2016年12月31日土曜日

ゆく年ケニア

今年も残すところ一日となりました。たき火の火照りを感じながらシャンパンでも飲んで年越しができたら最高ですね。
 
ケニアの365日を振り返ってみましょうか。ナイロビでは三年以上もテロが見られず、今年も大きな事件はありませんでした。
 
七月には安倍首相はもとより日本の政治経済のトップのみなさんがナイロビを訪れました。でも期待していたナイロビのスラムに発出されている危険情報は撤廃されず、そのせいで日本人渡航者も6000人弱、つまり2012年の4割というなんとも寂しい数字で終了のようです。
 
タンザニアは七月にツアー費の値上げが強行され、ケニアでは逆に公園費の値下げが見られました。

DUSの空港ラウンジ

サファリ愛好家はまず足を向けないと思いますが、ドイツのデュッセルドルフ空港のエアサイドには二つのラウンジがあります。その一つ、エアベルリンのものにはプライオリティパスを持っていれば入室して休憩できます。もう一つはエミレーツ専用になっているので(写真)部外者はアクセスできないようになっていました。

2016年12月30日金曜日

ドイツでアフリ感

ネアンデルタール人って学校で覚えましたよね~。その発掘地と博物館がデュッセルドルフ郊外にあることを今まで知りませんでした。また彼らは我々ホモ・サピエンスと亜種の関係にあることも初めて知りました。ちょうどマサイキリンとウガンダキリンとの関係と同じようなもんです。
 
あと当然ながら猿人、原人という順序で展示がなされるのですが、ケニアで見つかった超有名な全身骨格「トゥルカナボーイ」もリアルな形で再現されていました。ドイツでまたアフリカを見かけた瞬間でした。

2016年12月29日木曜日

都会のアフリ感@デュッセル②

まだドイツでのお話。旧市街にパンキッシュ&エキセントリックな雑貨屋さんがありました。
 
店頭にはピンクのキリン。店内はガイコツやトゲトゲのついたアクセサリーで溢れていました。私が最も惹かれたのは豹のはく製を模したドアマットで100ユーロほど。なんとか今回は連れて帰るのを思い留まりました。

2016年12月21日水曜日

都会のアフリ感@デュッセル

こちらはケルンと同様にライン川に沿って発展した町、デュッセルドルフを歩き回ってようやく見つけたライオン像。リアルさは追い求めてないようでした。ドイツの北部ってプロテスタントが多いからなのか、動物像を見かけることが少ないように思います。カトリックや貴族のように抽象的な威厳をどこからか借りてきて威張る、という必要がなかったのかもしれません。

都会のアフリ感@ケルン

ケニアを離れて外国を歩く際にもアフリカの野獣の姿につい目が行ってしまいます。今回はドイツ北西部のケルン、その駅前にそびえ立つ大聖堂の入口でライオンをゲットできました。世界遺産にも指定されている建物内部の見学を終えて退室する時、正面玄関の扉に写実的で威厳のあるお顔がくっついているのを危うく見逃すところでした。もちろんライオン以外にも外壁には面白い姿の生き物達が多数フィーチャーされているので普通はこっちに注目すべきでしょう。

2016年12月20日火曜日

最上空のコーヒー

エミレーツを最初に利用したのが2004年で、それ以来12年も知らずに過ごしてきたのですが、ビジネスクラスならちゃんとしたカップで美味しい珈琲が提供されるんですね。あれだけのもてなしを受けた後なら到着直後でも厳しいビジネス会議に臨めそうな気がするから不思議です。

2016年12月18日日曜日

エミレーツと動物

先日エミレーツのA380を利用する機会に恵まれまして、目の前のモニターの巨大さ(13.3インチ)はもちろんですが、隣の機材のデザインに目を奪われました。ゾ、ゾウさんっ!?
 
