2012年6月29日金曜日

1914年のドイツ

今からさかのぼること102年前のアフリカ大陸は北から南まで丸ごと白人のものでした(エチオピア除く)。そんな視点でユーロ2012を見てみると。。

例えば準決勝に進んだ4チームのどれもがアフリカに植民地を持っていました。1914年当時の最強国はもちろんイギリスでエジプト、ケニア、今のジンバブエ、ナイジェリアを所有。次はドイツとポルトガルがどっこいどっこいでそれぞれタンザニアとナミビア、アンゴラとモザンビークの持ち主でした。南米だけで暴れたと思われがちなスペインでさえ今の西サハラを領有していました。植民地時代に搾取した物的、人的資源を100年に渡り維持、育成した結果のベスト4、とは言いすぎでしょうか。

※写真はタンザニアのバガモヨに残る、1872年に建てられた教会


2012年6月28日木曜日

欧州カップ

フランスを応援していた理由は、こないだ凱旋門の長さにびっくりしたばかりだったので、そこをパレードするチームと群集をTVでもう一度見られたのならば自分の人生の記憶にずっと残るだろうな、という勝手なものでした。

フランスはイングランドに負け、イングランドはPK戦でイタリアに決勝を譲りました。イタリアと私の人生とはこれまであまり実感を持って重なったことはありませんね。オーストラリアで放浪中にシシリーの女の子と友達になって「父親はマフィアみたいなもんなの」って告白されたくらいかな。

2012年6月19日火曜日

GOフランス

ケニアに6年住んでいると「どこが良いですか?」ってたまに一般の人に聞かれます。気候ですねとか、洗濯物がすぐ乾く点ですねって答えるとみなさん微妙な表情を浮かべます。

でも最近もうひとつ見つけました。月に4000円払うだけでユーロ2012の全試合がライブで観られるんです。日本では考えられないでしょう。安さの引き換えに雨が降ると全然映らないんですけどね。

まさかアフリカで?

ナイロビアンの間では最近寒いねぇと言い合っています。赤道直下ですが標高が高いので普段から冷涼なのですけどここ最近はひどい。

朝起きてからもずっと曇天でそのまま夜になりますから冷え込んだまま気温が上がりません。新聞では今年も「冬を乗り切る10の工夫」などが特集されるでしょう。旅行を予定している方は注意してください。

2012年6月16日土曜日

のどごし生

同じキリンでもこちらはボツワナ。コンパスみたいに足を突っ張って頭を下げて水をちょっと含んだと思うとガバっと起き上がります。やっぱり飲みきらない水がシャワーのように飛び散っています。

ぱっと見、飲みすぎて電柱の横で気分悪くなったサラリーマンのようですが決してそうではありません。

一番搾り

水場でキリンを見かけたら、カメラはシャッター速度優先にして飲み終わる瞬間に連写しましょう。

いつも焦ったように一気に顔を上げるので飲みきらない水が滝というか水鉄砲のように飛び散ります。草食動物に生まれると落ち着いて水も飲めないようです。ましてや居酒屋で馬鹿騒ぎしている人間達の気持ちなど全く分からないでしょう。

2012年6月15日金曜日

お国優先

ある一人の大臣の葬式のためだけに明日の朝のナイロビ市内は8時半からよければ渋滞、悪ければ交通機関の麻痺が予想されています。

国際空港へ向かう一本道も封鎖の可能性が高いので朝の便を利用する外国人観光客(外貨を落としてくれるお客様)やケニア人ビジネスマン(ばりばり働いて高額の租税を政府に納めている人種)が被害にあうのは目に見えています。

ケニアに市民社会、民主主義が訪れるのはまず私の生きているうちには無いなぁといつもこういう時に思います。

2012年6月13日水曜日

Lost in Paris

そういえば東京だけでなくパリでもアフリカを感じさせる瞬間がありました。

こちらはシャンゼリゼで開催中の「動物の美」展のポスター。やっぱりライオンです。また凱旋門にはライオンの顔が数え切れないほど彫りこんでありました。みんな好きなんですね、アフリカが。

Lost in Tokyo③

次はおなじみのドトールで見つけました。ウガンダのコーヒー豆が新発売だそうです。

彼の地では蒸し暑いことからインスタントコーヒーに使われるロバスタ種の栽培が一般的でしたが、改良品種でも導入したのでしょうか、新ブランドとして売込み中のようですね。見かけたら試してみてはいかがでしょう。

2012年6月10日日曜日

Lost in Tokyo②

お次は浅草にあるイタリアンレストランの間口にて。

強い関連性はないと思うのですがかわいいから入り口に立たされているのでしょうね。本物はもっとロバっぽい体形ですがこの際目をつぶりましょう。

Lost in Tokyo①

都内を歩いているとふとアフリ感、つまり私にアフリカを思い出させる瞬間が何度かありました。一番にご紹介したいのは帰国時にはいつもお世話になるこちらのカフェバー、365カフェ。

