2015年3月31日火曜日

緑な季節

先週頭からどんよりした天気が続いていたところ、週末から毎晩雨が降るようになりました。これから6月くらいまでは中休みを挟みつついわゆる雨季が続いていくことになります。サファリロッジなどは半額キャンペーンを打ち出すところが増え、ジラフマナーなど白人経営の宿は思い切って自分が休暇に出るのでしょう、閉鎖するところも多くなります。

2015年3月30日月曜日

クロカンもケニア

中国の内陸部に貴陽っていう都市があるんですか。知りませんでしたけど。400万人も住んでるとか。なぜかそこでクロスカントリーの世界選手権が開かれて男女共にケニア人が優勝したそうです。
 
同大会は数年後にはインド洋沿いの第二の都市であるモンバサで開かれる予定です。池とか坂道とか平均台みたいのを跳び越したりするこのレースの魅力って何なんでしょうね。

2015年3月29日日曜日

汚職バスターズ

演説の後半は最も世間を揺るがした「汚職摘発への決心」にあてられました。これまでも様々な贈収賄に手を染める国会議員達に警句は発せられてきましたが今回の本気度はすさまじく、火曜に175人の名簿を国会に提出してリストアップされた議員、大臣、官公庁のトップは即刻身を引くか停職扱いにする、という発表でした。
 
ケニアの社会から汚職が減るとテロリストは減り(ウェストゲート事件の首謀者が包囲されたとき賄賂を受け取った刑事は逃がしてやったそうです)、治安は改善して旅行者が戻って来るし、公共サービスやインフラ整備の効率が良くなってサファリ旅行の移動コストがリーズナブルになり、ゾウやサイの密猟は減少するし(ほぼ全ての密猟は管理側の密通者が絡んでいる)、いいことばっかり起きるんです。ケニャッタさんを今度見かけたら肩をたたいて元気づけようと思っています。

2015年3月28日土曜日

いよっ大統領

木曜に国会で行われたケニヤッタ大統領の施政方針演説の内容には感動させられました。日本はどうかと思って安部首相の演説もチェックしたほどです。
 
110分しゃべったうちの80分は過去と現在の問題に対して批評を加えていったそうです。日本でも多い言い回しの「私人として」過去の政権による虐待、特に前々回の総選挙での犠牲者と国内避難民に対してお詫びを述べるというブレイクスルーに特に私は拍手したい気持ちです。口だけではなく次の3年に渡って総額130億円の公金による支援をスタートさせるそうです。10月に国際裁判が終わり晴れて自由の身になったことも大きいのでしょうが、我慢を強いられてきた社会弱者にとうとうスポットライトを当てることを宣言した政府に拍手を送ります。

2015年3月27日金曜日

大志を抱け

一昨年の火事以来、KQを除くビジネスクラス利用者が使えるラウンジを復旧しないまま素知らぬ顔をしていたケニアの空港管理会社ですが、18ヶ月経ってやっと小さいのをオープンさせました。
 
ゲート11の向いにありましてQRやEKの人が使えます。2月に通った際には看板もかかっていませんでした。翌月には名前もついたらしくアスパイア・ラウンジ。つまり志すとか熱望するという自動詞。とうとうケニアは客をもてなすことを放棄して各人任せにしたようです。

2015年3月25日水曜日

突然課税↘

タンザニアでは観光は天然資源と同じ省庁の管轄なんですけど、いつもどおりステークホルダーに一言も相談なく木彫りの置物に対して課税するって回覧が回ってきました。通達どおりに施行されると出国時の空港または国境で50ドルほど徴収されます。
 
これまたいつもどおり観光業のロビー団体が文句言ったり起訴をちらつかせたり示威行動に出るはずですが当分はグレーなまま事態は過ぎて行くでしょう。朝令暮改も常なので明日には素知らぬ顔で撤回するかもしれませんけど近々タンザニアへ向かわれる方は心に留めておいてください。

2015年3月23日月曜日

28の減便↘

アフリカでまた利用者の利便性を無視する施策が強行されました。タンザニアの空港管理会社が政府の意向を汲んだのでしょう、ケニア航空の就航を現行の週42便から14便に減らすそうです。新聞のコラムにもありましたが国営の航空会社を持たないタンザニアがそういう強硬措置を取る理由が理解できません。
 
