでサファリツアーを諦める人は少ないと思われます。ルワンダでのゴリラツアーを予定していた人はいるかもしれません。中世ヨーロッパの発展を支えた都市に一日も早く平穏が訪れることをケニアから願っています。

2016年3月21日月曜日

水牛フレーメン

アフリカスイギュウのフレーメンも見たことあります。知識が無かったら「鼻づまりでも起こしてんのかな」と思ってスルーしてしまうところです。
 
酪農家の親元で育たない限り一般的な日本人は知らないであろう事実、ウシは下あごの前歯しか無いってこともこの写真から予備知識があったならば読み取れます。上あごには固くなった歯ぐきしかありませんが下の歯と「噛み」合わせて草本から葉っぱまで器用に食べるそうです。600キロを超える体重を猛獣に囲まれながら維持するバッファローに高機能のスペックが数多く備わっていたとしても当然なのです。

2016年3月19日土曜日

ドメ猫のフレーメン

猫派であることを隠さない私ですが、20年以上イエネコと密に接して来たにも関わらずフレーメンは見たことないですね。家族になったとたん(またはなる前に)避妊化してしまうからそういう対象への反応が薄まってしまうのでしょうか。ちなみにウェブ検索すれば呆け顔、変顔の愛猫写真がいくらでも見つかるようです。

2016年3月16日水曜日

フレーメン

気になる匂いを感じとった時、多くの動物は口を半開きにして上あごの裏に備わるセンサーを外気にさらすことで感度アップを図ります。フレーメンと呼ばれるこの行動はヒトと海獣類以外では普通に見られるそうです。我々はいつからこれを止めたのでしょうね。

2016年3月14日月曜日

変顔と呼ばないで

こちらも今年ンドゥトゥを訪れた時に撮れました。拡大すると分かりやすいですが所謂「変顔」に間違いありません。
 
しかし彼らとしては大真面目でして、たぶん鼻孔に集まるハエ共を可動範囲の大きい唇を動かして追い払った直後なのか、あるいは発情期を迎える雌の匂いを感じ取るためにフレーメン反応を見せただけなのかもしれません。リラックスしたシマウマを観察できた際には時間がいくらあっても足りませんよ。

2016年3月8日火曜日

擬人化NG

豊かな表情を見せてくれるシマウマだからこそガイドは安易に擬人化した説明に走るべきではないと思います。左の写真にキャプションを入れたくなるのはむしろ広告代理店か編集人でしょう。
 
せっかく日本から22時間もかけて来たのであれば眼前に繰り広げられるイベントの全てを全身の神経を研ぎ澄ませて感じ取ってください。樹から下りたばかりの裸のサルが進化的にかけ離れた他のグループの動物が何十万年と繰り返してきた振る舞いについて物知り顔で説明を加えることなんて到底できないんです。

A.目が一番いいです

耳も鼻も利きますがシマウマが最も頼っているのは視覚のようです。
 
目がいい故に個体間のコミュニケーション手段のひとつに顔の表情を採用できたのでしょうし、目がいい故に世界を驚かせ続けているあの模様を獲得したのでしょう。洞窟に住んでいるコウモリがあんなカラーをまとう必要ないですから。
 
私が勧めるシマウマ観察のベストな場所は1月のンドゥトゥですね。大平原に大群が集まっているので天敵に気を払う時間が少なくなってかつ餌も豊富で、本来の彼らのリラックスした姿を観察者の前に見せてくれるからです。

2016年3月7日月曜日

Q.シマウマの目はいいですか?

ダーウィン先生の言葉を借りるまでもなく、生き物の振る舞いは先祖の辿ってきた道をなぞるほかありません。
 
奇蹄目に属するロバ、シマウマの仲間はアフリカの平原でレイヨウ類に比したらとんでもなく少数派で、その暮らしぶりも多数派を占める牛達とは異なります。ひとつには目がいいことがあります。もしランクルの助手席に座っているときにタイトルのような質問を受けた際にはそっから始めない限りは私の軽い語り口も手伝って決して信じてもらえないですね~。

2016年3月6日日曜日

ヌーはじめました

一月の終わりにンゴロンゴロとセレンゲティの中間に泊まって来ました。
 
そこはンドゥトゥと呼ばれるエリアで、まさに杭一本で2つの世界遺産が隔てられている点で世界的にも珍しいです。訪れる際には両方に公園費を払っておかないと自由に行き来できませんので注意が必要です。私が訪れた時はまさにヌーの大移動が南部へ向けて始まったばかりで、大群と衝突しそうになりました。

