2010年12月31日金曜日

サザンクロス

ンゴロンゴロでの夜のこと。
 
旅の疲れからか、注文したワインも飲み切らず。
ボーっとしたままセレナロッジのベッドに倒れこみ、カーテンを閉めなかったのでしょう。
真夜中に窓ガラスから差し込んでくる星のまぶしさに目が覚めました。
凍えそうな中ベランダに出て60秒露出で撮ったのがこの南十字星。
 
 日本のみなさんにはいろいろお世話になった一年でした。ありがとうございました。来年もアフリカの生暖かい風をお茶の間、オフィスにお届けすべく頑張って行きたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

2010年12月30日木曜日

崖っぷちサファリ

世界遺産のンゴロンゴロではウォーキングサファリに参加しました。
 
クレーターのふちをガイドさんと歩いたたった30分の間にもバッファローやゾウのフンをたくさん見かけました。つまり動物達は急峻な崖も苦にせず中と外を自由に行き来しているご様子。クレーターの中で一生を終えるうんぬんは俗説だと気づいた瞬間でした。実際に見てみないと分からないことって多いですね、特にアフリカには。

2010年12月29日水曜日

居ながらサファリ

巨岩のてっぺんに作られた展望台から今朝は日の出を観察してみます。振り返ると岩山の朝日があたる部分にはハイラックスが集まってきて食事の前に身体を温めています。
 
 
  
ロッジの街灯には毎晩大量の虫が集まっては死んでいきますが、翌朝はそれらのごちそうにありつくマングースとホロホロチョウの姿がレストランから臨めます。隣の駐車場では体高1.2mはあるアフリカハゲコウが闊歩します。まさに命の泉、コピェなのでした。

2010年12月28日火曜日

草原のオアシス

大平原が代名詞ともなっているセレンゲティですが、ところどころにコピェと呼ばれる岩の塊が草原から頭を突き出すようにそびえます。地質学的な成り立ちは公園ゲートに分かりやすい説明板があるので譲りますが、オランダ語由来だそうです。
 
このコピェは植物をはじめとする生命のよりどころとなっていて、周囲の草原よりも多くの動物が集まって来ます。その頂上に建てられた各サファリロッジで過ごす日々は、やはり動物達に囲まれた時間となります。

2010年12月27日月曜日

バナナビール

変わったビールといえば、マニャラ湖の近くの村で飲めるバナナビール。水と煮込んだバナナを樽で寝かせて一週間。上澄みを吹き飛ばしながら飲むので忙しいことこのうえないです。アルコール度はそれでも2%程度。早朝の農作業が終わったころに朝ごはんと一緒に一杯やるのがたまらないそうです。

2010年12月26日日曜日

キリマンビール

タンザニアをドライブ中に最もよく見かけるビールの広告はこちらの銘柄。
 
瓶の形が古めかしい「キリマンジャロ」は、椎名誠さんの小説内で「馬のしょんべんビール」とも呼ばれています。現在では味もラベルも改良されているはずなので是非お試しください。
 
※写真はセロネラワイルドライフロッジのテラスからヒッポプールを眺めての夕暮れ時

2010年12月23日木曜日

象ビール②

観光客の取り合いを繰り広げるケニアとタンザニアですが、ビールでも負けたくないようで。。
 
タンザニアにはNdovuという象のマークのビールがあります。セレンゲティ北部のロボワイルドライフロッジのテラスで地平線を肴に一杯。贅沢なひとときとなりました。

2010年12月17日金曜日

象ビール

セレンゲティの後、ビクトリア湖をかすめてマサイマラに戻ってきました。9時間のドライブを我慢できる方だけにお勧めできるルートですが。。
 
ランチに立ち寄ったリトルガバナーズのレストランは湿地に面していてバファローなどがうろうろしています。そこで久しぶりに飲む冷えたタスカービールの味は格別でした。

2010年12月14日火曜日

ヌーヌーヌー

ヌーは旅をするときはきちんと一列に並ぶのが好きなご様子。
 
北部のロボから中央部のセロネラに向かう途中にヌーの行進を何度も邪魔しました。彼らは更に南部のカラトゥやンゴロンゴロに集まって新しい雨季と新芽をエンジョイしてから、再びケニアに向かって北上します。時折シマウマが混じっているのを見かけると、同族間でさえいがみあっている人間って存在がチープに思えたりします。

