2014年4月15日火曜日

おだてても無理

西はガボン、東はウガンダまで東西に長く伸びた熱帯雨林の中にかつては平和に暮らしていたであろうゴリラさんですが、開墾などの人間活動によって生息域がどんどん狭められた結果、現在の3地域に分断されたようです。
 
最も希少なマウンテンゴリラは一時期周辺諸国の度重なる内戦によって保護活動が停止し、300頭近くまで数を減らしたようですが、現在のところはウガンダ及びルワンダで政治が安定しているしエコツーリズムの価値も見直された結果、600頭近くまで回復しているようです。出産のサイクルが4年に一度、妊娠期間が8ヶ月というスローペースを考慮すると奇跡的です。ほとんど木に登らない(登れない?)彼らが好む生息環境は密林よりはむしろ樹冠がくずれた後に発達する二次林なので、現在保護区の周辺に多くある放棄された元農地(開墾後に国立公園に組み入れられたから)がちょうど彼らが棲むのにぴったりなのもラッキーでした。

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