2012年11月20日火曜日

あ”つ”い

アフリカに暮らす猿のうちで特に草原に進出して繁栄している(ように人間に見える)のはバブーンです。学名を「犬みたいな顔」というラテン語にした学者はきっと日本のことわざについては無知だったのでしょう。
アフリカの動物にしては珍しく完全な昼行性で、夜は崖か樹上に避難して休みます。雑食性で水分も食べ物から取れるので必ずしも水を毎日探す責務は負ってないそうです。ただ暑い日中は餌探しは中断してこんな風に日陰で休憩することもあるそうです。

2012年11月19日月曜日

横浜のケニア人

またケニア人アスリートの名が日本の紙面を飾ったようですね。

最近ではナイロビで開催されるマラソン大会も増えてきました。規模が一番大きいのは10月に行われるもの。日本のムパタサファリクラブが関わる大会は毎年5月にあります。一般参加する在住日本人も結構います。酸素が薄いのでトレーニング無しでは臨めませんが。

2012年11月16日金曜日

象より団子

もう私なんかアバーデアよりツァボのほうが断然好きですね。藪が深くてサファリはつまらない可能性もありますが、旅の最初のほうにもってくればごまかせますし、水飲み場に一日いればかなりの動物が見られます。ゲームドライブで必死になって騒音立てて路面を傷めて二酸化炭素を排出するよりよっぽどエコかなぁって思ったりします。もう4時くらいからジントニック飲んじゃったり、7時にサファリから戻ってきた宿泊客に「さっきまでヒョウがいたのにいいところ見逃したね」とか言ってみたり。

2012年11月15日木曜日

マウェンジ峰

セレナの宿泊棟はレストランや水のみ場を中心にすると、全て左のほうへ伸びています。6時頃起きてベランダに出るとまずこんな景色を目にします。贅沢ですね。

アンボセリから見るのと比べると方角の関係でしょうか、側峰(といっても立派に5,000m級ですが)のマウェンジピークが左にしゃしゃり出ていてあまり美しくはありません。山肌に映る色合いが時刻とともに変化していく様を堪能しながら、ナイロビとは異なる蒸し暑く湿った朝の外気を思い切り吸い込んでみたのでした。

2012年11月14日水曜日

夜のセレナ池

この日の夕刻ドライブは目立った成果もなく(あちらで日々懸命に生きてらっしゃる方々には大変失礼な物言いですが)、暗くなりかけた頃ロッジに戻るとレストランの前の水のみ場にゾウさんがいるわいるわ。左前方にうっすらと見えるキリマンジャロの山陰と相まってそりゃあ興奮しますよね。

2012年11月11日日曜日

80日天下

インパラではハーレムの雄(勝者)が得られる適応度(雌と次の子孫の数)が絶大なので、いったんボスの地位を得ても日々の争いですぐに疲弊するそうです。ある研究によるとボスの地位に上ってからは平均80日後には他の雄との喧嘩に負けて引き摺り下ろされるらしいです。負けた元王者はいったん雄だけの群れに退却しては体力をつけ、再び群れを奪う戦いを挑むそうです。
あの鋭い湾曲した角の切っ先は喧嘩の際には使わず、だいたい頭突きかおしくらマンジュウか、頭を振って横殴りにするそうです。その防御のためなのか、成人した雄の首筋は太く固く発達して攻撃に対する盾の役割まで果たすらしいです。

この人生のどこが「草食系」なんでしょうか?日本では変なキーワードが検証されることなしに流行ることがありますね。

ブンバ②

ブタの仲間は進化の道筋からいいますと深い森に暮らしていた動物が起源だそうです。なのにこのイボイノシシだけがいろんな努力の結果、開けた草原へ進出できました。

走るときにぴょこんと自動的に立つ尻尾は、草深い環境においても後続の仲間、あるいは子供達から見つけやすいはず。逃げる際に速度も持久力も他の動物に比べて極端に劣るイボ達は、周囲にいくつもの逃げ込む穴を確保しておいて緊急時には飛び込んで避難します。間に合わなかったら即ソーセージ化しちゃいます。