アフリカ全土でオープンスカイを目指す合意はできているのですが、実際に各国政府は発着枠を交渉上の武器として利用し自らの言い分を通すためだけに使っているように映ります。観光客が割安にアフリカを旅行できるようになる日がまた遠のきました。

2015年3月22日日曜日

スカイでチーム

非効率経営のしわ寄せはKQが解散しない限りは利用者にかぶせられるわけで、羽田に就航しても値段とサービスで中東勢には勝てないでしょう。
 
直行便という唯一のメリットは保持しつつ勢いのある他国と組んでリスクを軽減したらどうでしょう。元気なのは中東か中国ですからKEはこの際無視して、広州の南方航空とコードシェアしたら?現在はKQが香港経由で飛ばしているのでそれを直行にして以遠を羽田まで伸ばすとか。自分は乗らないにしても話題になるのは間違いないのでナイロビ羽田線の実現を願ってやみません。

2015年3月21日土曜日

変わらなきゃ!

このままETの躍進が続くと相対的にナイロビのハブ空港としての価値が下がって行きますね。出張者のナイロビ外しが顕著になっていくというか。。
 
中途半端に国営のケニア航空としても辛い立場にあるのは同情しますが長年あぐらをかいてきた焼きが回ってきたのでしょう。そんな状況にも関わらずイギリス系の格安航空会社の参入を政府と一丸となって邪魔することに明け暮れたり、組織に無駄が多いのが見てとれます。この半期では過去最高の赤字を記録したそうです。またパイロットを10人リストラしようとしたらすぐストが計画されました。まあ日本にもJALがありましたから他国の批判ばかりできないのですが。

2015年3月20日金曜日

多角化?

エチオピアと言えば、先日機外を見つめていたらドイツの有名スポーツブランドと同じロゴをつけたサービス車両に気づいたんです。
 
赤と緑のカラーリングでネコ科の動物のシルエットと共にPumaって書いてある。まさか本業が傾いて燃料運搬車をいすゞトラックを使うことで凌いでいるのかと不安になり、後で本家のロゴをチェックしたらピューマの左右が逆になっていることが分かりました。これも謎の多い国エチオピアの魅力の一面だと考えることにしました。

護送船団方式

最近強気のエチオピア航空ですが今度はサンパウロまでノンストップ便を飛ばすそうです。4月に始まる成田線と組み合わせることで日系ブラジル人の方の帰省時のオプションになるとかならないとか。
 
この勢いが加速すればアジスアベバはドバイ、ドーハ、アブダビに次ぐハブ空港としての存在感を増すでしょう。どの会社も100%政府のサポートを受けているのが共通点で、先日アメリカ系の各社から不公平な競争環境の是正が叫ばれたばかりでもあります。

2015年3月19日木曜日

魂の再開

コリアン・エアーが7月からナイロビ線を復活させるという噂がありますね。
 
同様にケニア大統領が日本から渡された引き出物の手提げの中に羽田発着枠という、もらっても微妙な一品が入っていたという情報もあります。プライドだけは高い両国のナショナル・キャリア同士が協力しあえば週7便飛ばすのも難しくないのでは?

2015年3月18日水曜日

お花売りのおっさん↗

5日間の滞在中には今後の日本とケニアの二国間関係がより緊密になっていく予感を与えるに十分なネタがいっぱい漏れてきました。
 
都内で開かれた日ケのビジネスフォーラムではトヨタがケニア内の組立て工場の拡充を発表したそうです。ケニアの大統領はバラやカーネーションなどの切り花を欧州を通さずに直接買ってくれ、とスケールの小さいお願いをしたそうです。
 
商品価値の短い生花を含めて二か国の交流を促進する一番の手は直行便の就航であることは間違いないんですけどね。

2015年3月14日土曜日

サワサワ大沢?

今日から例の映画が全国公開ですね。観た人はいかがでしたか?
 