2010年12月13日月曜日

夢の休日②

広いセレンゲティではケニアのマサイマラと接する北部はロボ地区と呼ばれていて小型飛行機の発着所もあります。ロボの中でも特に最高の立地を誇るのがワイルドライフロッジ。プールからの眺めのすごさはコンデジでは全く表現できませんが参考までに貼りつけてみます。この日はちょうどマサイマラから南下してくるヌーの群れがテラスからビール片手にたくさん観察でき、ゲームドライブがいらないほどでした。

2010年12月12日日曜日

夢の休日①

タンザニアのセレンゲティに来ています。
 
ゲームドライブをしながらも仕事上いろいろなロッジを訪れましたが、こちらのケンピンスキーは桁はずれ。草原のど真ん中によくもこんな大量のコンクリートと資材を搬入したなぁってため息が出ます。毎日何百もの命がマラリアで失われているアフリカの地で、自分の部屋のプライベートプールから地平線を見る必要があるのか?って考えてしまう私はヤボなのでしょう。いつかハネムーンで自分が来れる日を夢見てホテルを後にした次第です。

2010年12月5日日曜日

ダイヤモンド以上

同じ日に公園内で大勢の中国人を見かけたので、密猟の依頼主が現れたのかと思いきやある企業の研修旅行でした。実際、サイの角は中国では精力剤として人気があり、グラムあたりの値段はダイアモンドを超える場合もあるそうです。
 
※彼らが首から下げているカメラは全て日本製で、かつレンズなどは普通の日本人より立派なものが装着されていました。旅行にかける意気込みを感じました。

2010年12月1日水曜日

残り32頭


久しぶりにナクル湖に行ってきました。公園レンジャーさんと話したところ、先週一頭のシロサイが密猟にあって角だけ持っていかれたそうです。周囲を柵で囲まれているナクル湖国立公園ではサイの個体数は注意深く記録されているので、マイナス1となった現在では32頭のシロサイがいるそうです。
 
※写真は木陰でくつろぐシロサイ親子

2010年11月29日月曜日

チーター家族


マサイマラの北部、マラシンバロッジの近くに最近チーター家族が住みついたようです。母親に加えて年齢の様々な兄弟姉妹が合計で6頭。近くのロッジに泊まる観光客にとっては「ビラシャカ」なエリアになりそうです。

※ビラシャカはスワヒリ語で約束、言い換えるなら「必ずお客を喜ばすことができるマスト」な場所、ということです。

2010年11月19日金曜日

ちょっとイイコト

・乗り合いバス(マタトゥ)の入り口近くの席を2つほど占拠した80歳くらいの太ったオババ。後から乗ってきた若い男に奥に詰めるように言われて「わたしゃ次で降りるしダダダダッ!わかった、兄ちゃん?」と一方的なマシンガントーク。
 
・近所にあるソマリア人経営の定食屋。スパイシーチキンをテイクアウトで注文して家に帰ってアルミフォイルを開けるとチキンが二つ入っている。翌日確認に行くと「あんま覚えてないなぁ。まっいいよ」だって。
 
※人間味が毎日路上に丸出しのアフリカなのです。

2010年11月13日土曜日

ナイロビの雨

11月に入って、ナイロビでも頻繁に夕立ちが降るようになりました。小雨季が予定どおりに訪れたようで一安心です。
 
ただこれからクリスマスを控えて犯罪件数も例年増えます。他人を不幸にしてまでもクリスマスだけは人並みに祝いたいという複雑な心境でしょうか。ぜんぜん同感しませんけど。。私も町に出るときは普段よりも気を引き締めています。

2010年11月6日土曜日

汚職NO1


最近の調査によれば、アフリカで最も汚職にまみれている国はなんとケニア。反対にもっとも「きれい」な国はボツワナだそうです。ケニアの中でも最も汚れた組織はケニア警察。悲しむべきことです。世界でもっとも汚職、賄賂が少なかった国はニュージーランド、シンガポール、北欧諸国でした。
 
※日本はどの位置なのかケニアの新聞ではちょっと分かりませんでした。

2010年10月22日金曜日

ロッジの値下げ

気がつけばもう11月。ケニアの一年はあっという間に過ぎていきます(季節感がないので)。
 
サファリとしてはローシーズンにあたるのでロッジの料金が12月中旬まで割安になります。例えば人気のマラセレナなら10月と11月を比べるとなんと43%も安く泊まれます。ヌーはまだたくさんいるのでお得な時期に遊びに来てはいかがでしょうか。

