2014年11月15日土曜日

大地の子

もうとげとげのアカシアの林の中とか砂地とか風のように歩いて行くので、狩りの瞬間を見ようと思ったらこちらも同じペースでの移動が要求されるんですがほとんど無理です。
 
一番背の高い少年はバブーンの毛皮を背中にかけていました。動物を混乱させる効果があるそうです。しばらくしてリスを目にしましたが藪の中へ姿を消しました。私はてっきり諦めて彼らは次の獲物を探すのだろうとばかり思っていたんですが。。

2014年11月14日金曜日

ハンティング宿

集落を後にしてガイドさんの案内で別の場所に移動すると若い少年4、5人が張った一時的なキャンプに着きました。動物に合わせてハンターも転々と移っていくそうです。
 
焚き火の周囲で休憩中らしいところにガイドさんが交渉して、日も高い10時だというのに狩りのデモンストレーションをしてもらうことになりました。こうなると私なんか言葉も通じず、本来の生活リズムをぶち壊す時間に現われて無理言って、もう恐縮するばかりです。ごめんねって心の中で謝りました。そうして4人の若者は犬2頭を引き連れて出発し、私はスニーカーの紐を締めなおして彼らの後をついて行く準備をしたのです。

2014年11月13日木曜日

ギフトはじめました

女性のグループから少し離れたところに男性達が集まって道具の手入れをしていました。
 
彼らにとって狩りの道具は命の次に大事なものでしょうから、矢の一本を見ても真っ直ぐなのは当たり前で、ホロホロ鳥の羽で飾りがつけてあったりコテできれいな模様を押してあったりしました。このコーナーはギフトショップの性格も持つらしく、言葉は通じませんが何とかして鳥打ち用の矢を一本購入できました。

2014年11月9日日曜日

せ、責任とってください

今旅行会社に電話かメールでケニアの問い合わせをすると「取り扱いを中止しております」という言葉の後、コンサル力に自信がある場合は「手配旅行としての出発」を勧められるかもしれません。
 
それは旅行者本人が主体の旅で、旅行会社は「代理と取次ぎ業務だけを善良な管理者としての立場から行う」そうですから、現地で何があっても保証をする必要はない、と本に書いてあります。
 
そんな制約ばかりの手配旅行を誰が日本で申し込むでしょうか?だったらインターネットで現地のサファリ会社にコンタクトを取る人がいたとしても批判はできませんね。現地に着くまで安心できないって点では両者とも同じレベルですから。

スーパーフリー

また日本でエボラ騒ぎがあったようですね。発症者が入国するのは時間の問題でしょうから発覚後の丁寧な対応と一般市民への啓蒙が大事だと思いますけどね。政府が当地にお金を出すそうですね。南アのニュース番組で3秒ほど触れていました。
 
ケニアとタンザニアではまだ発見されていません。直行便を中止したことと、ほぼ人権侵害ですがあちらの国籍の人を入国拒否しているので日本より厳格かもしれません。自己申告でしか発見できないのは日ケに差はないですから。
 
今日本を見ていて悲しいのは、正しい情報を判断してからそれでもケニアへライオンを見に行きたいと強い気持ちで望む人がいたとしても、旅行会社のほとんどがウェブサイトもパンフレットからも削除しているので渡航手段が見つからないことです。旅行者の選択権を奪っている点においてそれらの会社は風評被害に加担していると思いますね。

2014年11月8日土曜日

森の後見人

ハッザ人の暮らすエリアはタランギレよりもバオバブが多く生えています。その一本を住居にしているというので見に行くと最近掘ったような穴があり、首長の寝床だと説明されました。
 
バオバブの実は年中利用可能で、栄養素がミルクの2倍、オレンジの6倍と本に書いてあります。タランギレでは増えすぎたゾウがバオバブに穴を開けたりかじったりしますが、ここでは天の恵みですから切り倒すこともなく千年以上も大切にされてきたのです。バオバブの森を見たいならばエヤシ湖に来るべきです。周囲で見られる人間活動の増加によってサイもゾウもライオンも消え去った土地なので、車から降りてバオバブを囲んで集合写真が撮れますから。