2016年2月25日木曜日

A2.ライオンはなぜ咆える

次善の答えですが、とんちが効きすぎていて限られた時間でめいいっぱい楽しもうと意気込んでいる観光客には不評であること間違いない至近要因の点から分析したコメントです。
 
「呼気を振動させる機能を持つ声帯が備わっているから。この特殊な器官が無かったら咆えることはできない。ちなみにライオンを代表とするPanthera属は世界中に5種が現存していてどのメンバーも咆哮という共通の特徴を有する。アフリカにはそのうち2種(ライオン、ヒョウ)がいて、うなり声しか上げられないチーターは別グループに仕分けられている。」
 
どうですか。答えとしては間違っていないのですがつまらないでしょう?

2016年2月24日水曜日

A1.ライオンはなぜ咆えるか

動物行動学の教科書の第一章にはいつも「なぜ」に対する回答は最大で4パターン用意できると書いてあります。
 
最も飲み込みやすいものから始めると、ライオンは異性及び食料を囲っておくテリトリーを守る動物なので糞尿などで自分の居場所をアピールすることに加えて4、5キロも届くと言われる雄叫びも使いながら競争相手の侵入を未然に防ごうとしている、と私なら答えます。雨季またはヌーの大移動などで自分の縄張りの中の資源(餌)が豊富になった結果、普段はうろうろしている浪人ライオン達による忍び込みも増えるそうで、そういう時期の咆哮はやはり増加するそうです。

2016年2月22日月曜日

Q.ライオンはなぜ咆える?

ハリウッド映画の冒頭ではよく目にする一方で日本出発の標準的な8日間のツアー内でライオンによる生の雄叫びを耳にするチャンスは非常に低いです。なのでガイド中にタイトルのような質問を受けることはありませんが頭の体操として模範解答を次の投稿までに用意しますのでご期待ください。

2016年2月21日日曜日

ケニアにありません⑥

世界遺産マニアにもタンザニアをお勧めできる理由は以下です。
 
カタール航空と組み合わせた一般的な8日間の周遊なら着陸時にキリマンジャロ山を眺めた後は左のンゴロンゴロとセレンゲティを訪れますので合計三ヶ所となり、ケニアのそれならナクル湖だけですから差は歴然です。北部エチオピアを周遊すればどれも似たような遺跡ではあるものの3つはカウントできるのですがダニに刺される分、頭ひとつでタンザニアの勝ちだと思います。一般のパックツアーでは取り上げられない世界遺産を含めた合計数ではケニアの6つに対してタンザニアの7がやはり優位に立ちます。

2016年2月20日土曜日

ケニアにありません⑤

アルーシャですが、マウントメルーホテルの斜向かいにハイアットかケンピンスキーホテルが建設中です。完成したら地域で唯一の国際チェーンホテルになります。私の願いはよくあるアジアンフュージョンではなくて日本食レストランの入居です。今ある一軒は土間に机を置いただけの店構えですし、日本人を連れて行ける中華は三軒あるにはありますがどこもぱっとしませんので。

ドーピングケニア

オリンピックのリオ大会を控えるケニア人選手の前には暗雲が立ち込めております。陸連ぐるみのドーピング隠しが疑われた結果、完全なレポート提出を世界陸連が求めたにも関わらず期限を過ぎても提出しなったためにロシアと同じ道を歩む可能性が出てきました。
 
陸連は上層部の保身ではなく練習を重ねてきた選手を守るべきだ、と今日の日刊紙の社説にありましたが、同様の考えを持つ人達の割合が増えていかないことにはこの国の「文化」は変わっていかないでしょう。

2016年2月19日金曜日

ライオン知りませんか

野生の王国と呼ばれるにふさわしい事件が今朝からナイロビを賑わせています。私の通勤ルートでもあるのですが、ランガタ地区で五頭のライオンが目撃されたというのです。
 
首都の南にある国立公園の西側は拡張中のバイパスや住宅地が密集しているのでもちろん柵が巡らされているのですが隣接する陸軍の訓練施設との間がやぶれていたようで、そこから市街地に迷い込んでしまったようです。空と陸の両面から終日捜索して一頭は連れ戻したそうですが残りは今も不明だそうです。しばらく一人歩きはやめようと思います。

2016年2月16日火曜日

ケニアにありません④

イギリスの株式市場から資金を調達しているFastjet社はタンザニアを拠点とする真の格安航空会社で、利用者のライフスタイルを変えるまでに至っています。こういうイノベーションは因習に縛られたケニアでは見られません。
 
