2014年11月22日土曜日

ハザベ族⑥

適当な木陰を見つけて車座になった後、ハンター達はささっと持参した道具で火を起こしてリスを料理しはじめました。
 
毛はあぶって取り除き、頭は「待て」の姿勢でじっとしていたイヌにプレゼント。少年達の間では獲物は平等に分けるルールがあるようでした。私も少しおすそ分けをもらいました。赤くて味の濃い肉でした。しばらくしてエボラが頭をかすめましたが原因はコウモリとされているし、リスとコウモリは生息環境を異にするから問題ないと納得しました。

また羽ばたかず

2年に一度って頻繁すぎるとの批判もあるサッカーのアフリカ選手権ですが、イーグルスとの愛称を持つナイジェリアが予選落ちしました。競り負けた相手はコンゴ。ここではちょっとした驚きを持って受け止められています。最多優勝を誇るエジプト(愛称ファラオ)も落ちました。
 
エボラの震源地の中からはギニアが本大会へ進みます。大会のホストはモロッコだったのですがエボラを恐れて開催を事実上辞退し、予選も途中で失格となりました。毎回最後、最後と称されるコートディヴォアールの黄金世代に今回こそ優勝して欲しいと思います。

2014年11月17日月曜日

ケニアdeまさし

さだまさしさん原作の小説が映画化されるそうで、現在ケニア各地で撮影が行われています。日曜日にはスケジュールの合間を縫って日本人学校の体育館で無料コンサートまで開いていただきました。
 
数十年前にケニアに飛び込んだ実在の人物についての曲が小説、映画のベースになっているそうで、さださんが当人と出会ってからずっと温めてあった想いを87年にやっと曲として発表し、その後で俳優の大沢たかおさんから小説化を頼まれて5年後にやっと書き上げ、数日前に初めてナイロビに降り立つまでにはそういう長いストーリーが背景にあったそうです。公演からも熱い気持ちがこちらに伝わってきました。
 
映画は来年春の公開を目指しているそうです。コンサート中に何度も触れていた「ケニアと日本の距離を縮める」きっかけにその映画がなれば私も嬉しいです。

2014年11月16日日曜日

ハザベ族⑤

目的の藪を取り囲んだ彼らは包囲網をせばめながら最後はリスのわき腹に矢を打ち込みました。使用した矢は先端より数センチ下にとうもろこしの軸がはめ込んであり、小さい動物の体を射抜かないような工夫がしてありました。
 
獲物は無造作に腰のベルトに突っ込んで、さっさと次の獲物を探し始めた姿には美しささえ感じました。この後は樹上のスズメより小さいハチドリを一羽仕留めてから終了となりました。

2014年11月15日土曜日

大地の子

もうとげとげのアカシアの林の中とか砂地とか風のように歩いて行くので、狩りの瞬間を見ようと思ったらこちらも同じペースでの移動が要求されるんですがほとんど無理です。
 
一番背の高い少年はバブーンの毛皮を背中にかけていました。動物を混乱させる効果があるそうです。しばらくしてリスを目にしましたが藪の中へ姿を消しました。私はてっきり諦めて彼らは次の獲物を探すのだろうとばかり思っていたんですが。。

2014年11月14日金曜日

ハンティング宿

集落を後にしてガイドさんの案内で別の場所に移動すると若い少年4、5人が張った一時的なキャンプに着きました。動物に合わせてハンターも転々と移っていくそうです。
 
焚き火の周囲で休憩中らしいところにガイドさんが交渉して、日も高い10時だというのに狩りのデモンストレーションをしてもらうことになりました。こうなると私なんか言葉も通じず、本来の生活リズムをぶち壊す時間に現われて無理言って、もう恐縮するばかりです。ごめんねって心の中で謝りました。そうして4人の若者は犬2頭を引き連れて出発し、私はスニーカーの紐を締めなおして彼らの後をついて行く準備をしたのです。

2014年11月13日木曜日

ギフトはじめました

女性のグループから少し離れたところに男性達が集まって道具の手入れをしていました。
 
彼らにとって狩りの道具は命の次に大事なものでしょうから、矢の一本を見ても真っ直ぐなのは当たり前で、ホロホロ鳥の羽で飾りがつけてあったりコテできれいな模様を押してあったりしました。このコーナーはギフトショップの性格も持つらしく、言葉は通じませんが何とかして鳥打ち用の矢を一本購入できました。

2014年11月9日日曜日

せ、責任とってください

今旅行会社に電話かメールでケニアの問い合わせをすると「取り扱いを中止しております」という言葉の後、コンサル力に自信がある場合は「手配旅行としての出発」を勧められるかもしれません。
 
それは旅行者本人が主体の旅で、旅行会社は「代理と取次ぎ業務だけを善良な管理者としての立場から行う」そうですから、現地で何があっても保証をする必要はない、と本に書いてあります。
 
そんな制約ばかりの手配旅行を誰が日本で申し込むでしょうか?だったらインターネットで現地のサファリ会社にコンタクトを取る人がいたとしても批判はできませんね。現地に着くまで安心できないって点では両者とも同じレベルですから。