2014年11月8日土曜日

森の後見人

ハッザ人の暮らすエリアはタランギレよりもバオバブが多く生えています。その一本を住居にしているというので見に行くと最近掘ったような穴があり、首長の寝床だと説明されました。
 
バオバブの実は年中利用可能で、栄養素がミルクの2倍、オレンジの6倍と本に書いてあります。タランギレでは増えすぎたゾウがバオバブに穴を開けたりかじったりしますが、ここでは天の恵みですから切り倒すこともなく千年以上も大切にされてきたのです。バオバブの森を見たいならばエヤシ湖に来るべきです。周囲で見られる人間活動の増加によってサイもゾウもライオンも消え去った土地なので、車から降りてバオバブを囲んで集合写真が撮れますから。

2014年11月6日木曜日

びっくり語

私がこの村で耳を澄ましていたもうひとつの理由は彼らの言語の特殊性です。
 
言語学によると世界の言語のほとんどは吐き出す息によって音を発するそうですが、ハザベ語は吸込み音と舌打ち音とクリック音が多用される点でボツワナのコイサンマンと共通するそうです。偶然の一致だったらすごくないですか?アルファベットにない音なので例えばウサギは「!onga」、山芋は「//ekwa」と研究者の間では表記するそうです。ガイドに促されてやってみたけどもちろんできませんでした。
 
つのだひろの☆マークはたぶんハザベ語とは関係ないです。

祝スマフォ対応

ところで、iPhoneユーザーの皆様にはご不便をかけていた「サファリのすすめ」のほうですが、ついにスマホでも記事が読みやすいようなデザインに変更して再出発できました。過去の記事の移植が終わっていないソフトオープンではありますが、タンザニアのセルーについての視察レポートを新規アップしております。ブログと合わせてご覧ください。

2014年11月5日水曜日

ショック③

コーディネーターを乗せて車で出発、樹齢100年を越すバオバブの並木を通り抜けたあたりに集落がありました。
 
近づいていくと女性と子供が地べたに座っているのを目にしました。男性の姿が見えないのは理由があって、彼らの仕事道具である毒矢に子供を近づけないためだそうです。ケニアのマサイみたいに歓迎もしてくれないところがリアルです。
 
静かな村。たまに老婆がバオバブの実を石で叩き割り、貯蔵も練ることもせずそのまま口に運ぶ様子をこちらもじっと見守ります。

カルチャーショック②

我々がエヤシ湖の東岸に着いたのは10時を過ぎていました。数千年の間この辺りの荒野で過ごして来たとされる、狩猟採集を生活基盤にしている人々に出会うのが今回のテーマでした。彼らは自分達をハッザ(単数形)またはハザベ族(複数)と呼んでいます。資料によると彼らのライフスタイルは現在世界中に散らばってスマホをいじっている人々が大昔にやっていたけどとっくに忘れてしまった日常そのものだそうで、その点で学術的にも貴重だそうです。
 
ハッザ人は朝晩の涼しい時間に狩りに出かけるそうですから、彼ら本来のリズムを尊重するならエヤシ湖近辺の宿に泊まり、朝は6時頃から集落に押しかけるといいです。8棟しかないデラックスなテントキャンプが一軒あります。

2014年11月2日日曜日

驚異のCTP

次に紹介したいのはアクセスの良さはマニャラに次いで2番目くらいですが体験できる内容はショック度NO1のCTPです。
 
コーヒー畑に囲まれたカラトゥに前夜は宿を取り、翌朝は暗いうちにエヤシ湖へ向けて出発します。全行程が未舗装ですが乗合いバス(なんと英国製ランドローバー使用)の定期ルートでもあるのでそれほど揺れません。2時間ほどで我々と現地の人々をつないでくれるコーディネーターの詰所に到着します。飛び込みもいけそうですが事前アポを入れておいたほうが確実でしょう。