2010年10月14日木曜日

ケニアの星

ついこないだまでインドのデリーで英連邦の国々だけが集まって運動会をしていました。ケニアは陸上を中心に12個の金メダルを獲得。写真はジョモ・ケニヤッタ空港に凱旋帰国した選手達で、ドーハ経由のカタール航空を利用したようでした。ナショナルキャリアのKQは立場がありませんね。

2010年10月13日水曜日

フィッシングサファリ


9月のある日、漁師さんに付いて静かな湖面に滑り出しました。狙う魚種によって網の目の大きさを変えるそうで、この日はオメナというイワシのような小魚が大量に採れました。この魚はまさしく煮干のように保存し、料理の際には水で戻してシチューにします。 
 
  
他の船をのぞいてみると、日本の食卓にも上っているティラピア、高級魚のナイルパーチなどがあがっていました。私が最も興奮したのは1mくらいのヘビのような肺魚が船底に転がっているのを見つけた時。日本ではプロトプテルスと呼ばれてペットショップでウン万円という値がつく魚です。漁師さんがいうには輪切りにしてシチューとして煮込んで食べるそうですがあまり美味しくないとのこと。もったいない話です。

2010年10月12日火曜日

ビクトリア湖


バカデカ大陸、アフリカの内陸部にはこれまた馬鹿でかい湖があります。世界最長のナイル川の源流でもあり、周辺3ヶ国の人々の生活の基盤にもなっているビクトリア湖がそれです。キスムはケニア沿岸では最大の町。暗いうちから漁師さんは仕事の準備に余念がありません。

2010年10月9日土曜日

川渡りリターンズ

今年は例年より一ヶ月早く始まった川渡りですが、大群はまだまだケニアに留まっています。
特に多いのがインターピッズ、ガバナーズのあるサイドで、マラセレナ側で待っているとこちらに向かって渡ってくる姿がまだ見られるようです。ヌーの気まぐれには振り回されるばかりの人間たちです。
 

2010年10月8日金曜日

サバンナ横断道路

世界遺産のセレンゲティですが、その北部をずばっと横断する道路を建設する計画があります。2012年の開始予定でタンザニア経済の活性化が主な目的だそうです。
 
タンザニアとしてはヌーの川渡りがケニア側でのみ注目されるので面白くないのでしょう。道路を引いて移動を妨げて自国サイドにキープしたいのかもしれません。車とヌーの事故が増えるのは間違いありません。
 
東アフリカ共同体の実現はまだまだ夢物語のようです。参考リンクのCNNは以下です。

http://edition.cnn.com/2010/WORLD/africa/09/21/serengeti.migration.threat.road/index.html

2010年10月2日土曜日

ジャカ満開


自宅の窓からの景色ですが、モンバサロード沿いのジャカランダが満開となっています。ただ花の美しさに足を止めるケニア人は少なく、私などが写真を撮っていると不思議な眼で見られるのが残念です。

2010年9月18日土曜日

ジャカ5分咲き


南アで有名なジャカランダですが、ナイロビでもいたるところで見られます。こちらはヒルトン、バス停付近。他では国際空港から市内へ向かう道沿いにも点在しています。最も集中しているのは鉄道博物館のあたりですが薄暗いので散策はお勧めできません。

2010年9月2日木曜日

一面ヌー


この時期、見たこともない数のヌーがマサイマラに終結します。インパラなどと違い一列になってうつむき加減で常に移動している感じが特徴です。何がきっかけになるのか不明ですが、思いついたように一斉に川沿い向かって走り出したり、あきらめたように草原に戻ってきたりを一日中繰り返しています。川渡りを目撃できるかは本当に運次第なのです。

2010年9月1日水曜日

マラセレナ

一年前から予約がいっぱいといわれるこの時期のマラセレナ。幸運に恵まれた私はヌーの川渡りを観察すべく3泊してきました。プールサイドからの眺めはこのような感じ。緑色の筋はマラ川に沿って発達した林です。この川をヌーの大群が数ヶ月に渡って行ったり来たりを繰り返すのです。

2010年8月29日日曜日

ケニアの降り方


このナロモルルートは一昔前までは一般的なルートでしたが、写真のオーストリアン山小屋付近は激しい岩場。もし降雪の時期なら穴や割れ目に気づかないでしょう。背後に見えるのは最高峰のネリオン。
 
 
 
 