サワサワってスワヒリ語でオッケー!とかの意味なんで大沢さんの名前は現地スタッフも役者からも呼びやすかっただろうなぁ。
 
予告編の映像しかこっちでは見られませんが、風景のシーンだけ見ても美しいと思いました。現実のケニアをそっくり切り取れている印象を受けました。監督とカメラマンが良かったのかな。

中国INケニア

昨日の新聞によりますと中国資本でケニア山の麓にゴルフコースと600室の宿泊施設を持つリゾートを造るそうです。300億円の規模だとか。日本のやっていることと比べるとスケールがでかいですね。
 
やはり今日の紙面ですが我が国の大使が論文を投稿していました。そこで強調されていたのは日ケは50年を超える長年の友人であること(中国の急激な台頭をけん制)、最新技術を駆使する日本の仕事は耐久性に優れること(中国の安かろう悪かろう的態度を示唆)でした。規模での勝負を諦めた納得の行く論理展開だと思いました。

2015年3月13日金曜日

ケニアINジャパン②↗

会議でスピーチする予定だった内務大臣(マサイ族)が参加自体を取りやめるなど最初からつまづいているケニア代表団ですが、会議後の安倍首相との会談では異次元レベルの締結を期待してやみません。二国間の経済協力が主な議題になることは予想されていますので、以下の2つくらいはどどーんと発表してから帰国して欲しいもんです。
 
1)来年の日本アフリカ開発会議のケニア開催を最終決定!
 
2)国営ケニア航空の成田就航、週3便でもいいし大韓航空との共同運航でもいいからさ!

2015年3月12日木曜日

ケニアINジャパン

なんかうちの大統領(ケニアのことネ)が日本にお邪魔しているみたいですね。今日から4日間。メインは仙台での世界防災会議への出席。
 
滞在中は天皇陛下との会談も予定されているそうですが、失言しないか今から心配です。昨年10月にはオランダの国際法廷にて審理中だった殺人、扇動等さまざまな罪状が証拠不十分につき不起訴扱いになったので晴れて日本政府も招待する気になったのだと思われます。

2015年3月11日水曜日

そっちが譲れヨ

意地の張り合いになってきて観光客の利便性がそっちのけになっているケニア/タンザニアの国境問題ですが、再来週の金曜にアルーシャにて二国間の話し合いがもたれるそうです。合意に至らない場合はこれまでどおりにナマンガにて車とドライバーの交代が継続されます。例外的にアフリカの官僚が長期的視野に立ってリーダーシップを今回発揮したならば、ケニアで登録された車とガイドがキリマンジャロ空港でお客様を出迎えることができるようになります。エボラで瀕死の旅行産業にとってのカンフル剤になる可能性があると私は考えているので行く末に注目していきます。

2015年3月8日日曜日

かもめかもめ↗

新聞によるとナイロビ市長が年々悪化の一途をたどる市内の渋滞を緩和するためになんと我々のゆりかもめ新交通システムを採用するつもりで覚書にまで署名したとか。
 
記事ではゆりかもめが一日16時間運航できるとか、毎日17万人を運んでいるとか書いてありました。発展の遅れたアフリカならではの一足跳びの新技術の採用です。ケニア人なら間違いなく16時間働かないからいいかもしれませんが、車両や機器の保守に不安が残るのは私だけでしょうか。
 
※道路拡張を理由に北縁が削り取られることになったナイロビ国立公園とそこに住むシマウマさん

2015年3月7日土曜日

7%成長

世銀のケニア担当者の言によると2013年に5.6%低迷したケニアの経済成長率は次の3年間で6~7%を記録する見通しだそうです。
 
用地取得に絡んで発生した政治家による補償金の不正受給が発覚してスタートからつまづいているラム/スーダン間の新交通網や中国から有償で莫大な金を借りて建設される新鉄道などの大規模公共事業が目白押しなのが理由だそうです。日本政府もこの前史上最大の案件(モンバサ港の一期工事)を取りまとめたばかり。ビジネス誌があおりたてる「企業のアフリカ進出」には追い風と言えます。

2015年3月6日金曜日

患者ゼロに感謝↗


一時はエボラによる死者の5割を占めていたリベリアですが、昨日最後の患者が退院したことにより入院者がゼロになったそうです。合わせて先週一週間で記録された新規感染もゼロだったそうです。
 
リベリアの大統領は中国に感謝の意を表明したようです。資金だけでなく医療チームなど人的サポートも充実していたからだとか。日本も富士フィルム系の薬品会社が貢献したんですけど寂しいもんです。