後日調べてみたところ、昨年始めた自然保護団体への協賛の一環だそうです。写っていませんが前方にはゴリラやライオンも描かれています。ゲートA10あたりに駐機されていたので掲示板を手掛かりに就航地を探したのですがアフリカっぽい地名が見当たりませんでした。こちらも後で探したところ、行先はロンドンとモーリシャスらしく、実際に乗るチャンスはなさそうで少しがっかりしました。

2016年12月17日土曜日

ケニアのプライオリティパス

再度ナイロビの国際空港にあるビジネスラウンジで休憩してきました。

今回の利用は夜の時間帯で、温かい料理がバイキング形式で並べられていました。お酒はビールを始めご覧のようなリカー類も自由に飲めるようになっています。場所は昔の国内線専用ターミナルビルの上にプレハブを乗っけただけなので案内板なども不足していて分かりづらいですが、ゲート3と4の間です。利用便がビジネスクラスでなくてもプライオリティパスのメンバーなら誰でも利用できます。

2016年12月3日土曜日

タンザニアのSLH

51室もあるのに世界の豪華隠れ家ホテルの一つにリストアップされているのがザンジバルセレナ。たぶん一世紀以上前に建てられた古い建物を改装、使用している点が評価されたんだと思います。
 
確かにホテル内を散策すればいたるところに雰囲気のいいコーナーを目にします。お隣に開店したケバケバしいホテル(ハイアット)と一緒にされてはこっちが迷惑というものです。

ちなみにタンザニアにあと2つあるSLH(スモールラグジュアリホテル)は同じくザンジバルは北部にあるダイアモンズ、セレンゲティ西部のキラウィラという顔ぶれになります。

2016年12月2日金曜日

ツァボ砂かぶり席

赤ゾウがツァヴォとの間を行き来するに任せている民間による保護区、タイタヒルズ。ここにある印象的なロッジに泊まってきました。特定の動物橦、特にキーストーンスピーシーズと呼ばれることの多い、まあその生態系の健全度を測る上で欠かせないゴリラとかライオンとかを指すことが多いですが、そいつらを守りたい時には特にサンクチュアリと呼ばれるみたいですね。ここは絶対お勧めですね~。ナイロビから四百キロという遠さだけがボトルネックです。

2016年11月26日土曜日

公園真っ二つ

自然保護が経済的発展の脇に追いやられた一例として永く記憶されるであろうナイロビ国立公園のケース。先日、空から見た草原のど真ん中に線路を敷設するそうですからアフリカで広く見られる寛容さを愛してきた私にとってはショックです。かと言って古タイヤを燃やして抗議する気力はありません。

トーティリスの今

運営がエレワナグループに移ってから初めてトーティリスキャンプに立ち寄る機会を得ました。
 
レストランとバーからの眺望は小高い丘にあることも手伝って未だにアンボセリNO1と断言できます。自室からここまで歩いてくる道がその代わり息切れするほど急なんですけどね。
 
食事は。。宿泊人数が少なかったからなのか期待外れでした。シェフが辞めちゃったのかもしれません。昨年からケニアエコ協会認定のゴールドメダルを獲得しているので意識の高い人々にもお勧めできることは補足しておきます。

2016年11月20日日曜日

空港に新カフェ

ナイロビにある国際空港の到着出口にカフェがオープンしました。チェーン店では無く知られていない店のようです。
 
迎えに行った際に豪雨だったら屋根のない空港ですから、きっと重宝するでしょう。さらには220円くらいのカプチーノをすすりながらここに座っていれば到着客の同行が観察できるので、警官や兵士に嫌がらせを受ける前に私が救出できるメリットもあります。

2016年11月13日日曜日

金のスターアライアンス

前に取り上げたラウンジですが、スターアライアンス系列のゴールドメンバーであれば利用席種別がエコノミーのときでも利用できます。抜けていた名前としてスイス航空もラウンジ入口の看板に示されていましたが、LHとのコードシェアみたいです。別のネタとしてたまにサウジアラビア航空もナイロビに来ているみたいですが、機内でお酒がNGでしょうから乗る気にはなりません。