キリマンジャロ空港のおかしな点のひとつは公共交通機関が乗り入れていないことですが、このLCCの利用者だけには片道5ドルの混載シャトルバスが用意されているので二重にお得です。一方、カタールなどで到着して事前にアレンジしていない場合はタクシー業者に一律50ドルぼったくられます。

2016年2月12日金曜日

トリップアドバイザー

アルーシャに来ております。日中は視察や交渉事に忙しくしていますがさすがに夜は自由が効くので美味しいもの探しを続けています。

こちらのお店は二十年以上も店構えを変えずに営業している串焼きの老舗です。場所はスタジアムの近くとしか言えず未だに場所を覚えられません。スパイスの効いたシシカバブやタンドリーチキンを焼きたてのナンと一緒に口に運びます。料理を頼めばサラダは無料。安くて地元の雰囲気に浸れるからでしょう、某ランキングサイトで地域ナンバーワンになっています。単純な美味しさではもっと上がいますけどね。

2016年2月3日水曜日

ケニアにありません③

新宿にもあるハイアット・リージェンシー。これもケニアではなくてタンザニアの経済首都ダルエスサラームにあります。
 
老舗ホテルならではと言える海岸沿いの立地は経営が変わってからもそのままで、屋上のバーから眺めるインド洋と眼下を忙しそうに行きかう船の様子を見ているとビール1本分の時間ではとても足りずにきっと2本目をオーダーしてしまうことになるでしょう。

2016年2月2日火曜日

ケニアにありません②

タンザニアにあってケニアに無いものの二つ目はパークハイアットです。
 
ザンジバルはストーンタウンのど真ん中、夕陽がきれいな海岸沿いに昨年6月にオープンした余裕で最高級と呼べるホテルです。それまでは隣のセレナ・インがトップだったのにひどいあてつけです。写真は徒歩5分でアクセスできるフォロダニ公園での夕暮れ。地元の子等が船着場から飛び込んだり串焼きの屋台が出たり、そんなローカルな雰囲気を楽しめるのもタンザニアならではなんです。

2016年1月22日金曜日

ケニアに4シーズンズありません

ケニアに危険情報が発出されたおととしの九月から地道にタンザニアで楽しむ自由旅行の提案を続けて来ましたが、ようやく時代が追いついてきたみたいで来月タンザニアを訪れる個人旅行者は私の知る限りですが昨年の5倍になっています。
 
ケニアは日本から近いし安いし万人向けの休暇先と言えます。一方でケニアでは経験できないモノゴトに注目してみるとタンザニアがオンリーワンの魅力に溢れた国であることが浮き彫りとなります。例えばセレンゲティの大平原では浮きまくっているフォーシーズンズは動物好きでなくともホテル自体が求心力を持っている点で稀有な存在なのです。

2016年1月21日木曜日

山羊VSライオン

今週からルワンダを開催国として始まっているサッカーのアフリカ選手権。スポーツバーに行ったらたまたまエチオピア対カメルーンの最中でした。
 
結果としてはスリムな選手ばかりのエチオピアが健闘してドローに持ち込みました。ナショナルチームの愛称にもなっている山羊が見せる力強いヘディングは見られませんでしたけど。

2016年1月18日月曜日

ソマリアの基地襲撃

ケニアと国境を接するソマリア内の基地が金曜日に襲撃されたようです。詳細は隠されていますがケニア人兵士が多数亡くなったそうです。トルコとは異なり観光地を狙ったものでも警備の薄いソフトターゲットを狙った攻撃でもありませんでした。ケニアのいいところは博物館や名所史跡など人の集まる場所が観光地になりえてないところです。ゾウが1,300頭も暮らすアンボセリで自爆テロはまず起こさないでしょう。

2016年1月14日木曜日

ビザ無料

ケニヤッタ大統領が2016年を観光業復活の年にすると年初に宣言してから役人達も本当に準備を始めたみたいです。これは大統領自身がマサイマラやモンバサに展開するホテルグループの経営に関わっていることとは別と考えていいでしょう。
 
第一弾になりそうなのは子供のビザ代免除。2008年にもやったことで変更は簡単らしく最も早くて2月いっぴから。でもEビザサイト等のシステムが間に合わないと思われます。16歳未満のお子さん連れで3月くらいに旅行をお考えの方はビザ取得はぎりぎりまで待つことをお勧めします。兄弟で100ドル浮いたら他のことに使えますからね。

