2012年2月27日月曜日

毎時3発

ハネムーン中は飲まず食わずで2、30分に一回の割合で交尾を繰り返すというライオン。理由は受精率が他の動物に比べてかなり低いからで2割程度だそうです。

一回の交尾は5秒ほどで雄は雌のうなじに噛みつきながら行います。交尾後は雌が雄の横っ面をはたくことも吠えて追っ払うこともよくあります。ぱっと離れた後はお互い地面にごろんと横たわって休憩している風に見えます。ロマンチックさとは無縁のようです。

蜜月ライオン

雄は発情期に入った雌をプライドから連れ出して数日間ふたりっきりになります。これがいわゆるライオンのハネムーンです。

一度は兄弟で協力してプライドを奪ったものの、メスを巡る争いは激しく時には殺し合いに発展することもあるそうです。この辺はやはり百獣の王にふさわしい凶暴さです。

2012年2月26日日曜日

しかめっ面

ライオンに決まった繁殖期はありませんので赤ちゃんを見るチャンスがいつでもあります。

相手の体調、成熟度を調べるために行われるのがフレーメンと呼ばれる行動で、写真のようにひどい顔をしながら上あごの裏にある器官を外気にさらして空気中のフェロモン物質を探知します。人間以外のほとんどの動物はフレーメンをするみたいです。確かに私はしたことありません。

メスは4年くらいで性成熟するそうです。雄は3年くらいで大人になりますが他の雄などの存在により交尾したり父親になれるかどうかは全く別の問題となります。

ライオン式スプレー

 犬がするようにライオンも、特に雄ですが、テリトリーを示すためにおしっこを使います。噴射する場所を決めるとその前に顔をすりつける行動がよく見られます。高さは1mくらいのヤブが好まれるみたいです。30~40度の角度で数メートルくらい飛ばします。



左の写真はンゴロンゴロ、サファリカーにおしっこを引っかけている雄です。やはり高さ1mくらいの場所を狙っています。

またイエネコのようにおしっこをした後で地面をかき混ぜることもします。ただ後ろ足で行うのが飼い猫と違う点です。

ライオンの叫び

社会生活を営むライオンですから他個体とのコミュニケーションは朝晩問わずに常に行われています。

遠距離で「通話」する方法のひとつが遠吠えです。ドスの効いた長いものから短いものまで様々で、多いのは日の出か日没直後です。また獲物が多い時期で外部からの侵入者を追い払いときにも使うそうです。

写真はバッファローを食べているときに怒った別のバッファローが攻撃してきたので一発かましたところです。つばきが飛び散る大迫力でした。最初何の音か分からず雷かエンジン音かと思ったくらいです。

2012年2月23日木曜日

一匹獅子

何にでも例外はあるもんで、プライドに属さない時期も長い一生(平均12年!)にはあるでしょうし、また属さないまま一生を終えるライオンもいます。

新しいボスを迎えたプライドからは若雄はとっとと追い出されます。殺されるよりましだからです。放浪をしながら兄弟で助け合って力を蓄え、いつかどっかのプライドを強奪する日を夢見ながらの日々。サファリ中に複数の雄ライオンが歩いているのを見かけたら心中を察してあげてください。

雌雄を決す

 プライドの中に複数のオスを見かけたならそれらは兄弟だと仮定して差し支えありません。プライドを乗っ取る際に協力して本来のオスをボコボコにしたのでしょう。

プライド内のメス同士は姉妹か親子に違いありません。子殺しを企む侵入者を追い払ったり赤ちゃんを保育園的に協力して育てたりする相互利益があるからです。

またプライド形成に雄は必要条件ではないようで、チョベなど餌が豊富な場所では「オスなしプライド」も存在するそうです。ライオンの世界も人間と同じで男性の肩身は狭くなる一方のようで。。

プライドあります

猫なのに群れで暮らすのはライオンくらいなもんでしょう。

ひとつの群れはプライドという単位で呼ばれ、その構成員はメスと血縁の子供です。オスは外からやってきてメスをプライドごと乗っ取ったり逆に失ったりを繰り返します。一説には平均でオスがプライドを所有できる期間は半年ほどだとか。命がけの喧嘩をしかけてうまく天下を取ったとしても日本の首相並みの短命政権だとは割が合わないですね。人間で良かったと感じる瞬間です。

2012年2月21日火曜日

ブチライオン

ライオンの赤ちゃんの目の色は最初は青からグレーをしています。大きくなるにつれ黄色へと変わっていきます。

赤ちゃんの頃は下半身にスポットが目立ちますがこれも大きくなるうちに薄くなるか消えてしまいます。ライオンの祖先はもともとヒョウのような樹上性のネコだったのでしょうね。