2016年11月4日金曜日

プライオリティパス

ナイロビのTKラウンジですが、嬉しいのはプライオリティパスのメンバーも利用させてくれる点です。ターミナル1に複数あるラウンジの中ではカードの提示により無料で休める唯一の場所となっています。私にとって初の利用は朝の時間帯になりましたが、卵、果物、シリアルはもとよりジントニックまで用意されてました。

ナイロビナイスラウンジ

三年前に到着ビルが焼失して以来、初めてまともなラウンジがナイロビの国際空港に開設されて今日まで頑張っています。

名前はトルコ航空ビジネスラウンジになっていますが同じ系列のキャリア利用者(ナイロビだとSA、LH、MS、ET)でも使えます。暫定利用中のプレハブ小屋の中に設置した割には立派に映ります。チェックイン後のゲートで言うと4と3の間、免税店の尽きた先にあります。

2016年11月2日水曜日

小さくとも豪華

通称SLHが日本での知名度アップに力を入れるそうです。
 
ケニアでその称号をもらっているのは三つ。ソマリアにも近いリゾート地、マリンディは無視するとして、北半球のサンブルにあるラーセンズは20室もあるのにスモールラグジュアリーとして形容されています。最後はナイロビ郊外にあるコロニアル風のホテル、ヘミングウェイ。フラットTVがボタンひとつで床からせりあがってくる仕掛けが評価されているのでしょうか。。

ケニア航空リストラ

エチオピア航空がシンガポールにも就航するそうです。トランジットだけの利用者の割合がさらにアップしそうですが。。
 
一方‘アフリカの誇り’ことケニア航空は保有機材のうち7機を売却か貸出したことで20億円という単年度赤字の額を半減させたと先日ドヤ顔で会見していました。レベル、低いですね。早くV字回復してもらって羽田にチャーター便を飛ばして欲しいと願います。

2016年11月1日火曜日

ケニアでも黄熱無期限

地元メディアでは八月に触れられて以来、すっかり話題になっていなかった黄熱病接種証明の期限撤廃問題。本日ナイロビの国際空港の中にある保健室に出向いて保健省からの回覧レターを見せてもらいました。これでほぼ確実に十年を過ぎたイエローカードもケニアでは有効なものとして使えると断言できます。例外は悪意を持った係員が賄賂目的でいちゃもんをつけてくるケースですが、これについての対策はありません。近年は空港職員の態度も改善されつつあるというレポートを信じたいものです。

カタールふたり一緒

カタール航空がビジネスクラスを対象に面白いキャンペーンを今日から七日間だけやるそうです。
 
二人で同一行程だと割引を受けられるもので、例えばタンザニアのキリマンジャロ空港までなら二名の合計額が60万円を少し超えるくらいみたいです。取り合えず5泊くらいの予定で買っておいて、後からンゴロンゴロやセレンゲティ、ザンジバルを組み合わせた地上部分のパッケージを探してもいいでしょうね。ちなみに羽田発も成田発も同料金だそうです。

2016年10月30日日曜日

賞金は150万

今朝はマサイマラからノンストップで空港へ向かうお客様がいたのでマラソン大会のせいでどれだけ邪魔されるか心配していたのですが、ドライバーさんの工夫のおかげでスムーズに送迎ができました。

午後に市内を通ると参加後のランナーの姿があった他は普段と同じに戻っていました。ちなみに優勝賞金は約170万円ですがスカウトなどからの注目度が高いため重要なレースとして知られています。