このルート上のマッキンダーズキャンプからの眺めはとてもいいです。部屋も広め。難点はトイレが建物の外にあるので夜間は面倒そうです。ここで朝食を作ってもらったあとは一気にメッツステーションまで下山しました。途中の湿地が大変きつく、一年中湿っているそうですから防水装備が必要だと思いました。

2010年8月27日金曜日

ケニアの登り方③


闇の中をヘッドライトを頼りに3時に出発。さすがに寒いし足場はガレ場。転びそうになる度にガイドさんが支えてくれました。杖が、特に2本あると歩行がとても楽になるのでお勧めです。朝日が昇る直前に5000mに位置するレナナ峰に到達。雲海は遥か眼下。
 
 
 
 


実は普通の登山客が登れるのはここまで。氷河を挟んだ反対側には本物の頂上が見えますがロッククライミングの技術が必要なほど急峻です。帰りは同じルートを辿っても良かったのですが、反対側に降りるナロモルルートを取りました。

2010年8月21日土曜日

山小屋@4200m

この日も明るいうちに到着します。陽が出ていたので靴やソックスを乾かしました。食堂ではこの日も温かい食事が提供され、味も量も申し分ありません。トイレは屋内にあるので後述するマッキンダーズキャンプのようにいちいち屋外に出て用を足す必要はありません。
 

ベッドは二段ベッドにマットレス。その上に寝袋を引いて眠ります。でもさすがに地上4000mですね。夜間は寒さで何度も置きましたし、寝ている間に呼吸が浅くなるのでしょう、息苦しくて起きることも度々ありました。翌日というか日付が変わった深夜3時に山小屋を出発して頂上を目指すので、この日は早くベッドに入りました。
 

2010年8月19日木曜日

ケニアの登り方②

登山2日目は谷沿いを進みながら3度ほど渓谷を渡っていきます。雲に覆われている時間が多いですが、晴れるとケニアの大地、畑、家々を見渡せます。
途中にある岩場ではハイラックスというモルモットくらいの大きさの可愛い動物が出迎えてくれます。お昼はサンドウィッチなどのお弁当です。 
 
 
 
こまめに休憩を取りながら、今日の宿泊地のシプトンズ山小屋へ向かいます。3500mを超えると植相も変わってきて、背丈より高い変わった形の植物に囲まれるようになります。山小屋の近くの岸壁には氷河も貼りついていました。

2010年8月17日火曜日

山小屋@3000m

初日は標高3000mに位置するこの山小屋です。寝室には二段ベッドが並びマットレスもあるので寝袋を持参するだけで済みます。食堂とトイレは小屋の中にあります。シャワーはありません。食事は帯同するコックさんがスープ、メイン、さらにデザートまで用意してくれます。
 
 
翌朝起きると小屋の周辺は快晴。高山植物もきれいです。はるか彼方にはこれから目指す頂上がツインピークとして望めます。それぞれネリオン峰、バティアン峰という名前がついていて、高いほうは5199m。これから頑張るぞーという気持ちになります。
 
朝食もシリアル、卵、ソーセージ、ビーンズなど盛りだくさん。さらに砂糖いっぱいのミルクティーを暇があれば飲むように勧められるので、登山後には体重を増やしてナイロビに戻ったほどでした。

2010年8月16日月曜日

ケニアの登り方①

ケニア山の登山ルートはいくつかありますが、今回は天候の影響を最も受けにくいシリモン・ルートを紹介します。ナンユキの町から車でさらに西へ向かって30分。公園ゲートではポーターさんと一緒に荷物のチェックをします。私の場合は上着が少し足りないようだったのでその場で一枚レンタルしました。
 
登山の初日は車でも走れる山道を2、3時間だけ登ります。ゆっくりしたペースを保ちながら深呼吸を意識しましょう。風景は森林から竹薮に変わっていき、そのうち低木のヘザーが多くなってきます。ここらへんまではゾウも上ってくるらしく道端に大きいフンが落ちています。薄暗くなる前には初日の宿泊施設に到着です。

2010年8月15日日曜日

ケニアの登り方(0)

ハイキングで足慣らしをした後はケニア最高峰、アフリカで二番目に高いケニア山への挑戦はいかがでしょう?麓のロッジで1泊、さらに山中2泊の合計3泊4日の行程で、普通の方でも5,000mのピークにチャレンジできるという魅力があります。


 

登山の前日はナイロビを出発した後、赤道直下の町ナンユキへ向かいます。すでに標高は2,000mなので、到着後は散歩などして体調を整えておくとよいです。近くには赤道を示す看板もあり、世界遺産の理由にもなっている「赤道直下なのに山頂に氷河を抱く」ケニア山の不思議を感じざるを得ません。

