2016年3月21日月曜日

水牛フレーメン

アフリカスイギュウのフレーメンも見たことあります。知識が無かったら「鼻づまりでも起こしてんのかな」と思ってスルーしてしまうところです。
 
酪農家の親元で育たない限り一般的な日本人は知らないであろう事実、ウシは下あごの前歯しか無いってこともこの写真から予備知識があったならば読み取れます。上あごには固くなった歯ぐきしかありませんが下の歯と「噛み」合わせて草本から葉っぱまで器用に食べるそうです。600キロを超える体重を猛獣に囲まれながら維持するバッファローに高機能のスペックが数多く備わっていたとしても当然なのです。

2016年3月19日土曜日

ドメ猫のフレーメン

猫派であることを隠さない私ですが、20年以上イエネコと密に接して来たにも関わらずフレーメンは見たことないですね。家族になったとたん(またはなる前に)避妊化してしまうからそういう対象への反応が薄まってしまうのでしょうか。ちなみにウェブ検索すれば呆け顔、変顔の愛猫写真がいくらでも見つかるようです。

2016年3月16日水曜日

フレーメン

気になる匂いを感じとった時、多くの動物は口を半開きにして上あごの裏に備わるセンサーを外気にさらすことで感度アップを図ります。フレーメンと呼ばれるこの行動はヒトと海獣類以外では普通に見られるそうです。我々はいつからこれを止めたのでしょうね。

2016年3月14日月曜日

変顔と呼ばないで

こちらも今年ンドゥトゥを訪れた時に撮れました。拡大すると分かりやすいですが所謂「変顔」に間違いありません。
 
しかし彼らとしては大真面目でして、たぶん鼻孔に集まるハエ共を可動範囲の大きい唇を動かして追い払った直後なのか、あるいは発情期を迎える雌の匂いを感じ取るためにフレーメン反応を見せただけなのかもしれません。リラックスしたシマウマを観察できた際には時間がいくらあっても足りませんよ。

2016年3月8日火曜日

擬人化NG

豊かな表情を見せてくれるシマウマだからこそガイドは安易に擬人化した説明に走るべきではないと思います。左の写真にキャプションを入れたくなるのはむしろ広告代理店か編集人でしょう。
 
せっかく日本から22時間もかけて来たのであれば眼前に繰り広げられるイベントの全てを全身の神経を研ぎ澄ませて感じ取ってください。樹から下りたばかりの裸のサルが進化的にかけ離れた他のグループの動物が何十万年と繰り返してきた振る舞いについて物知り顔で説明を加えることなんて到底できないんです。

A.目が一番いいです

耳も鼻も利きますがシマウマが最も頼っているのは視覚のようです。
 
目がいい故に個体間のコミュニケーション手段のひとつに顔の表情を採用できたのでしょうし、目がいい故に世界を驚かせ続けているあの模様を獲得したのでしょう。洞窟に住んでいるコウモリがあんなカラーをまとう必要ないですから。
 
私が勧めるシマウマ観察のベストな場所は1月のンドゥトゥですね。大平原に大群が集まっているので天敵に気を払う時間が少なくなってかつ餌も豊富で、本来の彼らのリラックスした姿を観察者の前に見せてくれるからです。

2016年3月7日月曜日

Q.シマウマの目はいいですか?

ダーウィン先生の言葉を借りるまでもなく、生き物の振る舞いは先祖の辿ってきた道をなぞるほかありません。
 
奇蹄目に属するロバ、シマウマの仲間はアフリカの平原でレイヨウ類に比したらとんでもなく少数派で、その暮らしぶりも多数派を占める牛達とは異なります。ひとつには目がいいことがあります。もしランクルの助手席に座っているときにタイトルのような質問を受けた際にはそっから始めない限りは私の軽い語り口も手伝って決して信じてもらえないですね~。

2016年3月6日日曜日

ヌーはじめました

一月の終わりにンゴロンゴロとセレンゲティの中間に泊まって来ました。
 
そこはンドゥトゥと呼ばれるエリアで、まさに杭一本で2つの世界遺産が隔てられている点で世界的にも珍しいです。訪れる際には両方に公園費を払っておかないと自由に行き来できませんので注意が必要です。私が訪れた時はまさにヌーの大移動が南部へ向けて始まったばかりで、大群と衝突しそうになりました。