2016年10月29日土曜日

ザンジバル音楽フェス決定

今年は資金難で見送られた音楽フェスが二年ぶりにザンジバルに帰ってきます。外国人向けのチケットは120ドルですがアフリカ音楽に興味が無い人でものんびり楽しめるこの音楽祭はお勧めです。会期は2月9日から4日間。タンザニア旅行をここにぶつけてもいいですね。メイン会場はポルトガルや英国との戦争でも使った砦です。
 
http://www.busaramusic.org/

2016年10月28日金曜日

ナイロビ交通規制

あさって日曜に市内でマラソン大会があるので主要道路が大幅に影響を受けます。サファリ客にとっては迷惑以外の何物でもありません。
 
朝4時から昼の11時半まで空港へ向かう際に使うモンバサ・ロードが閉鎖されるみたいです。主催者が作った略図では(下記リンク)いまいち分かりません。ナクル方面から空港に向かいたい場合はランガタ、サウスC、サウスB、ジョゴオ・ロードを使えって書いてありますが通行できるのか怪しいです。
 
ナイロビマラソン2016/道路閉鎖

2016年10月24日月曜日

ケニア絶景バー

ケニアのパークハイアット新宿という形容は褒めすぎでしょうか。

先日、有数の繁華街ウェストランドにあるルーフトップバーを覗いてみたところその景色に感激しました。クラフトビールも飲めて一杯わずか四百円。店も街灯も多いので今度は夜に来ようと思います。

2016年10月22日土曜日

ケニア国立博物館

少し前にワニの凄さに関するテレビ番組を見て、そういえば近所にある爬虫類館にも何頭かいることを思い出したこともあって出かけて来ました。

よく使われる形容詞が〝恐竜時代からの生き残り〟というものです。脳ミソは僕らの親指くらいしか無いんですけどね。我々ホモ・サピエンスは二十二世紀まで存命できるのか怪しい中で、ワニとかカメ類とかは逆に偉いと感じた土曜の午後のひと時となりました。

小川渡り

私が訪れる前の週に続けて雨が降ったそうで、マサイマラのいたるところで水たまりや小さい流れができていました。そのおかげでマラ川ではなく小川を渡るヌーやシマウマを複数回見ることができました。雨はしばらく止んでいるらしいのでこの沢も今では枯れてしまったことでしょう。例年11月から12月の頭にかけて短い雨季があり、その後は暑くて乾いた季節が3月まで続きます。


2016年10月19日水曜日

ヌー良いお年を

先々週のことですが、マラトライアングルをドライブしてもヌーを見かけることは稀でした。全体的には国境を超えてタンザニアへ向かっている時期にあたっていたようです。セレンゲティとの境界にもなっている南部のサンド川まで出かけてみると、素晴らしい地平線と青空はありましたがヌーはチラホラという感じでした。
 
アディオス!ヌーよ。また来年会いましょう。それまでお元気で。
 
ちなみに大移動に加わらずケニアに留まることを選ぶヌー達も多くいます。

2016年10月17日月曜日

考古学サファリのすすめ

ケニア旅行博では三日間に渡り大会議室を借りてのセミナーも開かれていました。盛況というにはほど遠く隣のバンケットルームでの無料ランチのほうが人数を集めていました。
 
私が興味もあったし参加したのは「考古学サファリのすすめ」というべき内容で、国立博物館の研究員らしき男性が2時間に渡って熱弁をふるってくれました。人類のゆりかごという代名詞にふさわしいのは新旧織り交ぜた人類の骨格が1200体も出土しているケニアであって、南アにある同名のテーマパークらしき建物はインチキだ、という発言があり、私も激しく同意しました。またエチオピアに行くと誰もがルーシー(320万年前の猿人の全身骨格)について誇らしげに話すのにケニアではそれが見られないと残念がっていました。ケニアでは推定8から10歳だったという原人の全身骨格トゥルカナボーイが見つかっていることを念頭においての発言です。
 
