2011年5月16日月曜日

オールスター大会

保護区内ではもちろん朝晩のサファリが楽しめます。動物の密度も高いので、今回もチーターのハンティング(失敗)が観察できました。反面、各地から集められた動物たちが脈絡なく登場してくるので写真にこだわる人にはデメリットかもしれません。こちらの写真にはエランド、デファサウォーターバック、インパラが写っていますし、すぐ隣にはベイサオリックス、ちょっと向こうにはハーテビーストもいました。オンパレードというか節操が無いというか。。

2011年5月15日日曜日

ポコちゃん

スイートウォーターズで進む活動のもうひとつがチンパンジーの保護。ケニア国内には本来生息していませんが、隣国のブルンジが政情不安になった際に引き取ったのが始まりで、今では41頭をかかえるまでになりました。赤ちゃんも含めて全員に名前がついているそうです。 
 
 

このアフリカで2番目に大きいサル達は大きい囲いの中で暮らしていて、我々は柵沿いを歩くウォーキングサファリ、または観察タワーに上って双眼鏡で彼らを探します。5、6年前までは敷地を流れる川にボートを浮かべてのボートサファリも行っていたそうですが、彼らが成長し数が増えるにつれ危険も増したので(フンを投げつけることもある)、今では残念ながら中止したそうです。
 
これらの保護活動に注目することでスイートウォーターズでの滞在は更に興味深いものになるはずです。
 

2011年5月14日土曜日

バラカくん

クロサイのバラカはサンクチュアリの人気者であり保護活動の象徴です。
 
彼は保護区がスタートしてから初めて生まれたサイの子で、数年前に喧嘩の最中に大怪我をしてからはこの「触れ合いコーナー」に職を得て、毎日観光客を喜ばせています。よく見ると右目は完全につぶれていて、左目も充血して白内障みたいになっています。なお密猟者から守るため、自慢の角はあらかじめ切り取られています。我々の手から干草をもらってゆっくり食んでいる様子はとても可愛いものです。
 

2011年5月13日金曜日

彼らの聖域

保護区という言葉に比べると「サンクチュアリ」はある特定の動物種を守るという目的が強く感じられる言葉です。人間による迫害を受けた動物が逃げ込む、文字通り聖域というような。。
 
スイートウォーターズにはチンパンジーとサイのサンクチュアリが設けてあり、それぞれ午前と午後のサファリの時間に合わせて公開されるので観光客も訪れることができます。保護、繁殖の目的はもちろんですが、教育や啓蒙活動の一環としてもとても重要な役目を果たしているようです。

2011年5月12日木曜日

国営VS私営

ケニア山周辺は小麦などヨーロッパ的な農業に適していたのでしょう、植民地時代の早い段階から多くの白人が入植した地域です。20世紀に入り自然保護の概念が広まってからは、牧場の一部を野生動物の保護区へ転化する動きが進みました。それら「私営保護区」「コンサーバンシィ」などと呼ばれる中のひとつがスイートウォーターズです。


ここではビッグ5の他にもオリックス、アミメキリンなどバラエティに富んだ動物が手軽に、かつ間近に見られます。国の管理とは別の視点(白人的)による保護活動も進めておけば、万が一どちらかがコケたときの保険になるので賢いと私は思います。ことわざにもあるでしょう。「全ての卵をひとつのカゴにいれるな」ってね。

2011年5月4日水曜日

日本語サファリ

結局ツァボで思ったのは、リンカーンじゃないけど、日本人による日本人のためのサファリをこの地で作り上げて行けたらなぁってこと。
 
イギリス人なんか19世紀にケニアにやってきて以来、鉄道を作ったり冒険したり、狩猟したと思えば自然保護を始めたり、女王が即位したり、皇太子が山奥でプロポーズしたり。そのおかげで人に語るべき歴史は豊富だし、快適なサファリロッジに僕らは泊まれるし。
 
でも小説も映画も図鑑もガイドも動物の名前もみなEnglishなんですよね。そこがいまいち私の中にサファリがすうっと入ってこない原因かと。なんか学生の頃に格好つけて英語のロックを聴きまくっていたけど実は意味不明、という状況に似ているかも。

日本人がケニアに関わりだしてから数十年、その間にロッジは一軒できましたが、日本食レストランは現れては消え、各種ガイドブックはハウツー本の域を超えてないし。日本語ロックならぬ「日本語サファリ」というキャッチフレーズが思いつくまでが私のいつもの限界で、具体的なアイディアは浮かばぬままベッドにもぐりこんだのでした。

2011年5月2日月曜日

居ながらナイト

ロッジの水場は夜になるとライトアップされるので、わざわざ寒風吹きすさぶ中を車で出かけなくても実は結構楽しめます。
 
この夜の訪問者はキリンとバッファロー。レストランスタッフによれば象も頻繁にやってくるそうです。「居ながらサファリ」の雄、アバーデアを脅かす存在としてツァボの存在感が(私の中で)どんどん増してきた一晩となりました。

2011年5月1日日曜日

ナイトサファリ

キラグニ・ロッジでは公園管理局の協力のもとにナイトサファリが可能になっています。ドライバーに加えてサーチライトを持ったガイドが乗り込んでいざ出発。公園内を2時間ほど走り回りながら動物の薄い影を探します。
 
 
ディクディクとウサギはコーナーを曲がる度に出てきますが大物は難しいですね。昼間でさえ見通しの悪い濃いブッシュが多いツァボですから、夜ではいわずもがな。それでも道端のレッサークドゥやウォーターバック、そして近眼の私には辛すぎる距離でライオンとハイエナが見つかりました。