2011年4月30日土曜日

居ながらサファリ③

極めつけはフィンチ・ハットンで、全ての客室からカバの住む池が臨めます。
 
1931年にこの地で亡くなった狩猟ガイドの名を冠したキャンプの一番の自慢は食事でランチが4コース、ディナーが7コース。値段が張る分、味もサービスも申し分ありませんが、私はそれよりもカバの鼻の穴から吹き上げられる水しぶきの音が定期的に聞こえる中、ベランダでぼうっとする時間の贅沢さによほど惹かれました。カバ好きなら親に借金をしてでも2泊しに行ったほうがいいです。

2011年4月29日金曜日

居ながらサファリ②

ングリア・ロッジの水場はセレナのそれよりも更に近くに作ってあり、レストランからは動物園か?ってくらいゾウが近くで観察できます。
 
客室にはベランダもあり、山を越えて水を飲みに一列になって歩いてくるゾウの群れを部屋から眺めることができます。ドライバーさんによるとこのエリアはヒョウも見やすいとか。なるほど水場の横には夜になると肉をぶらさげるという木がありました。私はお茶を飲みに立ち寄っただけだったので見られませんでしたけど、次回は宿泊して夜間撮影に挑戦したいと思っています。

2011年4月28日木曜日

居ながらサファリ①

低い動物遭遇率を補うためか、ツァボのロッジでは「居ながらサファリ」が楽しめるような工夫が見られます。キラグニロッジのレストランの正面は眺望が180度開けていて、正面にはチュユルの丘、左にはキリマンジャロが控えます。


奥には水場がしつらえてあり夜にはライトアップもされます。私の滞在中にはキリン、バッファロー、シマウマ、イボイノシシが観察できました。またランチタイムにはサイチョウやトカゲがパンのくずを狙って多数押しかけてもきます。

2011年4月27日水曜日

観光③

広すぎるツァボでは公園の内部に更にフェンスで囲った区域がいくつか設けられていて、特定の動物が保護されています(サンクチュアリ)。有名なのは東ツァボにあるゾウのリハビリセンター。
 
西のングリアロッジの近くにはクロサイ保護区があり、夕方のドライブの時刻に合わせて一般の人も入れるようになります。ただ動物園のようにはいかず、車を走らせて自分でサイの姿を探すことになるので訪問者は多くはないようです。

2011年4月26日火曜日

観光②

サバンナの真ん中にある水族館は世界でもここだけではないでしょうか。
 
地下の溶岩から染み出した透明な水が集まるムジマ・スプリングスはキラグニセレナから車で50分の場所にあります。その泉にはフナや鯉が暮らしていて、たまにカバやワニも訪れるそうです。湖の真ん中には水中に作られた観察小屋があるのでまるで自分がスノーケリングをしているかのように水中の様子が楽しめるのです。

2011年4月24日日曜日

観光①

ツァボはとにかく広くてざらっとしていて自然むき出しって感じがします。隣のアンボセリなど390平方キロだし赤ちゃんみたいなものです。
 
反面、動物の密度は少なく努力しないと見つかりません。それを補うかのように、「動物サファリ」以外の見所、観光名所がいくつもあるので、以降ひとつずつ紹介していきます。まずはビア樽みたいな変な形の木、バオバブ。特に東ツァボに多いみたいですが写真に映えますね。雨季になると死んだネズミのようにみえる、灰色で薄毛が生えた実がいくつもぶらさがります。

2011年4月23日土曜日

アウトヴアフリカ

ケニアの中でもツァボは特にロマンチックでカラフルな歴史を持つ公園です。予習をしておかないと単なる「動物が少なく蒸し暑い」という印象しか残らないかも。
 
鉄道建設中の1890年代には「人食いライオン」が出没、第一次世界大戦中の風景はカレン・ブリクセンの小説(とメリル・ストリープの映画)によっていつでもお茶の間で再現できます。「沈まぬ太陽」の冒頭のシーンは小説、映画共に日本人に忘れがたい印象を残しています。
 
*写真はキラグニセレナから臨めるチュユル高原

2011年4月20日水曜日

ケニア最大

いわゆる「赤象」で知られるツァボに1泊だけしてきました。このケニア最大の国立公園は面積が2万平方km以上。マサイマラの10個分くらい。広すぎるのか真ん中を国道と鉄道が通っています。
 
目当ての赤いゾウは結局あまり見られませんでした。ロッジのナチュラリストによるとツァボでは3週間前から雨季に入ったそうですから、ゾウ達は砂浴びの代わりに水浴びをしているのかもしれません。