2013年10月7日月曜日

がんばろうケニア③

キリンは言わずとしれた地上”最高”の動物。オスでは5メートルに達することも。草食動物には珍しくフルカラーで世界を見ているそうです。
 
群れは作るには作りますがその関係性はサバンナで最も緩い感じで、メンバー同士で100メートルどころか1キロ離れても平気だそうです。
 
写真は9亜種の中で最もエレガントな模様を持つアミメキリン。やはりケニアに来ないとこの純白とオレンジのコントラストの美しさを実感することはできないのです。

2013年10月6日日曜日

がんばろうケニア②

ケニアに来ない限りこういう風景を目にすることはありません。
 
彼とは6月に出会いました。丘の上にある宿を出てナクル湖へ向かう道路のすぐ脇で、日の出直後の冷気の中ゆったり構えていました。黄金色の虹彩とで射抜くような視線は130キロの体と合わせて車内にいる人間にも恐怖を抱かせます。
 
繰り返しますがこの迫力、筋肉のきしみ、地平線の雄大さは4Kテレビで伝わるものではありません。

2013年10月5日土曜日

がんばろうケニア

ケニアのGDPは日本の1/145に過ぎず、東南アジアでケニアより貧しい国はラオスとカンボジアだけです。
 
仮に2名ずつ10件のツアーがキャンセルになったとすると、仕事をもらえる予定だった10人のドライバーが直ちに職を失い、ホテルはのべ平均で50部屋分の予約を失います。公園保護費は一泊80ドルなので公園に4泊するツアーの場合は合計で6400ドルの収入減となります。
 
左のゾウさんもいつまでこのツァヴォで暮らしていけるのでしょうか。

K.Y.

現地では欧米人も含めて旅行のキャンセルが続いており、GDPの11%を占める観光業への大打撃となっています。
 
日本へ発信されている情報は現地に住む者からすると表面的で偏っているように映ります。その場の雰囲気に流されてせっかく興味を持ったアフリカ行きを断念するのは、逆に空気を読んでいない行動と言えないでしょうか。

観光収入が減るとゾウやサイに対する密猟が増えるのは2008年の例を引くまでもなく周知の事実です。ここは動物保護のためにも勇気を持ってケニアに遊びに来て頂きたいと強く思うのです。

2013年10月3日木曜日

逃亡説

毎日テレビと新聞をチェックしていますが当局はテロの背景どころか実行犯の死体さえ見つけられないようです。噂では10メートルの地下通路を通って逃げたとか。
 
市内は全く普通ですね。特に警備が厳重になった場所もありません。昔どおりです。言って見ればテロですから守るポイントは絞れないのでしょう。
 
ケニア人はたくましいですね。ニュース映像や写真を勝手に編集した海賊DVDが町中で飛ぶように売れているそうです。1枚120円くらいですって。
 
サファリツアーは普通にやっています。もとから動物達はテロのこと知らないし、そこにいます。治安の悪そうな下町や外国人が多く集まる場所などにはテロのずっと前から私は近づかないようにしていますし、もちろん観光客もそういう場所に行くチャンスは与えられていません。なんというか今回のテロは私が生活する世界の外で起きたような感覚がありますし、これからもそういうリスクは自分から遠ざけておく自信はあります。目に見えない放射線のほうが私にはよっぽど怖いです。

2013年10月2日水曜日

駆け抜けるケニア

だいたいケニアが国際ニュースで取り上げられる場合は汚職、干ばつ、テロなどネガティブな内容が多いですが、マラソンだけは異なります。先日、ベルリン大会でケニア人が、2年前にケニア人に作られた世界記録を15秒も更新して優勝しました。
 
久々にいいニュースですね。
 
でも新聞紙面では前回もそうですがあまり取り上げず、私なんかは肩透かしを食いました。陸上競技は個人種目で、かつ走っている部族が2つに限られていてさらにはライバル関係にありますので、日本みたいに国民全体が喜ぶという雰囲気にはなりにくい状況があるようです。写真は関係ないですが毎年行われるナイロビマラソンの風景です。

2013年9月26日木曜日

やはりあそこが。。

現場は写真のようなナイロビの中心街ではなく、インド系と外国人が車で乗りつけて買い物を楽しむような場所でした。同様のモールは国内にたくさんあるのですが、今回のウェストゲイトはカフェや居酒屋のテラスが一般道路に面して大きく張り出している点、オーナーがイスラエル系である点において以前から関係者には不安視されていた場所でした。知り合いの国連関係者の中にはあそこには絶対行かない、と公言していた人も少なくありません。
 
日本なら唐揚げにレモンを絞る際に向かいの人に飛沫がかからないように手を添えるような配慮が必要とされますが、ところ変わればお店の警備の強さや避難経路に注意を配ることのほうが大事になってくるのです。


2013年9月25日水曜日

テロ終了

世界を騒がせたナイロビの占拠事件は発生から4日後にようやく終結となりました。私もたまにコーヒーを飲みに行っていたショッピングセンターでした。最後はケニア軍が犯人グループを射殺して現場を制圧しました。大統領の発表ではこれまでの死者は67人だそうです。建物の一部が崩壊しているのでガレキの撤去作業が進むに連れて被害者の数は増える見込みですが、付近には日常が戻りつつあります。
 
もっと多数の人命が奪われた2008年の暴動の責任を問われている現職の副大統領も、オランダでの審理を一旦ストップしてもらって急いでケニアに戻ってきましたが、週末にはハーグへとんぼ返りして引き続き原告の話を聞くことになります。どちらのケースも真犯人や背景の究明が待たれます。