人形町か水天宮から徒歩。マスターとアフリカとはちょっとワケあり。カウンター越しに詳細は聞いてみてください。キリンの置物がお出迎えします。日替わりランチも好評なようですよ。

2012年6月6日水曜日

ミシュ仏ラン:KQ

みなさんの予想どおり最下位はアムス行きのKQ。5キロで200円以下のウガリをなんで数百ドルもする機内で提供するのか理解できません。

ヨーロッパからの旅行者がケニアのまずい料理に飽き飽きして帰国の途にやっと着いたのにまたウガリなんて。。

もしヨーロッパ出張に向かうケニア人ビジネスマン向けに「故里の味もしばらく食べ収め」という意味で出しているとしてもそんなの少数派だし。ハイネケン2本飲んで毛布をかぶって寝ました。

2012年6月3日日曜日

ミシュ井村ン:KQ

第3位はパリ発のケニア航空の夕食。トマト味チキンの付け合せはニョッキでした。これはうまかった。

常に無愛想でいい加減なアフリカ人CAですが、頼んでないのにおつまみのナッツを2袋くれたり、頼んでないのにビールを一度に2缶もくれたりしました。こんなご時勢なのに企業としてコスト削減に取り組んでいないのでしょうか。ただこの行動はアフリカ的ホスピタリティからの発露であることは確かで、到着前の機内からすでにアフリ感がただようって点でGOODと思いました。

ミシュ井村ん:AF

次点はエールフランスです。

食前酒にシャンパンがあるのはさすが。チーズはカマンベール。また食事と食事の間には機内後方にドリンクバーや軽食、粉末スープなどが用意されます。管理側の都合ではなくお客自身の気分で何でもいつでも飲んだり食べたりできるって点において彼の国の徹底した個人主義を感じさせました。

ホットミールはKLに比べたら残念でいつものアルミカバー。パンは乾いたバゲット。チキンサラダは塩っ辛いだけ。コーヒーは泥水みたいな色と香りでした。チョコケーキだけはイケました。

2012年6月2日土曜日

井村ミシュラン:KL

エコノミーの食事ごときでうだうだ言うのは無粋だって意見もありますが、落ち着いて比べてみると大変な違いがあるのです。今回乗った4セクターの中で勝手にランキングしてみましょう。

NO1はKLM。ホットミールがいつものアルミ箔じゃなく、プラスチックの器ときれいな印刷がされたフィルムでフタがされている点でおしゃれだし美味しそうに見えます。実際、ジェノベーゼのペンネはおかわりしたいほどの味。パンはどこよりもしっとり、香ばしい。デザートはチョコがけのシュークリーム!

KQ: CDG/NBO

パリから最後のセクターはケニア航空。一応パーソナルTVつき。日中の移動になったので窓からアルプス、シチリア島、地中海などの景色が楽しめました。

ナイロビの空港は出発でも到着でも関係なく乗客はごっちゃになっています。出発客のふりをして免税店でジョニ赤を買おうとしたのですが今回はチケットを見せることになり失敗に終わりました。以前はOKだったのですが。爆破事件の後でいろいろ厳しくなったのだろうとポジティブに考えることにしました。

荷物は珍しくロスバゲもなく全て受け取ることができました。アフリカ線は23キロを2個まで運べるので食材や文庫本をいっぱい持ち帰ることができてラッキーな旅となりました。

2012年6月1日金曜日

パリ1時間

パリでのトランジットが6時間ありました。体調も良かったのでAFが運行するシャンゼリゼ行きバスに乗って6時に空港を出発、45分後には凱旋門に着いていました。

11時のKQに乗らないといけないので正味1時間の観光でしたが無理した価値がありました。パリの街並みからはギロチン台、ルイヴィトン、ジダンとつながる歴史を感じました。早足で歩いても30分ではどこにも到達しませんでした。オベリスクが遠くに見えて、その奥がルーブルでしょ?銀座4丁目と偉い違いですね。また来たいけど観光要素が多すぎてちょっとためらうのも事実。ぶらぶらするには私にはアフリカくらいがちょうどいいかなと感じました。

AF: NRT/CDG

約一ヶ月の日本滞在を振り返ると、よかったのはやっぱり食べ物。寿司とか鰻とか味噌ラーメンの味はしばらく忘れないでしょう。

逆に「外国からの観光客」と化している私の視点から奇異に映ったのは自転車の多さとマナーの悪さ。何度もひかれそうになりました。あと駅構内を全力で走るサラリーマン。怪我するだろうが!アホ。

復路は私的には初めて乗るエールフランス。古い感じの機材で読書灯も点かないし。。でも12時間の飛行にも関わらず疲れはあまり残りませんでした。