2010年8月29日日曜日

ケニアの降り方


このナロモルルートは一昔前までは一般的なルートでしたが、写真のオーストリアン山小屋付近は激しい岩場。もし降雪の時期なら穴や割れ目に気づかないでしょう。背後に見えるのは最高峰のネリオン。
 
 
 
 

このルート上のマッキンダーズキャンプからの眺めはとてもいいです。部屋も広め。難点はトイレが建物の外にあるので夜間は面倒そうです。ここで朝食を作ってもらったあとは一気にメッツステーションまで下山しました。途中の湿地が大変きつく、一年中湿っているそうですから防水装備が必要だと思いました。

2010年8月27日金曜日

ケニアの登り方③


闇の中をヘッドライトを頼りに3時に出発。さすがに寒いし足場はガレ場。転びそうになる度にガイドさんが支えてくれました。杖が、特に2本あると歩行がとても楽になるのでお勧めです。朝日が昇る直前に5000mに位置するレナナ峰に到達。雲海は遥か眼下。
 
 
 
 


実は普通の登山客が登れるのはここまで。氷河を挟んだ反対側には本物の頂上が見えますがロッククライミングの技術が必要なほど急峻です。帰りは同じルートを辿っても良かったのですが、反対側に降りるナロモルルートを取りました。

2010年8月21日土曜日

山小屋@4200m

この日も明るいうちに到着します。陽が出ていたので靴やソックスを乾かしました。食堂ではこの日も温かい食事が提供され、味も量も申し分ありません。トイレは屋内にあるので後述するマッキンダーズキャンプのようにいちいち屋外に出て用を足す必要はありません。
 

ベッドは二段ベッドにマットレス。その上に寝袋を引いて眠ります。でもさすがに地上4000mですね。夜間は寒さで何度も置きましたし、寝ている間に呼吸が浅くなるのでしょう、息苦しくて起きることも度々ありました。翌日というか日付が変わった深夜3時に山小屋を出発して頂上を目指すので、この日は早くベッドに入りました。
 

2010年8月19日木曜日

ケニアの登り方②

登山2日目は谷沿いを進みながら3度ほど渓谷を渡っていきます。雲に覆われている時間が多いですが、晴れるとケニアの大地、畑、家々を見渡せます。
途中にある岩場ではハイラックスというモルモットくらいの大きさの可愛い動物が出迎えてくれます。お昼はサンドウィッチなどのお弁当です。 
 
 
 
こまめに休憩を取りながら、今日の宿泊地のシプトンズ山小屋へ向かいます。3500mを超えると植相も変わってきて、背丈より高い変わった形の植物に囲まれるようになります。山小屋の近くの岸壁には氷河も貼りついていました。

2010年8月17日火曜日

山小屋@3000m

初日は標高3000mに位置するこの山小屋です。寝室には二段ベッドが並びマットレスもあるので寝袋を持参するだけで済みます。食堂とトイレは小屋の中にあります。シャワーはありません。食事は帯同するコックさんがスープ、メイン、さらにデザートまで用意してくれます。
 
 
翌朝起きると小屋の周辺は快晴。高山植物もきれいです。はるか彼方にはこれから目指す頂上がツインピークとして望めます。それぞれネリオン峰、バティアン峰という名前がついていて、高いほうは5199m。これから頑張るぞーという気持ちになります。
 
朝食もシリアル、卵、ソーセージ、ビーンズなど盛りだくさん。さらに砂糖いっぱいのミルクティーを暇があれば飲むように勧められるので、登山後には体重を増やしてナイロビに戻ったほどでした。

2010年8月16日月曜日

ケニアの登り方①

ケニア山の登山ルートはいくつかありますが、今回は天候の影響を最も受けにくいシリモン・ルートを紹介します。ナンユキの町から車でさらに西へ向かって30分。公園ゲートではポーターさんと一緒に荷物のチェックをします。私の場合は上着が少し足りないようだったのでその場で一枚レンタルしました。
 
登山の初日は車でも走れる山道を2、3時間だけ登ります。ゆっくりしたペースを保ちながら深呼吸を意識しましょう。風景は森林から竹薮に変わっていき、そのうち低木のヘザーが多くなってきます。ここらへんまではゾウも上ってくるらしく道端に大きいフンが落ちています。薄暗くなる前には初日の宿泊施設に到着です。