2010年8月12日木曜日

ケニアの歩き方④

ナイロビからナクル湖、あるいはマサイマラへ向かったことのある人は、途中の左手にこんな山が見えていたことを覚えていますか?これがロンゴノット山で、山頂まで往復3時間のお手軽な登山コースとしてお勧めできます。標高は思ったよりあって2500mほどです。
 
 
 
登山道は砂地ですべりやすくて急な勾配も少なくありません。頂上まで行くとその向こうは死火山の火口になっていて富士山のように一周することもできます(プラス所要3時間)。山頂からはナイバシャ湖を遠望できますし、帰り道にはキリンやシマウマを見かけることもあります。日焼け止めと飲み水を忘れずに。

2010年8月10日火曜日

ケニアの歩き方③

次はまたまた近場のナイバシャ湖。カバを探すボートサファリで有名ですが、時間が許すなら中州に上陸して散歩することができます。
 
この場所は三日月島とも呼ばれ、一方が陸続きになっていることからキリンやシマウマが頻繁に遊びにくるのです。湿地も多いので食事中の3メートルを越すニシキヘビに出会うこともあるようです。

2010年8月8日日曜日

ケニアの歩き方②

まずはとってもマイナーなヘルズゲート。ナイバシャ湖から車で5分に位置する、入園料も25ドルというお得な国立公園です。
 
公園ゲートで車を降りたあとは、管理局のレンジャーさんを雇っていざ出発。日中は暑くなるので飲料水を忘れずに。崖に沿っての一本道を歩く間にシマウマ、バッファロー、キリンなどを目線の高さで観察できるのが新鮮です。大型肉食獣はここにはいないそうなのでご安心を。オプションでレンタサイクルも利用可能なので「自転車サファリ」に挑戦する欧米人もちらほら見かけます。

2010年8月6日金曜日

ケニアの歩き方①

サファリと言っても車窓から眺めているだけで退屈だな~と少しでも思ったことがあるケニアリピーターに朗報です。
 
国立公園の中は基本的に歩いたり車から降りたりは禁止のケニアですが(ライオンがいっぱいいるので)、よく探すと実は歩ける場所が結構あります。アフリカの大地を歩いてみると、匂いや音(ホコリも含めて)など普段は味わえない感覚、感動があるのです。このブログでちょっとずつ紹介していきますので興味を持った方は次の旅行で追加してみたり旅行会社に頼んでみてはいかがでしょうか。
 
※今日のタイトルに関係しますが、「歩き方」最新版49ページに私が出ています。マサイマラのページです。見つけてみてくださいね。

2010年8月4日水曜日

賛成多数


結果とともに便乗による騒ぎや暴動が心配されていた国民投票ですが、平穏なうちに終了。賛成が6割以上という結果となりました。
 
中絶権、イスラム法廷、二重国籍などなど争点はいろいろありましたが、私にとって関係しそうなのは「10年住んだら誰でもケニア国籍がもらえる」という改正案でした。10年は長すぎるのでそれを目的にする気持ちはありませんが。。

ケニア国民投票

今日はケニアの憲法を改正するか、しないか是非を問う国民投票の日。朝5時からスムーズな投票が行われているようです。
 
投票するには数ヶ月前から登録しないといけないし、未成年は投票できないにも関わらず、今日と明日は国民の休日になってしまいました。銀行もオフィスも休み。お祭りムードにしてもちょっと行き過ぎじゃないかと、日本人としては思いますが、ここは彼らの国なので別にいいです。

2010年7月25日日曜日

助け合い

そのパワーと執念深さでライオンにさえ恐れられているバッファローですが、鳥達には優しいようで。
 
顔面にオックスペッカーという小鳥がとまっていても追い払わないのは、彼らが寄生虫などをついばんでは食べてくれる「掃除屋さん」だからです。反対にバッファローと一緒にいる限りはトンビなどの捕食者に襲われることはないでしょうから「身の安全」を代わりに提供してくれている構図となります。生態学では共生関係と呼びます。
 
またバッファローの背中に乗って休んでいるシラサギもいました。彼らはバッファローに驚いて草むらから飛び出してくる昆虫やトカゲを期待しているのですが、反対に何を提供しているのでしょうか。ライオンが近づいてきたら教えてあげる「警報システム」として機能しているなら共生、何もしていないなら寄生関係として分類されてしまいます。