2014年4月16日水曜日

地球上で二箇所

現在のマウンテンゴリラの保護区は大きく分けて二箇所あります。ひとつは面積330平方キロのブウィンディ国立公園で、敷地は全てウガンダ領内にあります。カンパラから車で10時間かかります。
 
もうひとつはウガンダ、ルワンダ、コンゴにまたがって作られたヴィルンガ火山公園です。本来はゴリラさんは国境など関係なく自由に行き来していたのでしょうが、やはり山頂や尾根などは人間が境界線を引くのに適していたのでしょう、こちらの都合により三ヶ国で分け合う形になってしまいました。この保護区のウガンダ部分はムガヒンガ国立公園と呼ばれていて、前述のブウィンディと合わせることでウガンダはゴリラを最も多く抱える国という名誉を得ます。その数は400頭を超えるそうです。一方ルワンダ部分はヴォルカン国立公園と呼ばれていて首都から車で3時間という近さにあります。

2014年4月15日火曜日

おだてても無理

西はガボン、東はウガンダまで東西に長く伸びた熱帯雨林の中にかつては平和に暮らしていたであろうゴリラさんですが、開墾などの人間活動によって生息域がどんどん狭められた結果、現在の3地域に分断されたようです。
 
最も希少なマウンテンゴリラは一時期周辺諸国の度重なる内戦によって保護活動が停止し、300頭近くまで数を減らしたようですが、現在のところはウガンダ及びルワンダで政治が安定しているしエコツーリズムの価値も見直された結果、600頭近くまで回復しているようです。出産のサイクルが4年に一度、妊娠期間が8ヶ月というスローペースを考慮すると奇跡的です。ほとんど木に登らない(登れない?)彼らが好む生息環境は密林よりはむしろ樹冠がくずれた後に発達する二次林なので、現在保護区の周辺に多くある放棄された元農地(開墾後に国立公園に組み入れられたから)がちょうど彼らが棲むのにぴったりなのもラッキーでした。

2014年4月14日月曜日

グレートな親戚

大型類人猿がグレートエイプの和訳にあてられています。グループで最大なのはもちろんゴリラ。生息域によって3つの亜種に分かれていて、体が最も小さいのは上野にもいる西ローランドゴリラ。蒸し暑いガボンなどに暮らすためか細身で毛深くありません。和製英語の悪影響により私は最近までファッションモデルか電子ピアノに関連するゴリラかと思っていましたが単に低地(Lowland)に棲むってだけのようです。日本の英語教育をいまさらながら激しく憎んでいる私です。

亜種のうちウガンダ、ルワンダ、コンゴに棲むマウンテンゴリラは体重160キロ程度ですが異様に毛深いので一番体が大きく見えます。世界のどの動物園にもいないので出会うなら現地のジャングルに分け入る覚悟が必要な点で最も神秘的です。

2014年4月13日日曜日

プラネットオヴエイプ

邦題は猿の惑星ですが、英語のエイプは我々のように尻尾を失ったサルのグループを厳密に指すようです。「類人猿の惑星」ではヒットしなかったかもしれません。
 
エイプにはアジアに棲むかわいらしい手長猿も含みますが、やっぱり目を引くのは大型なエイプ、つまり御三家オランウータンとチンパンジー、そしてゴリラでしょう。ヒトもそこに属しますが今回は割愛します。

2014年4月12日土曜日

僕らの大家族

サイズの大小はありますし中にはネズミ?って思えるのもいますが、猿っぽい動物の総称が霊長類(サル目)だそうです。
 
2年前に上野で見たコロブスモンキーも牛と同様の効率的な胃袋は持ちますが猿の仲間に違いありません。サファリ中に見かけやすいのはバブーンかベルベットモンキーのほうだと思いますが。

2014年4月11日金曜日

sit-n-wait②

ケニア政府の泣き落とし戦略がまた豊かな実を結びました。世界銀行が8月に燃え落ちてから放置され続けているナイロビの国際空港到着ビルを見かねて2億円を再建のために援助するそうです。原因は工事現場からの失火だったのですが防火責任者も空港管理公社の局長でさえも処罰されたというニュースはこれまでに耳にしていません。
 
現在最も割りを食っているのは空港送迎の業者でして、日陰もない灼熱の太陽の下で仮設の出口から出てくる観光客を待つこと、1時間に及ぶこともあります。

2014年4月8日火曜日

ワシントンVSナイロビ

今年の夏にアメリカのスミソニアン博物館でケニア関連のイベントが行われるそうです。文化の紹介はもちろんサファリツアーの宣伝も行われるそうです。
 
確かにナイロビにある国立博物館はスミソニアンと提携してるようですし、ケニア観光業の宣伝にもなるのでとてもいいアイディアだと思います。上野でもやればいいのに。

2014年4月7日月曜日

ある意味伝説

でも正直言ってアフリカの格安って乗りたくないですね。LCCの対義語はレガシーキャリア、あるいはフルサービス航空会社ですが、国営のケニア航空のサービスからして格安、格下、お客に我慢を強いるのが当然なレベルですから。
 
数年前ロンドン線に乗ったらケニア人のCAに機内食を投げられましたもん。走馬灯じゃないけどありえない状況にびっくりし過ぎてレトルト食がスローモーションで宙を舞っているように映りました。ある意味レガシーですよね。