※写真はナイロビ郊外のオロルゲサイリ石器群跡

マサイマラ増水中

月曜までマサイマラに視察に出ていました。その一週間前に雨が続いたようで到着するとマサイマラを南北に分断するように流れているマラ川の水量の多さにびっくりしました。一頭のカバの死体さえ浮かんでいました。この濁流はセレンゲティに入ってから西へ向きを変え、最後はアフリカ最大のビクトリア湖へと流入します。

2016年10月16日日曜日

シェラトン、ナイロビへ

ケニア旅行博ではシェラトン等を運営するホテルグループが東アフリカへ強気で展開していることを知りました。ナイロビには新規で二軒、ダルエスサラームの海沿いにあるニューアフリカホテルをフォーポインツ・シェラトンとして来年7月に再出発させる計画があるそうです。アルーシャのクロックタワー前にあるジ・アルーシャも改装後にシェラトンになるそうですが時期が未定のようです。

2016年10月14日金曜日

ケニア旅行博

あのTicadをやっていた国際会議場において今日までケニア版の旅行博が開催されていました。観光業の落ち込み、来年の大統領選挙という不安要素が影響しているのか活気はあまり無く、参加を見送ったサプライヤーの多さが気になりました。
 
ただし昨年までのイベント性よりも商談、成約を目指す姿勢を強く感じたのは進歩かもしれません。ケニア観光局から招待された海外の代理店は最低30社と面談することを義務付けられていたそうですから。。私はMKTE(マジカルケニアトレードエクスポ)の送迎車を提供したのでスタッフという位置づけで会場内をうろうろしてみましたが、新たな知見が少し得られたので良かったです。

2016年10月13日木曜日

ジャカランダ満開中

風景に慣れてしまったのか、しばらく前からナイロビでジャカランダが咲いていたのに触れませんでした。
 
こちらは近所の木。ブーゲンビリアが根元に絡みついています。毎年9月から一か月くらいは薄い紫の花をつけて観光客を楽しませてくれます。南アと異なり並木のように整然としていない点で話題には上りにくいですが個々の木はもちろん美しいものです。

2016年10月12日水曜日

エチオピア非常事態

今週末に耳にしていたのですが、外務省のサイトでも本日づけで言及されているのはエチオピアで出された非常事態宣言についてです。反政府運動が過激化しているらしく、理由無しに逮捕、捜索、ネットの停止を行う準備があるそうです。そんな国には遊びに行きたくないと思うのは普通の感覚だと思いますが、一方でフランス全土にも同様の宣言が出されている事実を考えると最後は個人レベルで行くか行かないかを判断するほかないのかもしれません。

海外安全HP|エチオピア

2016年10月2日日曜日

エチオピアの空港移転計画

さすが国営航空はスケールがでかいですね。2030年までの利用客の増加に耐えうる大きさの空港を新たにアジスアベバのどこかに建設する計画があるそうです。フランスのコンサル会社から来週あたりに結果が発表されるそうで、お金は中国系の開発銀行から借りるそうです。現在のところエチオピア自体に入国する人は全体のわずか3割だそうで、ドバイみたいな発展の仕方を希望しているのでしょうか。

2016年10月1日土曜日

ケニアの新鉄道

先日BBCでも取り上げられたケニアで建設中の新しい鉄道路線。中国からの借入の大きさも批判されていますが、ライオンが30頭棲むと言われているナイロビ国立公園を真っ二つに分断する計画が論議を呼んでいます。笑いを取りたいだけの政治家は「高架にするからキリンさえ通れるだろう」という種の発言を繰り返しています。

http://www.bbc.com/news/world-africa-37493947?SThisFB

2016年9月30日金曜日

ボツワナ独立

 五年前のボツワナ旅行では廉価なパッケージツアーに入ったので、オカヴァンゴを楽しむ方法は丸木カヌーとキャンピングでした。この方法だとツアー会社が集まるマウンという町からさほど湿地の深部には行けません。カヌーだからです。
 
一方で予算があるツアーを選んだ場合はマウンから5席のプロペラ機で飛んで湿地の中のほうに立つ高額キャンプに乗りつけて、滞在中はリッチな暮らしができるはずです。雨季と乾季、予算の有無によってできる体験がよほど違ってくるのがオカヴァンゴの怖さであり面白さなのだと思います。

2016年9月29日木曜日

ボツワナ50歳

独立から数えて明日はボツワナが五十年目となる日だそうです。政治的に安定していることが担保となり、自然保護についても長期的な欧米風の政策をしっかり実施できているように見受けます。半面、ふらっと遊びに行くには何でも高すぎますが。。
 
国の半分以上がカラハリなどの砂漠で占められていますが地面からダイヤが出たり牛肉を輸出したりして頑張っているようです。住んでいる人からしたら不満はあるのかもしれませんが、ここケニアから眺めている限りではラッキーな国だと思います。

2016年9月26日月曜日

アフリカゾウ減少

南アで開かれているワシントン条約に関する会議では日本のウナギも議題に上ったそうですが、過去十年で10万頭が殺されたというゾウの密猟はもちろん一大トピックになっているようです。
 
ンゴロンゴロのクレーターの底では大きなオスを見かけることが多いです。この状況に対しては、生え変わることのないゾウの臼歯は60年の寿命を終えるまですり減り続けるので晩年を迎えた個体は年中柔らかい草が豊富なクレーターに下りてくるから、という説明が与えられています。一方すり鉢上の火口の中には宿は無く、閉園も18時なので密猟者は仕事をしづらいはずです。

2016年9月24日土曜日

エチオピア危険レベル2

市街地で起きるデモや弾圧に巻き込まれる危険性を外務省は自国民のために心配しているようですね。4年前はこんなに平穏だったのですが。
 
エチオピアで見られるこの問題は政府と少数派民族との間の対立なので、方向性によってはシリアほどではないですがトルコかチベットみたいになるかもしれません。危険度下げます、と宣言できるような状況が訪れるのは政府が完璧に不満を抑えつけたケースか、または被抑圧側が納得できる合意がなされるかのどちらかでしょうけど、どっちも難しそうです。ケニアのスラムに発出されている危険の種類は一般犯罪の多さと貧困ですから政策によっては解消できる可能性がより高くエチオピアよりましだと思います。

2016年9月23日金曜日

エチオピア危険

先日、日本の外務省から出された「ゴンダールやラリベラには用事がない限り行かないで下さい」というコメントには驚かされました。旅行の取りやめまたは取扱いの中止が予想されます。
 
そういえばオリンピックの男子マラソンで銀メダルを獲得したリレサ選手が手錠をかけられたポーズで抗議しながらゴールするという事件がありましたが、ここにつながっていたんですね。統計の取り方にもよりますが90人から400人が政府によって抗議活動中に殺されたらしいです。ナイロビのスラム街とこの美しい城跡が残るゴンダールが同程度に危険(どちらも危険レベル2)だとは信じがたいです。

2016年9月18日日曜日

弱肉強食エアポート

ナイロビ到着時に陥りやすい詐欺の事例をひとつ紹介しておきます。

到着ターミナルはプレハブ造りになっていまして、税関を通過して建物二階部分の扉を出ますとちょっとしたスペースがあります。しかしそこは待合いエリアのように見えてその実異なりますから一目散に左折してスロープに沿って屋外に進んでください。そこに待合人がたむろしています。もし下りる前のスペースに留まって困惑するような雰囲気を出すと複数の職員または兵士が近づいてきて電話を貸すのでガイドにかけろ、終わったら二十ドルよこせ、と言ってきます。これは監視カメラの届かないエリアで常に行われます。手つかずの大自然で日々繰り広げられている弱肉強食の世界を休暇の一部として見に来たのに自分が餌食になることは避けたいですよね。