2012年11月10日土曜日

ぱらっと

どんどん行きましょう。お次は若いインパラ。

アンテロープの仲間には一応入っていますがどれにも似ていない孤高の存在。地面の草から木々の葉っぱまで何でも食べます。水は毎日飲む必要はないようですがこの日は池に姿を現しました。角はオスだけが持ちますが、生後8ヶ月くらいで群れから追い出されるようなので、この個体もきっとそういう状況なのだろうと推察しました。

2012年11月9日金曜日

ブンバ♪

そうこうするうちにイボちゃんもやってきました。彼らは完全な昼行性らしく、日没後は巣穴で寝ているそうです。水も毎日飲まないといけないそうですから昼間の居ながらサファリにはぴったりの役者となります。劇団四季とディズニーだけでも忙しいはずなのにセレナのレストラン前にも顔を出すまめな彼らをほめてあげてください。
ちなみにケニア人ドライバーからはソーセージとか(ライオンに食われるから)信じられない馬鹿とか(捕食者から逃げる途中で立ち止まって物思いにふけるらしい)ひどい扱いを受けていることをここに報告いたします。

2012年11月8日木曜日

水生アンテロープ

名前のとおり水の近くにいないと生きられないのがウォーターバックです。この日はシマウマの後から子連れで水場にやってきました。昼、夜どっちも元気なのでサファリ中に見かけやすい動物です。

姿が最も鹿に似ているのはこいつらだと私は思います。角はオスだけが持ちます。暮らしの単位は他のアンテロープと同じで一頭の雄と複数の雌からなる小グループです。母親は出産時は群れからひとり離れ、赤ちゃんを藪の中に数週間も隠し続けるそうです。

2012年11月7日水曜日

池端のシマウマ

まずやって来たのはシマウマの群れ。彼らは基本的には毎日水を飲みたい生き物ですからケニアとタンザニアの間をあんな苦労して移動するのです。
体重はヌーと同じくらいで250kgは超えません。五感の中では視力に最も頼っている点、さらに日中に活動的になる点でちょっと他の動物とは違っていますね。
雌雄の区別は外からは分かりにくいです。群れの単位はいわゆるハーレム。一頭の雄とそれに従う複数の雌、その子馬達によって構成されます。夫婦の絆はかなり強く10年以上も続くこともあるそうです。ハーレムから追い出された若い雄たちは男だけのグループを作る点はインパラと一緒です。

2012年11月6日火曜日

セレナ池

セレナロッジは西ツァボにもあります。ロッジ自体の歴史は60年代にまでさかのぼりますので、当然ながら一番いい場所に当時建設したのでしょう、今でも眺めと立地が素晴らしいです。レストランの横はどーんと開けており、昼夜問わずいろんな種類の動物が水を飲みに来る姿を居ながらにして観察、撮影できます。

2012年11月5日月曜日

ツァボといへば②

一泊二日で訪れてもまあまあの確率で見られるのは、その赤い土に染まった「赤ゾウ」。泥浴びしただけなんですが。

それよりもドライバーさんがしきりに言うのは、ツァボのゾウはマサイマラより凶暴化しているって点です。長いこと密猟が放置され、寿命が60年もあったらそりゃあ家族や親戚のひどい最期を何度か目にしているでしょうから、人間に対する恨みなど当然かもしれません。ツァボに行ったなら悪い人ばかりじゃないんだよ~と彼らの耳元でささやいてあげてください。

2012年11月4日日曜日

ツァボといへば

先週ツァボ(ヴォが正しい)に遊びに行ってきました。
景色は「全体として乾燥、植生はまばらで見通しの効くエリア多し、ところにより新緑が眼にまぶしいでしょう」という感じでした。これから雨が多くなるとますます草木が生い茂り動物を見つけるのが大変になるでしょう。

ツァボに来ないと見られないもののひとつはこの赤い地面。また迫力のある山並みや溶岩トンネルなど地形的にも独特の面白さがあります。

2012年11月3日土曜日

雨のナイロビ

昨夜は一晩中、雨が降ったりやんだりしていたナイロビ。雨季に入ったような感じがします。

マサイマラでも数日前に雨が降ったそうです。少し変なのはタンザニアとの国境あたりにかなりの数のヌーがうろうろしているそうです。タンザニアでの降雨が遅れている場合は移動も遅れ気味になりますので。
ホテル代の安い11月を狙って旅行を計画した人たちは予想外のヌーの大群のお出迎えを受けるかもしれません。