2016年1月13日水曜日

ドーハ経由ケニア8万円

ちょっと周囲では噂になっているカタール航空の投げ売り。3月30日の便を最後に大阪に来なくなってしまうので最後のセールをかけているみたいです。
 
ナイロビまで8万円台の日もありますので計画中だった方は一度見てみてください。覚えていない方のために繰り返しますが6月までガバナーズキャンプは一人参加代金が無料で、オロナナは1月と4、5月を全て閑散期料金にしつつ3泊しても2泊分払えばいいっていうキャンペーンをやっております。とりあえずエアーを押さえてからランドをじっくり考えても楽しいですね。どうせ安いから例年よりいろいろできますので。

2016年1月12日火曜日

トルコと共に

トルコで今日起きたテロは絶対に許せません。予期せず短い一生を強いられた10名の方のご冥福を祈ります。
 
事件前のイスタンブールに対して外務省は下から2番目の危険情報を出していました。これが本事件を受けて一段階上がるかというと日本とトルコの良好な関係が考慮されるので可能性は低そうです。ひるがえってケニアなど日本からしたらどうでもいい国の危険度は相手国へ大した配慮もせずに気軽に出したり引っ込めたりしているように映ります。つまりは世界中にある大使館の間で統一ルールなどは設けておらず、むしろ相手国との力関係やその時に収まっている大使閣下の見解(ことなかれで任期を終えたい等)によって多分に左右される人為的なランクづけであることを我々は知っていて損はないでしょう。
 
*スイートウォーターズで保護されているポコちゃん。この仕草の裏には悲しい過去があるのですが現地に行って聞いたほうが心を打つのでここでは控えます。

2016年1月10日日曜日

毒殺その後

先日牛の死体に毒を仕込んで8頭のライオンを殺害した嫌疑がかけられている遊牧民は地味に裁判にかけられています。 
 
被告Naururi氏とToposat氏は240万円相当の保釈金での開放を主張しましたが高等裁判所によって却下されました。罪状は希少種に対する毒投与ということです。ちなみに現場の周囲ではライオンの他にハゲワシの死骸も多数見つかったそうです。

2016年1月9日土曜日

ケニア3,000円引き

業界から評判の悪かった観光省の事務次官の女性が飛ばされて5年前の政権で観光大臣を務めた半分アラブ人の男性が着任しました。
 
最初にやったのは欧米からインド洋のリゾート地にチャーター機で大挙訪れてくれた場合に30ドル返すっていう施策です。まあ何かアクションする姿勢だけはあるようです。日本人はケニアのビーチに行かないので今回は恩恵はなさそうです。ビザ廃止くらいやって欲しいです。

2016年1月6日水曜日

マサイ族を排除せよ

正月早々から「ケニアには二度と来ねぇ」という声が多数発せられたであろう事件がマサイ族によって起こされました。観光客を呼び戻そうと業界が頑張っているのに冷や水となりました。
 
2日の朝10時に大型バスがマサイ族の牛を20頭ほど跳ね飛ばしました。被害者がほとんど顧られないケニアではよくあるのですが、今回も財産の牛を失ったマサイが多数終結して公道を封鎖して無実の市民を巻き込むことで社会に注目してもらおうと試みました。ただ今回の不幸は現場がナイバシャ湖からマサイマラへ向かう一本道だった点で、多数のホリデイメーカーが足止めどころか帰国便を乗り過ごすなどしました。現場を制圧するだけの警察も投入できず、やっと通行可能になったのは夜の7時でした。ケニアが大人の国になるのはまだ先のようです。

2016年1月3日日曜日

アフリカ開発会議

いよいよ今年は日本が主催するTICADⅥがナイロビにやってくる年ですね。NHKニュースでも元旦に触れていたようです。
 
東京で始まったため頭文字にTがついてます。6回目なのでⅥという数字がついています。時期だけがいまだに未発表で8月末か9月頭という憶測が飛んでいます。メイン会場は先日のWTOと同じ国際会議場の予定です(写真内の茶色のビル)。オバマ大統領、ローマ法王と連続でVIPの訪問に対応できたので次もケニアは頑張ってくれるでしょう。

2016年1月1日金曜日

申年INザンジバル

コロブスモンキーの仲間として草食なのは当然ですが、このザンジバルレッドコロブスだけは近隣の人家から供給される炭を食する点で珍しがられています。下痢に効くのでしょうか?
 
ザンジバルに行けば人に慣れた群れがいますのでガイドと共に森に入って彼らの姿を簡単に観察できます。入園料は自然保護と近くの村人の為に使われます。本土側ではすでに絶滅に追いやられたこの美しい毛並みを持つお猿さんに会いに行くことが将来の自然保護に直結すると想像したら参加しない人はいないでしょう。