2010年8月15日日曜日

ケニアの登り方(0)

ハイキングで足慣らしをした後はケニア最高峰、アフリカで二番目に高いケニア山への挑戦はいかがでしょう?麓のロッジで1泊、さらに山中2泊の合計3泊4日の行程で、普通の方でも5,000mのピークにチャレンジできるという魅力があります。


 

登山の前日はナイロビを出発した後、赤道直下の町ナンユキへ向かいます。すでに標高は2,000mなので、到着後は散歩などして体調を整えておくとよいです。近くには赤道を示す看板もあり、世界遺産の理由にもなっている「赤道直下なのに山頂に氷河を抱く」ケニア山の不思議を感じざるを得ません。

2010年8月12日木曜日

ケニアの歩き方④

ナイロビからナクル湖、あるいはマサイマラへ向かったことのある人は、途中の左手にこんな山が見えていたことを覚えていますか?これがロンゴノット山で、山頂まで往復3時間のお手軽な登山コースとしてお勧めできます。標高は思ったよりあって2500mほどです。
 
 
 
登山道は砂地ですべりやすくて急な勾配も少なくありません。頂上まで行くとその向こうは死火山の火口になっていて富士山のように一周することもできます(プラス所要3時間)。山頂からはナイバシャ湖を遠望できますし、帰り道にはキリンやシマウマを見かけることもあります。日焼け止めと飲み水を忘れずに。

2010年8月10日火曜日

ケニアの歩き方③

次はまたまた近場のナイバシャ湖。カバを探すボートサファリで有名ですが、時間が許すなら中州に上陸して散歩することができます。
 
この場所は三日月島とも呼ばれ、一方が陸続きになっていることからキリンやシマウマが頻繁に遊びにくるのです。湿地も多いので食事中の3メートルを越すニシキヘビに出会うこともあるようです。

2010年8月8日日曜日

ケニアの歩き方②

まずはとってもマイナーなヘルズゲート。ナイバシャ湖から車で5分に位置する、入園料も25ドルというお得な国立公園です。
 
公園ゲートで車を降りたあとは、管理局のレンジャーさんを雇っていざ出発。日中は暑くなるので飲料水を忘れずに。崖に沿っての一本道を歩く間にシマウマ、バッファロー、キリンなどを目線の高さで観察できるのが新鮮です。大型肉食獣はここにはいないそうなのでご安心を。オプションでレンタサイクルも利用可能なので「自転車サファリ」に挑戦する欧米人もちらほら見かけます。

2010年8月6日金曜日

ケニアの歩き方①

サファリと言っても車窓から眺めているだけで退屈だな~と少しでも思ったことがあるケニアリピーターに朗報です。
 
国立公園の中は基本的に歩いたり車から降りたりは禁止のケニアですが(ライオンがいっぱいいるので)、よく探すと実は歩ける場所が結構あります。アフリカの大地を歩いてみると、匂いや音(ホコリも含めて)など普段は味わえない感覚、感動があるのです。このブログでちょっとずつ紹介していきますので興味を持った方は次の旅行で追加してみたり旅行会社に頼んでみてはいかがでしょうか。
 
※今日のタイトルに関係しますが、「歩き方」最新版49ページに私が出ています。マサイマラのページです。見つけてみてくださいね。

2010年8月4日水曜日

賛成多数


結果とともに便乗による騒ぎや暴動が心配されていた国民投票ですが、平穏なうちに終了。賛成が6割以上という結果となりました。
 
中絶権、イスラム法廷、二重国籍などなど争点はいろいろありましたが、私にとって関係しそうなのは「10年住んだら誰でもケニア国籍がもらえる」という改正案でした。10年は長すぎるのでそれを目的にする気持ちはありませんが。。

ケニア国民投票

今日はケニアの憲法を改正するか、しないか是非を問う国民投票の日。朝5時からスムーズな投票が行われているようです。
 
投票するには数ヶ月前から登録しないといけないし、未成年は投票できないにも関わらず、今日と明日は国民の休日になってしまいました。銀行もオフィスも休み。お祭りムードにしてもちょっと行き過ぎじゃないかと、日本人としては思いますが、ここは彼らの国なので別にいいです。