※写真は皮肉なのか空港に設置された百獣の王ライオンのオブジェ

2016年9月17日土曜日

キリンパラダイス

ケニアに住む者から言わせると、今回の研究の結果、ケニアがキリン天国であることが公的に証明されたようなもんです。
 
なぜなら現存する4種のキリンのうちナイロビとマサイマラ、サンブルを訪れればそのうちの3つを見られるからです。隣のタンザニアではどこをどう探してもマサイキリンしか見つけられないことを考えるとその凄さが引き立ちますね。誰か「キリン3種スタンプラリー8日間」と銘打ったツアーを造成してくれませんかね。

2016年9月16日金曜日

ミナミキリン

最後となる4つ目のキリン種はSouthernジラフ。ミナミキリンと訳せるでしょうか。南アやナミブ砂漠に棲んでいる模様の薄い個体群がそれに該当するそうです。
 
今回の最新の研究成果を実際のキリンの保護活動にどうやって活用するかは悩ましいところだとネイチャー誌にありました。例えば模様がちょっと違っても同種ならば南スーダンの地域変異が皆殺しにあったとしてもケニア個体群がいる限りはダメージとはならない、と考えることもできるからです。

2016年9月15日木曜日

ロスチャイルドキリン

キリン学者の新説によると三番目の種はNorthernジラフ、直訳するとキタキリン。なんだかモックンの義母のような名前になりますがスーダンやウガンダに棲んでいる個体群がまとめてここに入れられるそうです。
 
形態的特長はもちろんホワイトソックスというあだ名がつくほど目立つ膝(本当はカカトですけど)から下の白くて美しい部分ですね。ケニアでは野生で見るのは困難になってきて、保護下でしたらジラフセンターとナクル湖で出会うことができます。

2016年9月13日火曜日

アミメキリン

キリンの新分類の話を続けます。大学一年でモンコー、モクカ、ゾクシュという系統学上のレベル分けを覚えたのが今になって役立っています。
 
ケニアとエチオピアに生息するアミメキリンも独立した種として認定される予定です。オレンジ色で規則正しい模様から最も美しいキリンとされることが多いです。ケニアでは北半球に位置するメルーやサンブルといった国立公園で容易に出会うことができ、ちなみにソマリアにもいるそうですがそこを訪れることが困難なので気にかける必要はないでしょう。

2016年9月12日月曜日

マサイキリン

DNA情報を用いた最新の研究結果によると、アフリカのキリンは長らく交流の絶えた4つのグループに分けられるらしく、それぞれ別種として扱うのが妥当だそうです。今まで「キリンは一種、その中で生息域により9つの亜種に分けられる」としてきた私の説明も改めたほうがよさそうです。
 
アンボセリやマサイマラで出会える我らのマサイキリンは今回はっきりと他のキリン達と区別されて単一種としての地位を与えられるそうです。外見的特徴はブドウの葉っぱのような不規則な模様と、それが足先まで続いている点だそうです。

2016年9月8日木曜日

マガディ湖

ナイロビから3時間、標高660メートルの場所に塩湖が横たわっています。常設の宿がないマサイの土地なので人気はありませんがシャイなフラミンゴが集まっているという噂をもとに出かけてきました。
 
大地溝帯の底に位置し温泉さえ湧出するほどですから乾季にも関わらず蒸し暑かったです。12月に行ったら死ぬかもしれません。流入する河川がないことから湖水は淀んでいて、フラミンゴの好物である植物プランクトンがいっぱい含まれているような感じでした。ティラピラ様の小魚さえ群れていたのには驚きました。

2016年9月5日月曜日

ゲイツ氏も

fbの創始者がナイロビの食堂でティラピアの素揚げを手づかみで食する様子が世間を騒がせたのも束の間、今度はビルゲイツ氏がやってきます。アフリカ緑化計画の会議だとか。ポジティブなケニアの露出が続くことは喜ばしいですね。
 
※写真はテリヤキJAPANの新商品フライドフィッシュ