分類学的にもライオンはヒョウやトラと同じPanthera属に組み入れられています。チーターは別属でちょっと門外漢。どっかの洋画の始まりみたいにガオーッと咆哮する猫は実は少数派なんです。

白獅子

 ライオンはカメラで撮るだけでなくじっくり観察しても面白いのが百獣の王たる所以です。今日はあなたの目の前にいるライオン様の気分や行動の理由を嗅ぎとるためのヒントを少しだけご紹介します。次回のサファリできっと役立つはず。

ライオンは鼻と上あごに広がるひげのスポットが個体によってみな異なるそうで、識別に使っている研究者もいるそうです。大半は4から5列で左右に広がっています。

体色は生息環境によって濃い、薄いの違いはありますが、南アのクルーガーには白っぽい個体が多いそうです。アルビノでは無い証拠に眼は普通の金色から黄色をしているようです。

2012年2月19日日曜日

猫ざんまい

家のテレビには衛星放送が入れてありまして、その中のひとつ、ナショジオWILDというチャンネルでは土日に渡ってゴールデンウィークならぬ大型ネコ科動物ウィークが開催されておりました。まぁ単にライオンとかヒョウとかの番組を新旧あわせて流し続けるってだけですが。。

ネコ派であることを隠そうともしない私ですが、さすがに3本、つまり3時間ぶっつづけでいろんな巨大猫が牛などを生きたまま食らう姿を見せられますと、逆にイエネコが恋しくなりました。あの小ささ、おとなしさ、毛の柔らかさがヒトにはちょうどいいんですね。こないだライオンなでた時なんかタワシみたいでしたもん。

2012年2月18日土曜日

象に銃弾

物騒なタイトルでしたがサッカーの話です。先日幕を閉じたアフリカ選手権の決勝は、エレファンツことコートジボアールVS銅メッキの銃弾ことザンビアでした。

大方の予想に反して銅しか産出しない貧乏なザンビアがPK戦まで持ち込んで、最後は競り勝ったのです。数年前に訪れた時からそれほど変わってないであろうルサカの町は大変な騒ぎになったそうです。93年に代表チームが飛行機事故で全員亡くなった悲劇を乗り越えての初優勝ですから、なでしこJAPANに匹敵するドラマが開催地の赤道ギニアで生まれました。

2012年2月6日月曜日

黄金ジャッカル

答え:

セグロ、キンイロ、ヨコスジの3種です。ケニアではこの並びの順で見やすいと思います。写真はひどいですが、ンゴロンゴロのキンイロ。やはり柴犬よりでかかったです。セグロはいつも何かくわえて運んでいる場面が多いです。肉だったりカメだったり。

2012年2月4日土曜日

ジャコルズ



問い:東アフリカで見られるジャッカルを3種あげよ


※写真はンゴロンゴロ内にある湧水池

2012年2月3日金曜日

エチオピアの星

エアー関係3連発です。こちらは恩恵にあずかれる読者は少ないかもしれませんが私には嬉しいニュースです。なんとエチオピア航空(ET)がスターアライアンスに入会を「許され」ました!

つまりうちの近所を飛ぶエジプト航空、トルコ航空、ETの全てが同じグループに入ったんですね。これでマイルが貯めやすくなるというものです。

ちなみにETは香港までしか来ていませんので無理やり日本から乗るならこうなります。依然マニア向けですけど。。

成田-ANAなどで香港(S/O)-アジスアベバ-ナイロビ

ケニアへGO

もう少しだけ景気のいい話が続きます。

マンチェスターシティのスポンサーで知られるエティハド航空が4月から路線をケニアまで伸ばします。つまり成田-アブダビ-ナイロビという感じで乗り継げるのです。

続いて6月には大韓航空がわずかに週3便ですがナイロビへ就航します。福岡-ソウル-ナイロビって感じなので特に地方出発の方には朗報ですね。

どちらも就航直後にはお得な値段が出るのが常ですから一度トライしてみてはいかがでしょうか。

5.9%アップ

2月も3日だというのに投稿ゼロでは自分に対して3点のビハインド!という気分で盛り返して行きたいと思います。

舌を噛みそうな国際航空運送協会(IATA)によりますと、2011年の合計運送量は旅客、貨物合わせると昨年より5.9%の増加だそうです。ユーロ不安やフクシマによる落ち込みを、途上国の押し上げが支えたのでしょう。

そして昨年ケニアに来ていただいたスクリーンの前のみなさん、もちろんみなさんの数もカウントされております。この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました!